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栂海新道BCスキー2023

白馬岳、雪倉岳、朝日岳、長栂山、黒岩山、さわがに山、犬ヶ岳、白鳥山( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 1人 (100ski さん )

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行程・コース

天候

3/19晴れ 3/20晴れ 3/21晴れ、夜は時々雨 3/22晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 始点:白馬八方駐車場
終点:親不知駅
終点から始点への戻りは、親不知駅から白馬駅まで電車を利用、白馬駅から白馬八方駐車場まで歩き。
[電車時刻]
19:43親不知駅ー19:54糸魚川駅(乗換)20:11ー21:12南小谷駅(乗換)21:28ー21:44白馬駅
[電車運賃]
親不知駅ー糸魚川駅間:340円
糸魚川駅ー白馬駅間:860円
※いずれの駅も無人駅
[歩き]
白馬駅ー白馬八方駐車場間:距離1.8km、歩き25分

この登山記録の行程

[1日目]
4:39白馬八方駐車場-7:44猿倉-(15分休憩)-(15分休憩)-16:51白馬山荘17:10-17:33白馬岳17:40-17:50白馬岳北側肩部(泊)
[2日目]
5:54白馬岳北側肩部-7:15長池7:25-(15分休憩)-9:09雪倉岳避難小屋9:20-10:36雪倉岳10:53-(15分休憩)-15:33朝日岳15:55-16:14吹上のコル16:25-16:59長栂山17:10-17:36アヤメ平(泊)
[3日目]
6:15アヤメ平-7:26黒岩山7:31-9:31さわがに山9:36-(15分休憩)-12:51犬ヶ岳13:06-(15分休憩)-16:06菊石山-17:07下駒ヶ岳(泊)
[4日目]
6:07下駒ヶ岳-8:14白鳥山8:34-9:10山姥ノ洞-(15分休憩)-(二本松峠登れず引き返し有)-13:36上路集落-15:20境川河口15:30-(15分休憩)-17:40栂海新道始点(日本海)17:30-(道間違い有)-19:15親不知駅

コース

総距離
約62.8km
累積標高差
上り約3,999m
下り約4,738m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

今回は、栂海新道を利用して、白馬八方から親不知駅までの間にある、白馬岳、雪倉岳、朝日岳、長栂山、黒岩山、さわがに山、犬ヶ岳、白鳥山で山スキーしてきた。
程よく新雪が積もり、その後の4日間が晴れるタイミングを狙って、栂海新道にある北アルプス北部の新潟100名山(長栂山、黒岩山、犬ヶ岳、白鳥山)と富山の百山(黒岩山、犬ヶ岳、白鳥山)を登ることにした。
今回は積雪期の縦走的なコースとなるので、帰りの交通を考慮して出発地点を白馬八方とし、新雪や雪庇割れや雪切れ等の雪の状況を考慮して行程を3泊4日とし、進捗状況に応じて宿泊地点を決定することにした。

1日目、夜明け前の白馬八方からスタートし、県道白馬岳線の二岐の除雪最終地点まで歩いて進んだ。
除雪最終地点からシールで県道を進み、カーブが連続している箇所ではショートカットして、猿倉に行った。
猿倉から白馬尻までの区間は雪がタップリあり、林道や登山道がどこにあるのかわからないくらいで、シールで適当に進んだ。
白馬尻から白馬大雪渓に入り、ラッセルして白馬岳頂上までシールで登った。
白馬大雪渓は、いつもであれば杓子岳側からの落石や雪崩が多いが、今回は落石や雪崩が全くなく、新雪でまっさらになっていた。
ラッセルでいつもの2倍の時間がかかってしまったが、明るいうちに白馬岳頂上に登ることができた。
白馬岳頂上から、能登半島、富山湾、剱岳、立山等の眺めを楽しんだ。
白馬岳頂上で夕暮れの時だったので、白馬岳の日本海側の稜線の肩部で平らな場所を見つけて泊まった。

2日目、ご来光を眺めてから、白馬岳肩部から長池に向けて滑走した。
長池まで丁度いい深さの新雪で、とても滑走しやすかった。
長池の底まで滑走し、その後、シールで鉢ヶ岳西面をトラバースして雪倉岳避難小屋に登った。
鉢ヶ岳周辺は雪付きがあまりよくないので滑走には適さないが、鉢ヶ岳東面であれば滑走に適した沢部がある。
雪倉岳避難小屋では先着者が基地にしていた。
雪倉岳避難小屋から雪倉岳頂上までの稜線部の夏道がほとんど露出していたので、アイゼンを装着して歩いて夏道を登った。
雪倉岳頂上に登り、眺めを楽しんでから、雪倉岳北面の大斜面を滑走した。
この時は昼前で湿った感じの雪になっていたが、楽しく滑走することができた。
雪倉岳と赤男山との間のコルまで滑走し、その後、シールで赤男山西面をトラバースして赤男山と朝日岳との間のコルに登り、朝日岳南面を進んで朝日岳頂上に登った。
赤男山は、赤い岩肌の崖がある山で、滑走には適さないように見えた。
朝日岳頂上は、風が強くてシュカブラができていて、雪面の凸凹が大きかった。
朝日岳には小滝方面から登ったと思われる先行者のトレースがあった。
朝日岳頂上から能登半島、富山湾を眺め、その後、シュカブラだらけの朝日岳北面を滑走した。
吹上のコルまで滑走し、その後、シールで長栂山頂上に登った。
長栂山頂上は雪原の中にあり、GPSで位置確認しないと頂上が分からない状態だった。
長栂山北面を少し東寄りに滑走し、アヤメ平の池がある箇所まで滑走した。
この日はアヤメ平で夕暮れになったので、アヤメ平で泊まることにした。

