行程・コース
天候
快晴
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
駒ヶ根ICで中央高速を降りて菅の台バスセンターへ。駐車場は500円。
菅の台バスセンターからバスに乗り、しらび平でロープウェイに乗り換えて千畳敷へ。往復3800円。
バスとロープウェイのつなぎは上りも下りも非常に良い。
ただ始発バスに乗って行ったけど後に乗ったので始発のロープウェイには乗れなかった。昨日の積雪のせいでカゴが地面に接触してしまうので1号車の定員が本来の50名でなく20名に絞られてしまったのだ。バスに乗るなら前の方が良いわけだ。
この登山記録の行程
7:10 菅の台バスセンター(1℃)⇒7:42 シラビ平(バス)
8:15 シラビ平⇒8:22 千畳敷(ロープウェイ)
8:45 千畳敷(-3.5℃)→9:20-9:25 乗越浄土→9:35-9:40 中岳→10:05-10:10 木曽駒ヶ岳→10:42-10:55 宝剣岳下部→13:39 宝剣岳→13:25 極楽平→13:38 千畳敷
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
下界は春真っ盛りですが、駒ヶ岳ロープウェイを利用して一気に白銀の世界に…と言うA木リーダーの発案で爽快な春の雪山を楽しみに木曽駒ヶ岳、宝剣岳に行ってきた。
湘南を2:30に出発し、菅の台バスセンターに着いたのは5:50。こんなに早いなら高速のSAでもう少しまったりして来ても良かったとか言いながら時間を持て余して6:20から山支度をし始めた。バス停からは千畳敷は見えないが道路を渡ると正面に白銀の千畳敷カールと宝剣岳が見えてきた。気温は1℃とかなり肌寒く感じるが、雲一つ無い快晴で今日一日は約束された気になる。6:45頃にはバス停に並びチケット売場の開業を待ち、7:00の開業でA木CLがWeb限定日帰りパックのチラシを持って3人分のホテル千畳敷での昼食付きのバス、ロープウェイ券を買って来た。
バスは7:10に出発するがやや広めと思って乗車口の後側の席に陣取ったが、ために降車は後半分組になり、その結果ロープウェイの始発便には乗れないことになってしまった。昨日降雪があって1号車が雪面にぶつかるため定員が20名に制限されるとのことだった。そうであればバスでも前の方に座ったのに、と少し後悔したものの、15分後には臨時便を出してくれたので時間のロスはさほどでも無かった。2号車のくろゆり号は雪面に衝突する問題は無く50人の定員一杯乗ることができた。ロープウェイ駅では「冬山補導重点実施中」との張り紙があり、注意を喚起している。中央アルプス観光の女性社員達はみんなお揃いのモンベルのジャケットとパンツを着用していてなかなか格好いい。葉山渓香と言うキャラクターにも負けてない。ロープウェイでは東側の窓に張り付くと南アルプスの雄大な眺めが素晴らしい。北の鋸岳から南の光岳まで全てが一望の下にできる最高の展望台だ。標高が上がって来ると塩見の脇から富士山が頭を覗かせる。駒ヶ岳ロープウェイはたった7分で2612mの千畳敷まで連れて行ってくれる。
千畳敷駅で下車して階段を上り風除室のトンネルをくぐり抜けると眼前に千畳敷カールが現れる。紺碧の空に純白の峰、素晴らしい展望だ。寒暖計は-3.5℃を指しているが陽射しがあり全く寒さを感じない。A木CLとI坂さんはジャケットを脱ぎシャツだけになり、僕はフリースを脱いでR3とジャケットだけになった。アイゼンを装着し、登山道へと向かう。新しい雪が積もっているせいか少し潜るがトレースもあり歩きやすい。最初に少し下りほぼ平坦路からだんだんと勾配がきつくなる圏谷地形特有の調子だが、上部は夏道では九十九折りになっているが、今は一直線に乗越浄土を目指すのでかなりの勾配になる。ピッケルが気持ち好く刺さるが40歩、20歩で一呼吸を入れながらコンスタントなピッチで登って行く。標高とともに雪質が微妙に変化して行き、より歩きやすくなる。乗越浄土がもうすぐと言う所で突然クラストするが、問題なくアイゼンの歯は効く。
稜線に出ると強風を覚悟していたが、まださほどではない。気温も-4℃程度であり寒くない。乗越浄土から中岳を目指すが、冬季は夏の巻き道は利用できず、中岳を直登しなくてはならない。中岳に出ると急に風が強くなり、I坂さんはジャケットを羽織る。中岳を下ると再び風は無くなるが、木曽駒が風よけになってくれているようだ。
