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ジョニーとほねは、プロペラを訪ねた

丹沢山、グラマン製F6Fプロペラ( 関東)

パーティ: 1人 (鋸太郎 さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 塩水橋駐車スペース

この登山記録の行程

塩水橋0434……0443瀬戸橋0443……0450本谷橋0450……0506天王寺橋(登山口)0508……0533天王寺峠0533……0726天王寺尾根分岐0726……0827プロペラ0834……0959丹沢山1039……1113天王寺尾根分岐1113……1209雨量観測所1209……1315瀬戸橋1315……1321塩水橋

コース

総距離
約14.3km
累積標高差
上り約1,857m
下り約1,854m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

ジョニーを連れて塩水橋からプロペラを訪ね、丹沢山まで登ってきました。
何度も企画した山行でしたが、2019年の台風19号による県道70号線の通行止めが思いの他長く、全面開通はついに今年の3/27とのことでした。
ともあれ、ようやくチャンスが訪れました。
  
塩水橋には0430頃到着。
公的には「5台ほど駐車可能」な駐車スペースですが、ギリギリ5台目。
夏至も近く、既に夜は明けていましたからすぐに山行開始しました。
とは言え何せ8か月振りの登山。
身体はお山をほとんど忘れているはずです。
ですので極力ローペースで、かつペース維持を心掛けました。
  
往路は天王寺橋の登山口から。
これ、現地に行って分かったのですが、
「本谷橋登山口」とある「本谷橋」は「本谷吊橋」のことで、しかもこの吊橋は渡りません。
登山口にある橋は天王寺橋で、本谷橋はもっと手前、塩水橋寄りにあります。
実際の山行上はほとんど問題ないでしょうが、どこかで整理して頂きたいところです。
  
さて20分も登りますと、何やら動物の骨の一部を見つけました。
「骨?」
と思ったけど枝だった、なんてことは滅茶苦茶ありますが、本当に骨を見つけたのは久し振りです。
と言いますか前回は腐敗中のシカ丸ごと一頭でしたし、こんなホネ然とした骨は初めてかも知れません。
何か気になったので、山頂まで連れて行くことにしました。
  
頑張って天王寺峠まで登ると、明るい稜線が広がりました。
無論ここからも高度を上げていくので、決して楽ではないのですが、久し振りの登山に
「登山には登山でしか得られない養分がある」
ことを思い出した次第です。
まあ半面ブランクも長かったので、右肩・右ひざ・左足首と、もういい加減治る見込みがない痛みの他に、股関節外側及びお尻の筋力不足に苦笑いしながら歩いていたのも事実です。
  
余談ですが、自分は登山の他に剣道も嗜んでいるのですが、これに加えて公営ジムでの筋トレもたまにやっています。
ただこの3つ、どれか1つを頑張っても他2つに好影響を与えるということは余り実感できないのが現実です。
登山を繰り返していると登山力は確かに上がるのですが、その分剣道をサボっていると剣道の地力は落ちて行きます。逆も然りです。
使う筋肉も、そもそもの身体の使い方から全然違いますからいたしかたないのかも知れませんが、なかなかままならないものです。
  
鉄製ハシゴ・ミニ鎖場を抜けて幾つ目かの木製階段に入ったら、いよいよルートを外れてプロペラを訪ねに行きます。
ここから先は登山道でも登山エリアでもない場所ですので、完全に自己責任になります。
山肌は弱く柔らかいので、降りはまだしも登り返しは相応の体力を求められます。
高低差は200m程。
実際登り返しは鈍った身体にはキツかったです。
  
それでもあらかじめ当たりを付けておいた位置を目指して30分ほど降ると、ついにプロペラに会うことができました。
感無量です。
プロペラのブレードに触ること自体、初めてかも知れません。
最後はジョニーとほねとで記念撮影を行い、後にしました。
グラマン製F6Fとのことですが、自分には慰霊とか供養とかよりも、プロペラがゆっくりと余生を過ごしている様に思えました。
「うん、うん。あんたみたいの、たまに来るね」
そんな感じでした。
  
その後ひーこらと登山道まで登り返し、10時過ぎに丹沢山に到着。
本当は余力があったら蛭ちゃんまで行こうかとも思ったのですが、CTで往復4時間、今日の自分の体調・体力を考えればあの「鬼の二度の登り返し×往復」は無理と判断。
夕方には帰宅したいこともあって、本日はここまでとしました。
持参したジョニ黒はみやま山荘に差し入れさせて頂き、同行したほねは、山頂のお地蔵さんの脇にこっそり置かせて頂きました。
この子ともここでお別れです。
変な組み合わせで変わったものを訪ねる山行となりましたが、
楽しかったああああ!!
  
===================
今年の5月に数年振りとなる剣道の昇段審査が控えていましたので、昨年来週末はそちらに重きを置いてきましたが、それも無事終わりましたので、もう少し山歩きも復活させていければと思っています。
とは言え寄る年波で身体のあちこちが壊れてきているのも事実。
もうハードな登山は控えめにして、ほどほどに楽しめる山行を心掛けていきたいです。
  
と言いつつ復帰戦からいきなり登山道を外れるのはバカでしたね。
ひと晩経ってもお尻の筋肉が悲鳴をあげています。
  
===================
(追記)
全線復旧した県道70号線ですが、通常の林道程度しか幅員がないところが多いにも関わらず、(お天気の週末限定でしょうが)思いのほか交通量が多いので注意が必要です。
すれ違い困難な箇所も多い上、峠を楽しむバイク・自転車の対向車も多かったので撤収時には神経を使いました。
  
