行程・コース
天候
初日:快晴、2日目:快晴 (稜線では風やや強く)
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
大谷原登山口駐車場 (9月末の金曜日AM5:30で駐車は6台、駐車キャパは幾つかの土地に分散して20台ほど)
※下山後は徒歩とタクシーで大谷原まで戻り車を回収
この登山記録の行程
【1日目】
大谷原(05:41)・・・西俣出合(06:30)[休憩 4分]・・・高千穂平(07:54)[休憩 5分]・・・赤岩尾根分岐(冷乗越)(08:54)[休憩 2分]・・・冷池山荘(09:05)[休憩 17分]・・・布引岳(布引山)(10:18)[休憩 5分]・・・南峰(11:04)[休憩 14分]・・・北峰分岐(11:43)・・・鹿島槍ヶ岳北峰(11:50)[休憩 12分]・・・北峰分岐(12:10)・・・八峰キレット(13:18)
【2日目】
八峰キレット(06:00)・・・口ノ沢のコル(06:50)・・・北尾根の頭(07:08)[休憩 5分]・・・G5手前の岩峰(7:52)[休憩 5分]・・・五竜岳(08:55)[休憩 18分]・・・五竜山荘(09:58)[休憩 14分]・・・大遠見山(11:32)・・・地蔵ノ頭(12:48)・・・アルプス平駅(12:56)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
赤岩尾根を直登し、鹿島槍ヶ岳→五竜岳への1泊2日の縦走。爺ヶ岳には既に三度も登っているため、今回は扇沢ではなく、大谷原(おおたにはら)からのルートを選択。
【1日目】
登山口からまずは小一時間の林道歩き。分岐ではきちんと案内板が立てられており迷うことはない。西俣出合にはベンチがわりの石があり小休止してその先の本格的な登りに備える。いよいよ赤岩尾根の登り。確かに随所に急登はあるが、予想していた程のものではなかった。爺ヶ岳に向かう柏原新道よりは急であるが、同じ大町の登山道でいえば、高瀬ダムからのブナ立尾根の方がよっぽど急登である。それから、西俣出合〜高千穂平〜赤岩尾根分岐(冷乗越)の間の本web上のコースタイムは、明らかな間違いである。登った感じで言えば、西俣出合から高千穂平までは3時間ではなく1時間45分、高千穂平から冷乗越までは2時間10分ではなく1時間10分程度で、コースタイムとしては妥当と思われる。稜線に出ると冷池山荘はすぐそこ。ここでしっかり腹ごしらえし、稜線縦走へ。この日は快晴、周囲の絶景を堪能しながら布引山を経由し鹿島槍ヶ岳南峰、北峰と足を進める。南峰からの下りは急な岩場で、やや注意が必要。この日の宿泊地キレット小屋までは大下りとなるが、核心部の八峰キレット以外はしっかり足場を確認して進めば問題ない。八峰キレットは二箇所の鎖と梯子が出てくる狭い岩壁の間の通過であるが、下を気にせずしっかりとグリップし足元に気をつけて進むことで問題なく対応できる。
【2日目】
この日は五竜岳へ向けての縦走。このルート全般で言えることは、大なり小なりガレ場での落石の頻度が多く、先行者がいれば注意を向けることである。途中G5と呼ばれる岩峰の前後の通過も慎重になる箇所である。余裕があれば、縦走中はぜひ後を振り返って欲しい。辿ってきた稜線と前日登った鹿島槍ヶ岳の重なる眺望が、非常に素晴らしい。そして五竜岳への最後の登りは、まさに「これぞ北アルプスの岩場登り!」と言った手応えのあるもので、大いにテンションが上がる。三点支持はもちろんであるが、「手掛かり」と「足場」を一つ一つ頭の中で意識しながら登りきった。この日も快晴であったこともあり、五竜岳山頂では360°の大パノラマ。北から時計回りに白馬、頚城山郡、四阿山、浅間山、富士山、八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、鹿島槍ヶ岳、針ノ木岳、水晶岳、薬師岳、立山連峰、剱岳、毛勝三山など、圧倒される絶景が待っていてくれた。最後は遠見尾根からスキー場へ下山。途中五竜岳と鹿島槍ヶ岳のツーショット、五竜岳山頂部の御陵菱(武田菱)、鹿島槍ヶ岳のカクネ里氷河(中遠見山より)と、最後まで景色を堪能して下山した。
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