3日目、夜明け前に起きると、いい天気で、新たな雪は降っていないのに、吹き晒しの雪で5cmほどテントが埋まった。
泊り装備を片付けて、アヤメ平から黒岩平に向けて滑走した。
黒岩平までは、広大な雪原というか緩斜面が続き、GPSを確認しないと自分の位置がどこだかわからないくらいだった。
黒岩平から、シールで黒岩山頂上に登った。
アヤメ平、黒岩平を眺めて、これこそ積雪期の栂海新道と感じた。
黒岩山からさわがに山までは、小さなアップダウンが続き、上りはシールで登り、下りはシールを剥がして滑走した。
さわがに山から犬ヶ岳までの間は、崩落個所(特に東面で)や雪庇割れが多くなってきた。
崩落個所や雪庇割れが酷いところでは、稜線の西面の雪付きのいい斜面をシールでトラバースして進んだ。
犬ヶ岳頂上に登り、少し休んでから、犬ヶ岳北東面沢部を滑走した。
犬ヶ岳北東面沢部は、古くて締まった雪の上に重く湿った新雪が乗っていてとても滑走しやすかったが、スラフが多く発生し、雪崩になってしまいそうなスラフも発生した。
犬ヶ岳北東面沢部の標高1200m付近まで滑走し、その後、犬ヶ岳と黄蓮山との間の稜線の東面の棚部をトラバースして進んだ。
犬ヶ岳と黄蓮山との間の稜線部は、雪付きが悪く、稜線の西面で崩落しているところが見えたので、雪付きのいい稜線の東面を選択して進んだ。
黄蓮山の丁度東に進んだところから、黄蓮山と菊石山との間のコルに向けて滑走した。
黄蓮山と菊石山との間のコルから菊石山頂上にシールで登り、菊石山頂上から菊石山と下駒ヶ岳との間のコルまで滑走した。
菊石山と下駒ヶ岳との間のコルから下駒ヶ岳頂上への登りはかなりの急登で、シールで登ることができず、アイゼンとウィペットの四つん這いで登った。
下駒ヶ岳頂上に登った時に夕暮れ時となった。
明るいうちに白鳥山避難小屋に行くのは無理だったので、下駒ヶ岳頂上で泊まることにした。
この日の夜は雨が降り、泊り装備が濡れてしまい、重くなってしまった。

4日目、夜明け前に起きると晴れていた。
東の新潟焼山あたりから日の出が見えた。
泊り装備を片付けて、下駒ヶ岳頂上から稜線に沿って白鳥山方面のコルまで滑走した。
コルからシールで白鳥山頂上に登ると、日本海がとても近く感じた。
眺めを楽しんでから、白鳥山頂上から東側の稜線を少し滑走してから、稜線北面を滑走した。
稜線北面の滑走は、日本海を眺めながらの滑走なので、とても気持ちが良かった。
稜線北面の中間部までは、沢部が完全に雪で埋まっており、ツリーランでどこでも滑走できる状態だった。
中間部から標高500mあたりまで何とか滑走することができたが、標高500mより低くなると、地面が出て藪が跳ね上がっているところが多くなり、歩いて下ることになった。
尾根に沿って下ろうとしていたルートが藪で塞がってしまったので、仕方なく、藪が少ない沢部を、アイゼンを装着して歩いて下った。
沢部ではいくつも滝があり、滝を巻きながら下った。
沢部を下ると、廃道に合流し、再び滑走して林道に合流した。
林道に合流した地点で、沢水の汲みやすいところがあり、水をたくさん飲んだ。
山の稜線部では、ボトルの水の残量を気にして、雪を食べて、水を飲む量を抑えていたので、この時は、水を思い切り飲めることにとても幸せを感じた。
その後、林道の雪が無くなる地点まで滑走し、登山靴に履き替えて、上路集落の田圃エリアから二本松峠に登ることにした。
国土地理院の地図には、上路集落の田圃エリアから二本松峠に通ずる登山道があるように表示されているが、実際に登山道に行ってみると藪だらけで、登山道の中間部にある砂防ダムから上は、藪が濃い急登になっていた。
泊り装備と長いスキーを背負った状態で、この先を進んで二本松峠に登ることは無理と判断し、引き返して県道115号線と国道8号線を経て栂海新道の起点がある親不知に行くことにした。
上路集落から県道115号線を進み、新潟と富山の県境を流れる境川の河口に進んで、日本海に到達した。
境川河口から国道8号線を親不知方面に進んで、国道8号線の途中から遊歩道に入り、遊歩道の途中にある親不知の断崖絶壁ポイントに行った。
断崖絶壁ポイントは大きな硬い岩盤を削って道が作られていた。
いつもトンネルで通過するだけの親不知の断崖絶壁ポイントを間近で見ることができてよかったと思った。
遊歩道の終点に親不知観光ホテルがあり、親不知観光ホテルから日本海に降りて栂海新道の起点に到着した。
この時の日本海は夕暮れ時でいい眺めだった。
その後、国道8号線に沿って親不知駅に歩いて行き、親不知駅から電車に乗って糸魚川駅と南小谷駅で乗り替えて白馬駅に移動し、白馬駅から白馬八方まで歩き、駐車地点に無事に戻ることができた。
その後、家に帰った。

