行程・コース
天候
晴れ時々曇り
登山口へのアクセス
バス
その他:
新幹線静岡駅から静鉄バスで横沢乗り換え、井川地区自主運行バスにて終点、白樺荘まで。
この登山記録の行程
【1日目】
赤石温泉白樺荘(07:10)・・・明神橋(07:53)・・・第8鉄塔(10:08)・・・明神沢下降点(11:54)・・・壊れたスピーカー(13:32)・・・外山沢の頭(15:30)・・・1715m鞍部、テントを張る(16:00)
【2日目】
鞍部(05:40)・・・小無間山(08:30)・・・中無間山(10:06)・・・展望所(11:42)・・・大無間山(12:15~53)・・・中無間山(15:02)・・・小無間山(16:35)・・・1715m鞍部(18:28)
【3日目】
1715m鞍部(05:43)・・・外山沢の頭(06:04)・・・壊れたスピーカー(7:44)・・・明神沢下降点(9:05)・・・第8鉄塔(10:25)・・・明神橋(12:40)・・・赤石温泉白樺荘(13:40)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
南アルプス深南部の盟主として隠然と聳える大無間山は、南アルプスで数少ない一等三角点があり、日本200名山に指定され、登山愛好家ならば一生に一度は登頂したいと望む潜在的人気高い山です。しかし、一般登山道が無く、かつて歩かれた田代コースは崩壊し危険な状態となっていて既に昭文社の『山と高原地図』では登山道が削除されています。このため、登頂が難しいとされ、有名な割には多くの登山者が登頂をしり込みしている状況にあります。
こうしたなか、最近、県道60号線の明神橋から登るコースが、大無間山に登頂する最新・最短ルートとしてウエブ上でにわかに注目を集めるようになってきました(例えば、Youtubeにアップされている動画「大無間山の、『最新・最短コース』を歩いてみたので、ご紹介します!」https://www.youtube.com/watch?v=K2a5--kvaPE)。これは、明神橋から稜線の手前(明神沢下降点)までは中部電力の送電線巡視路を使い、その後小無間山までは尾根通しに進むというものです。田代コースと比べ、登山口の標高が約170m高いので山頂までの標高差が若干少ない利点があります。随所にピンクテープがつけられていますが、正規の道標は一切ありません。避難小屋も水場も勿論ありません。
ピストンではなく、田代からのコースを帰路に取ることも考えましたが、万一の滑落のリスクを慮り、これは取りやめて、明神橋コースのピストンとしました。体力的な限界から、日帰りは困難と判断し、途中、外山沢の頭の先の鞍部(標高約1715m)にテントを設営、そこに2泊して、2日目に小無間山経由、大無間山に軽装アタックで往復することとしました。
この場合、1日目の中部電力送電線巡視路の急登を、2日分で4リットルの水を含む20kg近いザックを背負って上がらなければならないことになります。巡視路は、送電線巡視がヘリコプターに代わって使われなくなり、荒廃していました。ステップは土砂に埋もれ、一部は山腹崩壊で巡視路自体が消滅していました。そこを、体重と併せ膝に110kgの荷重をかけて登高するのは厳しいものでしたが、何とかこの最初の大関門をクリアし、初日に予定の幕営地まで到達することができました。なお、もう少し出発時間が早ければ、外山沢の頭の先の鞍部からさらに1時間ほど登った「肩」の先、1980mの等高線が真北に大きく伸びている辺りに平地があるので、そこで幕営することも可能だったと思いました。
自身に鞭打って大無間山への登山を無事完遂できたことにより、精神に改めて強い自信が蘇ってきました。70歳を過ぎた私になお人生を教えてくれる、素晴らしい山歩きを経験できました。
【アップロードしたGPSデータについてご注意】
1.帰路、幕営地周辺のデータに電池切れの為欠損箇所があります。
2.帰路、標高1452mの標高点の先の支稜に誤って入り込んだため、GPSデータがそちらに偏倚しています。往路のGPSデータと対照してすぐに気付き、20分ほどでリカバーできました。しかしここは、誤った支稜にもピンクテープがあって、間違いやすい箇所でした。
フォトギャラリー:16枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | ヘッドランプ | タオル | 帽子 |
着替え | 地図 | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 医療品 |
虫除け | 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | トレッキングポール |
GPS機器 | ストーブ | 燃料 | ライター | カップ | クッカー |
カトラリー | |||||
【その他】 チェーンスパイク。急斜面のザレ場で極めて有効。万一滑落した時のため、ヘルメット。 |
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