木曽駒へは中岳から降りてまた一登りを要する。登り着くと360°の大展望で御嶽、乗鞍、穂高から槍、妙高、浅間、八ヶ岳、南アルプスとぐるり一周の山々を数え上げることができる。北陸の山々までもが薄らではあるが望むことができた。駒ヶ岳神社は防風壁の内側も雪に埋まっている。流石に中岳以上に風は強いがそれでも10m/sは超えない程度であり、陽射しも強いため寒さは感じることが無かった。
今日の目的は木曽駒よりも宝剣の方が比重が重いので早々に山頂を辞して、来た道を再び中岳の登り下りを経て乗越浄土に至る。更に先まで行ったところで装備を身に着けることにした。先行パーティがちょうど山頂に差し掛かっているのが見える。右手に見える稜線のラインから登ったように見えた。出だしにつるりとした斜面があり、そこをトラバースして取り付く必要がある。そこはノーザイルで通過したが、下を見ると数100m同じ調子の凍った斜面が続いており、絶対ミスしちゃいけない所と緊張を誘う。この先はザイルを出していくこととした。先ずA木さんがリードし、I坂さんがビレイ、僕は間に入りTiblocでユマールしながら登る。フォローしたI坂さんがそのままリードして行き4m程度の雪壁を登りきるとそこが山頂だった。思っていたよりも山頂は近くあっけない。
でもここから極楽平へ抜ける岩場と岩峰の通過には結構時間が掛かった。最初の岩峰は木曽側を巻き、2番目の岩峰は鎖が着いていた岩場を登り、3番目の岩峰は東北側の雪壁を登った。この3番目の岩峰の取り付きで既に13時になろうとしていたので、ホテル千畳敷の昼ご飯のタイムリミットまで1時間、と少し焦る。が、この先はもうザイルは不要でスピードを上げていける。
極楽平からの下降は上部が立っているが雪も深くスリップはしたくても出来ない。一歩一歩大股で踏んで降りて行くと15分程で千畳敷駅に着いた。振り返るとあちらこちらにシュプールが描かれている。今降りて来た所にはシュプールは無かったがここもなかなか良いはずだ。タイムリミットには20分を残して到着し、無事に千飯(コーヒー付き)にありつくことが出来た。
下山した後はやはりサービスチケットを貰ったこぶしの湯で汗を流した。こぶしの湯と言うだけあり、辛夷が多く植栽されていたが、ちょうど開花の時期を迎えていた。高速道路には桜が沢山植えられていてこれまたちょうど開花の時期で随分と目を楽しませてくれたが、こぶしの湯の桜はもう一週間程遅めのようだ。ここは家族旅行村と銘打っていてキャンプも出来るし、子どもと一緒に遊べるフィールドアスレチックとかレンタルサイクルとか揃っており、文字通り家族でリクリエーションができる施設のようだ。
A木CLの目的と計画通り、爽快な春の雪山を少しのアルパインの風味を効かせて楽しむことが出来た。いつもながら有り難うございます。同時に展望したその先の空木、南駒、越百岳への登高欲もだんだん湧いて来た。
フォトギャラリー:57枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ロングパンツ | 靴下 | バックパック | スパッツ・ゲイター |
水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル | 帽子 | グローブ | 着替え |
地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) |
ナイフ | 修理用具 | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | ロールペーパー |
非常食 | 行動食 | テーピングテープ | GPS機器 | アウターウェア | オーバーパンツ |
バラクラバ | 雪山用登山靴 | アイゼン | ピッケル | ゴーグル | ロープ |
エイト環・ATC | カラビナ | 安全環付きカラビナ | ビレイデバイス | スリング | ハーネス |
ヘルメット | |||||
【その他】 スノーバー×2、Tibloc |
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