これは本道の両端が他に接続しているからでしょうね。

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フォトギャラリー:78枚

塩水橋から出発。
4時半なのにもう明るいです。

のっけから「関係者以外立入禁止」。
入っていいんですか? 本当にいいんですか? 結局入るんですけどね。

瀬戸橋前を通過。
帰りはここに戻ってくる予定です。

こちらは旧瀬戸橋。
趣がありますね。

はい、本谷(ほんたに)橋です。

ご覧の通り、登山口とは何の関係もない橋です。

こちらが登山口名由来となっているだろう、本谷吊橋です。

どちらかと言うと、「天王寺橋登山口」の方がしっくりくると思います。

それでは

向かいましょうか。

途中で寄り道予定ですが、約5km。
頑張ります。

丹沢は植林帯でもありますからね。
登山道ではない踏跡もかなりあります。

こちらの黄色い標識はかなり新しいものに思えましたが、

他にも天王寺峠まで、登山道を示す黄色い案内票が多かったです。

この辺りでほねに出会いました。

君は何の(動物の)ほね? 
「……もうおぼえてない」

んー、お地蔵さまのいるお山まで行くけど、一緒に来る? 
明るいところだよ。 
「……うん」 
なんとなくですが、連れて行くことにしました。

天王寺峠に着きました。
ざっと標高は700mほど。
塩水橋から300mほど登ってきたことになります。

いい尾根です。

お日さまも元気いっぱい。
暑くなるかも知れません。

行く先に、何か異空間との境界を彷彿させる鳥居の様な鹿ドアが。

もしやあなたが異世界の門番か?

この辺り、大木が多かったです。

大山だー!

大山の鉄塔群。
主に民法TV局と横浜FMですね。

明るく広い尾根。

と思っていたら根っこ尾根に。

丹沢三峰も久し振りです。

天王寺分岐に着きました。
ここで大体標高1300m。
天王寺峠から600m登ってきました。

鉄製ハシゴ登場!

ミニ鎖場だー!

大山から左に大山三峰。
右端に三ノ塔が写っています。

ミツバツツジが咲き誇っていました。

先輩・後輩。

それではこの辺りから、こまめに方角を確認しつつ寄り道をします。

ちょっと人(?)を訪ねるよ。 
「ほね?」 
まあ、そうとも言えるのかな……?

植林帯でもないと思うのですが、たまに踏跡も見つかります。
ただ、これらは確実にプロペラに向かっている訳ではありませんし、
ほとんどは途中で途切れますので注意が必要です。

降り始めは少し急ですが、目的地付近はなだらかでした。

いらっしゃったー!

ここここんにちはー!!

「ああいらっしゃい」

「わたしはジョニーだ」 
「ぼくはほね」 
「私はねえ……長いことここにいるけど、何だったかねえ」

だったはずですよ、あなた。

それにしても、思ったより大きかったです。

「で、どこまでいくんだい?」 
「ぼくはね、あかるいところ!」 
「わたしは山小屋になるのかな」 
変わった組み合わせでしたが、楽しそうに思えたのでヨシとします。

自分は興奮の余り撮影に専念していました。
当時のテクノロジーの粋ですよね。

型番です。

それではそろそろお暇しましょう。
また来ますね。

登り返しはとにかく山肌がぐにぐにで苦労しました。
少しづつ方角を考えて登らないと、無駄に急斜に当たったり、
鹿柵に通せんぼされたりします。

何とか登山道に復帰しました。

青空っすわー!

丹沢三峰線と合流しました。

あと少し!

丹沢山、着いたー! 
3年ちょっと振りです。

誰もがうっかりしがちな一等三角点。
点名は「丹沢山」です。

さあ着いたよ。

「それじゃ、短い旅だったが、ここでお別れだな」

「…………」

ひしっ。最後の抱擁。

ほねはお地蔵さんの脇にこっそり置かしてもらいました。

ジョニーはみやま山荘に差し入れさせて頂きました。
と言いますか、毎年恒例のお山への奉納です。

気温が上がった分、富士山は隠れてしまいましたが、愛鷹山はよく見えました。

大山・三ノ塔再び。
それでは下山しましょう。

天王寺分岐から、復路は堂平コースを選びます。

なんか謎の金網天井がありました。

こちらは堰堤の上に巨大な落石。
落石の巨大さも然ることながら、それにビクともしない堰堤の頑丈さ・製造技術にも
驚きです。

たまにこういう、古い石桶?みたいなものを山中で見かけますが、何なのでしょうね?
飲料水とは思えませんので、防火用水か何かに使用したのでしょうか。

良い登山道が続きます。

塩水林道まで降りてきました。

あとは林道歩きです。

雨量観測所。

ロープウェイ遺構???

12時を過ぎ、いよいよ暑くなってきました。

瀬戸橋まで戻ってきました。
林道長かったなあ!

ずっと「もとやがわ」と読んでしまってましたよ。

ゲートをくぐって

無事山行終了です。
付近の車は十数台にまでなっていました。人気の登山口ですね。

「怪我しなかった?」
なんとかね。
でも体重はもう少し減らさなきゃダメだね。がんばるよ。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ 着替え 地図 コンパス
ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 修理用具
ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け 熊鈴・ベアスプレー
ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ 軽アイゼン トレッキングポール
燃料 ライター カップ
【その他】 予備ヘッドライト、モバイルバッテリー、2バンドラジオ、風力計、シットハーネス、ATCガイド、タイブロック、スカイフック、細引き、スリング、プルージックコード、ウエビング、カラビナ、クイックドロー
※充電してたのにアマチュア無線機忘れました!

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