船形山・蛇ヶ岳周回（月山・朝日連峰の絶景）2023

日帰り

船形山・蛇ヶ岳（東北）

2023.05.03（水）

パーティ： 1人 (ブナ太郎さん )

ブナ太郎さん

行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他：旗坂登山口には数十台駐車できます。

この登山記録の行程

升沢コース登山口（06:55）・・・三光の宮（08:45）休憩18分・・・升沢小屋（09:48）休憩15分・・・船形山（11:06）休憩3５分・・・蛇ヶ岳（12:43）昼食3０分・・・三光の宮（13:55）休憩15分・・・升沢コース登山口（15:31）

コース

総距離: 約15.9km

累積標高差: 上り約1,285m; 下り約1,285m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

■ゴールデンウィークの船形山で、恒例の残雪歩きを楽しんできた。この日の午前中は青空が広がり、空気も澄んで、遠くの山々がよく見えた。船形山の２番標識に着くと、今まで見えなかった朝日連峰、月山、葉山の残雪風景が一気に視界に入ってきて、思わず声が出てしまった。船形山で歓声を上げたのは久しぶりである。それほどこの日の景色は素晴らしく、山頂に至るまで、ビューポイントで何度も立ち止まった。
■山頂からは、朝日連峰、月山、葉山はもちろん、南に飯豊連峰、吾妻連峰、北には神室連峰、虎毛山、栗駒山と、東北の名山がくっきりと姿を見せていた。唯一、鳥海山の山頂付近の雲が取れず、ここだけは全容を見ることができなかった。山頂には、十数名の登山者がいて、皆さんこの絶景を堪能していたようである。
■今日のスタートは旗坂駐車場からだ。３０番の標識を見てブナの森に入り、緑が濃くなった森をゆったりと歩く。花は少なく、目についたのはタチツボスミレとタムシバくらいだが、その代わり、新緑が溢れるように広がっているブナの森を歩く贅沢を楽しんだ。
■雪は少なく、１９番あたりまでは、ほとんど雪を踏まずに歩ける。そこからは雪が出てきて、三光の宮手前になると、登山道はすっかり雪で覆われた。升沢避難小屋までも、ほとんど雪の上を歩く。ここまではアイゼンがなくとも大丈夫だ。遠くに栗駒山が見えてくると、升沢小屋が近くなる。
■升沢小屋から先は一気に雪が増え、沢を詰める道筋を歩くあたりではアイゼンが必要になる。青空の下、白い雪にすっくと立つブナの巨木群を見て、急な登りをしばらく行くと、右手に今日最大の難所である急坂が現れた。ここをじっくり登っていく。雪は緩んでいるので、滑落する危険性はあまり高くないと思われるが、それでもこの急傾斜。気を抜くことはできない。ここを登り切ると、分岐点付近では夏道が現れ、山頂まで雪を踏むことはない。
■山頂で展望を楽しみ、蛇ヶ岳に向かう。今日の登山者の大半は、旗坂・山頂の往復のようで、蛇ヶ岳へ向かったのは私一人だった。蛇ヶ岳の分岐点からはしばらく夏道で、それほど荒れてはいない。しばらくすると登山道が雪に覆われ、そこからは雪の上を歩き、蛇ヶ岳が近くなると登山道の入り口を探して夏道に入った。入り口を探すときに少し迷い、夏道に入ると倒木や藪が多く、意外に難儀した。初めての人はもしかすると迷うかもしれない。実際、途中で引き返してくる登山者に会った。蛇ヶ岳からの下りで、道が見つからなかったという話だった。湿原に下れば、その先に道があるはずなのだが、その単独の男性は初めてのコースだったため撤退したとのことである。
■その下りは、雪で覆われ、確かに道が見つけにくくなっていた。湿原への下りには雪の壁が残っていて、湿原も大半が雪で覆われていた。初めての人は、右と左のどちらに進むか、判断がつかなくなるかもしれない。雪の壁を横切り、湿原が見えるあたりに雪の上を降っていくと、道があった。道はまた雪腹に変わり、結構な斜度の雪原を下る。左手には大きな雪の壁がある。広大な斜面の雪原の先には、これから交わる升沢コースのブナの森が見えてきた。
■ブナの森は硬度を下げるにつれて、緑が濃くなっていく。三光の宮付近では芽吹きが始まっておらず、１９番標識あたりになると、森は淡い緑に染まってきた。２０番台に入ると緑がくっきりとしてきて、２５番あたりでは初夏の色に変わっていた。森には鳥の囀りが響き、ウグイス、シジュウカラはもちろん、ツツドリの声も聞こえていた。