前日アサヨ峰から降りて広河原山荘でビールを飲んでいるときだったかあといけるのはどこ？と彼女が聞いてくる小太郎山ピストンか鳳凰三山から夜叉神に下るかだね小太郎山はヤマケイじゃバリエーションだし夜叉神へのレートは48だよじゃあどれも無理じゃんピストンで高嶺なら行けるか高嶺ってなによ百高山だよと高嶺に決まるずっとたかみねだと思ってたらたかねなんだね
朝は0500前に気配で目が覚めると同室の連中がほとんど出立の準備をしているもう寝れないけど彼女を起こしたくないので布団でじっとして0525になってもう起きようよと彼女に声を掛けるとすぐ起きる同室の連中のザックはもうほとんどなくて出払った後布団を畳んで荷物を整理して0555に食堂に降りるとテーブルには僕らだけ支配人らしきおっさんが厨房からトレーを運んでくるあまり朝食食べる人いないんですね6時にしているんですけど皆さんそれより早くて当たり前だろう山荘を名乗るなら後30分は早くないと(笑)メニューは焼シャケにポテサラ漬け物海苔ハムかまぼこ卵焼き味噌汁ヨーグルトハムもかまぼこも嫌いだけど仕方なく全部食べてご馳走様後を振り返ると僕ら以外に5人くらい朝食を食べているもうバスが着くころだよねと外を見ると1台のバスがロータリーに入ってきて登山客が降りるけど何人もいない日帰りする奴はいないのかみんな土日で上の山小屋に一泊するんだね部屋に戻ると対角線のおっさんが今日はどちらまでですか高嶺に行きます私は一昨日入って北岳山荘に泊まって降りてきました二俣から上が雪で往生しましたこいつ昨日も誰かに同じことをしゃべってたな相方は夜叉神に降りるっていうんですけど私はもうリタイアです彼女がトイレから戻ってきてさあ行こうかとレジ袋に入れた登山靴を持って1Fに降りていらない荷物をデポして外に出る0636バス停に停まる奈良田行きのバスの脇を通って歩き出すどのくらいで降りられるの？ヤマケイの0.7掛けなら12時のバスに間に合うねと林道を直進して白鳳峠入口0651土砂の流出止めか右手の斜面には金網が張られててわずかに空いた穴からいかにも整備されてい無さそうな斜面に入る手前は日当りで下草だらけだけどちょっと入ると薄暗くて下草は無くなる昨日と同じく倒木だらけの急斜面を登りだす岩だらけの涸れ沢のような崩落地のようなを登りわずかに傾斜が緩やかなところを通るあたりでソロ男性2名とすれ違うこんな時間にどこからだろうやがて岩場が始まって岩に打ち込まれた足場を登り鎖場と梯子を抜けると若干緩やかな傾斜になり小さめの岩が敷き詰められた岩原になって樹林帯から抜けて日差しに晒されるこのあたりでも数人とすれ違うのでたまらずどちらからですか？御室からです御室って分かんなくて夜叉神に車を停めて鳳凰三山経由ですそっちも一度行ってみないとね岩場を過ぎるとハイマツ帯に入ってまたその先は岩場が続くハイマツの入り口が分からずYAMAPで頻繁に方向を確認してハイマツに入っていく細い登山道を見つけながら登る振り返ると昨日のように北岳は上部がガスに覆われて山頂が見えない最後に針葉樹の林に入って斜面を登り切ると白鳳峠0943ソロの兄ちゃんが立ちながら休憩してて僕らは岩に腰かけてコンビニパンの残りを食べていると高嶺方面からソロ男性が降りてくるもう10人以上とすれ違ったろうか昨日のアサヨ峰方面と比べるとこっちはメーンストリートだなしばらく休んで高嶺に歩き出す昨日と一緒で北側がガスで覆われてときどき稜線もガスに包まれる白鳳峠の手前のように岩原とハイマツを抜けながら高嶺1043に着くあたりはガスで鳳凰三山も北岳も全く見えない5分程休憩してもうくだろう白鳳峠1122白鳳峠入口1258広河原山荘1309と予定より大分遅れてたどり着く僕のザックはワゴンタクシーの列に彼女のザックはバスの列に置いてインフォメーションセンターに切符を買いに行くと1330のワゴンタクシーが来るはずだからそのあとで切符を買ったらいかがですか？デポした荷物を回収してトイレを使っていると1台目のワゴンタクシーが来て9人を載せていく彼女に自販機からミネラルウォーターを買って戻ると2台目が来ている僕と彼女が次の9人目で二人で3000円を払って乗り込むバスとあまり変わらないね左側の一人席にばらばらに座ってタクシーは走り出す途中あと2台とすれ違う下りは大分早くて30分ちょっとだろうか芦安のバスターミナルに到着する1407ワゴンタクシーを降りて第一駐車場に坂を登っていくとソロのトレラン姉ちゃんがすたすたと坂を登っていくよくあんなスピードで登っていけるよなとちんたら登って車にたどり着く急いで荷物を片付けて車を出す1424お蕎麦が食べたいねと検索してももう営業終了か間近ばかり1500に終わる蕎麦屋に急ぐ南アルプス街道を塩沢入り口で右折してループ橋を通り富士川西部広域農道沿いの蕎麦屋に着くと駐車場に1台車が停まっているのに蕎麦屋は休業中後は適当に走りながら見つけようと検索しながら走ってももうどこも閉まっている富士川街道から甲府南ICに向かおうと左折して釜無川を渡るところで道端に蕎麦屋を見つけるここでいい？と駐車場に車を入れると立ち食い蕎麦屋奥行きのない店舗でのれんをくぐると券売機でそのわきにカウンターが左右に広がっている店の前には野点の茶席のような赤い傘とテーブルが置いてあって先客がそばを食べている券売機にも年配の夫婦がいてチケットを買ってカウンターに移動するとお釣りが出てくるお釣りですよと声を掛けると日本人はいいねぇとか言われて僕らはざる蕎麦にエビ天とナス天彼女は外のテーブルに店内から椅子を運んでいる数分待っているともうのれんを仕舞い始める閉店に間に合った出来上がったそばを受け取って野点のテーブルにトレーを置いてそばを食べるとつけ汁が甘いけどまあまあ旨い10割とか言ってこれより不味い蕎麦屋は何軒もあるしねと美味しく食べてご馳走様と店を出る車はそのままで隣のコンビニで缶コーヒーを買って140号を走るとシャトレーゼの巨大工場が見えてくる何か帰るんだったら寄ろうかと検索すると昔はアウトレットが買えたけど今はダメみたい仕方なく素通りして甲府南ICから中央道に入るお約束の小仏トンネル渋滞を避けて御殿場スマートICから一般道に降りて上野原ICで乗り直して八王子JCT圏央道鶴ヶ島JCT関越道大泉JCT外環道戸田南ICで降りて彼女を送る
昨日のアサヨ峰よりは多少変化があったし白鳳峠の先は稜線ぽくて楽しめたけどやっぱり高嶺の先に行きたかったガスってなくてもし鳳凰三山が見えてたらきっと行きたくなったよね夜叉神からピストンは嫌だし広河原から下るか夜叉神から登って悩ましいけどこのルートは歩いてみたいなだからまた来るね高嶺