烈風も薫る！西穂高岳

雪山

西穂高岳（北アルプス・御嶽山）

2015.05.10（日）

パーティ： 1人 (DAI KAI さん )

DAI KAIさん

行程・コース

天候

晴れ後曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他：深山荘前の登山者用駐車場に駐車、GWを過ぎると寂しいもの、08：00時点で10台程度しか停まっていませんでした。

この登山記録の行程

西穂高口駅(09:00)・・・西穂山荘(09:45)・・・西穂独標(10:30)・・・西穂高岳(12:00)・・・西穂独標(13:20)・・・西穂山荘(14:00)・・・西穂高口駅(15:00)

コース

総距離: 約7.5km

累積標高差: 上り約1,018m; 下り約1,018m

コースタイム: 標準8時間15分; 自己5時間10分; 倍率0.63

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

GW真っ最中を避けてやって来た山は西穂高岳、過去2回厳冬期にやってきて独標で引き返しており、残雪期ではありますが初めて主峰へ挑みました。
始発のロープウェイで西穂高口へ出ると、登山口からいきなりの雪、樹林帯にはまだたっぷりと雪が残っています。よく締まっており踏み抜くことなく歩くけるのでワカンは必要ありませんが、小屋から早朝駅に戻る場合などはチェーンアイゼン程度はあると便利かもしれません。日中はアイゼンも必要ないと思います。
雪は小屋前までは分厚く残っており、テント場もまだまだ雪装備が必要そうです。
小屋の上部の岩場からは雪はなくなり、以後山頂までほとんど雪を踏むことはありません。完全に夏道が出ています。
丸山を通り過ぎると独標までのガラ場の急登、西からの強風ももろに体に叩きつけるようになります。少し着込み急登を登り詰めて独標直下に出たらストックはお役御免。雪もないのでピッケルを使うわけでもなく、抜き手で第11峰への岩場に取り付きます。独標の上から見える景色は西穂に雪がない以外は知っている景色、今日はそこからさらに先へ踏み出します。
ほとんどのピークは巻いてしまうので自分が今何峰を歩いているのかは意識してないと忘れがち。危険なトラバースもあるので慎重な足運びとハンドホールド選びが必要です。私的には9峰の通過がいやらしいと思います。
2峰から主峰への急登を登り詰めれば目の前に奥穂への稜線がドン！
ここに至る道に雪はないのにまだ白化粧した穂高の稜線、北穂から槍への稜線、向かい側には笠ヶ岳、背後には乗鞍岳、すべて真っ白！この山だけ先に初夏が訪れているようです。
さぁ、帰ろうと下り始めていきなりピンチ、主峰直下のスラブの下降は難易度高いです。
登ってるときはホールドが見えますが、下りは斜度のあるスラブ岩壁のホールドなんて見えたもんじゃありません。
慎重に下り難を逃れましたが、無事に難所を通り過ぎてホッとしたら足が震えていました。
怖すぎる！！

そんなこんなできっと西穂は下り核心です。それを避けるにはジャンダルムへ行くしかないのか・・・！？ジャンダルムもその内行くことになるでしょう。
今回の山行ではアイゼン・ピッケルともに利用していません。明日以降ロープウェイから西穂往復・独標往復をされる方はこの装備は省略し、チェーンアイゼン程度の装備で事足りると思います。
ヘルメットは必携ですね