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フォトギャラリー:100枚

1日目。白馬八方駐車場スタート

県道白馬岳線除雪最終地点

猿倉

林道

白馬尻

白馬大雪渓

白馬大雪渓

頂上山荘下

小雪渓

白馬山荘前

白馬岳頂上

白馬岳頂上

白馬岳頂上

白馬岳北側肩部。日の入り

白馬岳北側肩部

2日目。白馬岳北側肩部。ご来光

白馬岳北西面滑走

白馬岳北西面滑走

白馬岳北西面滑走

白馬岳北西面滑走

白馬岳北西面滑走

白馬岳北西面滑走

長池

鉢ヶ岳西面トラバース

鉢ヶ岳西面トラバース

鉢ヶ岳西面トラバース

雪倉岳避難小屋

雪倉岳南面登山道

雪倉岳頂上

雪倉岳頂上

雪倉岳頂上

雪倉岳北面滑走

雪倉岳北面滑走

雪倉岳北面滑走

雪倉岳北面滑走

雪倉岳北面滑走

雪倉岳北面滑走

雪倉岳と赤男山との間のコル付近

赤男山西面トラバース

赤男山西面トラバース

赤男山と朝日岳との間のコル付近

朝日岳頂上

朝日岳北面滑走

朝日岳北面滑走

長栂山頂上

長栂山北東面滑走

長栂山北東面滑走。アヤメ平

3日目。アヤメ平

アヤメ平滑走

黒岩平滑走

黒岩平

黒岩平

黒岩山頂上

黒岩山滑走

さわがに山頂上

さわがに山滑走

さわがに山滑走

稜線部西面迂回トラバース箇所

稜線部西面迂回トラバース箇所

稜線部西面迂回トラバース箇所

犬ヶ岳頂上

犬ヶ岳北東面滑走

犬ヶ岳北東面沢部滑走

犬ヶ岳北東面沢部滑走

犬ヶ岳北東面沢部滑走

犬ヶ岳北東面沢部滑走

稜線部東面棚部トラバース

稜線部東面棚部トラバース

稜線部東面棚部トラバース。黄蓮山東側

黄蓮山北東面滑走

黄蓮山と菊石山との間のコル

菊石山頂上

菊石山頂上

下駒ヶ岳頂上

4日目。下駒ヶ岳頂上

下駒ヶ岳滑走

下駒ヶ岳滑走

下駒ヶ岳と白鳥山との間のコル

白鳥山避難小屋

白鳥山頂上

白鳥山稜線部滑走

白鳥山稜線部滑走

白鳥山北面滑走

白鳥山北面滑走

白鳥山北面滑走

林道合流部

林道合流部の沢水ポイント

林道滑走

林道滑走

二本松峠への登山口

二本松峠への登山道。砂防ダム

上路集落の水場

境川河口の日本海

親不知の断崖絶壁

栂海新道開設者の案内板

栂海新道登山口

栂海新道起点。日本海

親不知駅

白馬駅

白馬八方駐車場

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ロングパンツ 靴下 登山靴 バックパック
スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル 帽子 グローブ
サングラス 腕時計 カメラ ツエルト 非常食 行動食
GPS機器 シュラフ テントマット スリーピングマット アウターウェア オーバーグローブ
アイゼン ビーコン ヘルメット
【その他】 スキー、兼用靴、ウィペット、シール

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登った山

犬ヶ岳

犬ヶ岳

1,592m

朝日岳

朝日岳

2,418m

雪倉岳

雪倉岳

2,611m

白馬岳

白馬岳

2,932m

白鳥山

白鳥山

1,287m

黒岩山

黒岩山

1,624m

菊石山

菊石山

1,210m

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