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小怒田ノ尾根(バリルート) - 230806

高黒山-大怒田山-つづら岩( 関東)

パーティ: 8人 (martygeros さん 、ほか7名)

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行程・コース

天候

晴 のち 雨

登山口へのアクセス

その他
その他: 高幡不動(7:16) - 立川(7:25/7:36) - 武蔵五日市(8:13/9:00) >> 千足(9:20)
五日市駅前は大変な混雑…。ここで車にピックアップして貰って千足BS傍の駐車場へ。

この登山記録の行程

千足BS駐車場(09:07)・・・取付き(09:15)・・・660mプラトー(10:21)[ビレイ班分け 時間調整 46分]・・・高黒岩取付き(11:23)・・・アッセンダーポイント通過(12:28)・・・高黒山(13:00)・・・富士見台東屋(13:19)[集合待機 61分]・・・つづら岩(14:37)・・・綾滝(15:24)[休憩 4分]・・・天狗滝(15:45)[休憩 5分]・・・千足BS駐車場(16:15)

コース

総距離
約5.1km
累積標高差
上り約923m
下り約947m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

ここの所週末に多様な確保技術を講習会(Kuri-Adventuresさんのものに積極参加…)にて学んでいますが、今日はその内バリルート入門講座(2日間)の2日目に企画されている実践山行です。先日のシンナソー沢下りと同様行先は檜原村ですが本宿から北秋川沿いに少し入った小怒田ノ尾根。大岳から南へ馬頭刈尾根を下る途中…富士見台(大怒田山)の東屋の南20m程に「登山道ではない」とロープが張られた場所を御存知かも知れませんが、その先の高黒山へ下から尾根を登攀し(所謂藪岩ルート)、つづら岩から滝を巡って同所(千足)に下りると言うもの。講師1人にアシ2人…メンバー5人での山行でした。
武蔵五日市駅前でピックアップして貰い、20分程で千足BSの傍にある駐車場で下車。ヘルメット/ハーネス/ギア類を装着後ショートミーティング…ルートマップを貰って出撃。
取付きは沢右岸の地蔵立像と板碑の石段。私が先頭切って板碑まで上がって見たが、右手から微かな踏跡が続く。後は地形を見ながら尾根筋をクライム。かなりの急登だが後半に較べると大したことはなかった…。所々刈枝で消えそうに見える踏跡を九十九に登る。1時間程登り詰めると身の丈以上ある岩が現れ、程なく高度660m辺りのプラトーが現れる。ここで一旦ビレイ班を組み、講師組(1+2名)が先行して藪岩の核心部で待つと言う体勢に。ここで、薄暗くなった空からポツリポツリ…。
残る5人は2人、3人の2班に別れ、私を含む2人で講師組先行後10分のディレイでコンティ(3尋)で進む(私がリーダー)。ビレイ動作を確認しつつ尾根急登を続けると正面に高黒岩の岩壁。マップを見ながら左手に少し巻いて行くと落葉が堆積する藪岩ルンゼが現れたので三点支持で登攀に入ると核心部の取付き。アシ1人が自己ビレイを取っていた場所で一旦こちらも自己ビレイ。フォロワーが追い付いた所でスタカットに転じ、3箇所程支点を作りながら急登。今迄も似た様な場所へ行った事はあるが、パートナーがいるのは本当に心強い。30mシングルが伸び切った処に講師1人が陣取っていたので、その近くの木に自己ビレイを取ってフォロワーに声掛け、ビレイシステムを構築してコール(前日に混乱していたが帰宅後復習したので今日は何とか出来た…)。フォロワーが追い付いて主客交代。今度は私がフォロワーでリーダーのビレイ動作。ルンゼは右手に弧を描いており、声が届き辛い…講師がトランシーバーで助け船…。この時点で雨は本降り…。雨具を着けるのも擬しく、濡れ鼠で登攀継続。リーダーは30m伸び切った所でアッセンダー設置(そこにもアシ1人滞在)。続いてこちらも登攀するがスラブ状の岩が苔生して追い打ちをかける雨…滑る滑る…。ロープにテンションをかけつつ何とか樹の根を掴み爪先のフリクションを探しながら攀じ登る(だが大変なのはそこだけ…)。支点の回収を行いつつアッセンダーポイント迄1時間強。びしょ濡れだが何とも言えぬ充実感。
さて、2ピッチ目の右手巻きからアッセンダーポイントを挟んで今度は左手巻きを経るとリーダーのいる僅かな踊場へ追い付く。そこで再度チェストコイルで3尋のコンティを作り登攀続行。だがその先も気の抜けぬ急峻な尾根が続く。三点支持で攀じ登りつつ漸く勾配が緩んだ所でふと見ると高黒山(976m)の手作り銘板にお目にかかる。その先の平坦部でビレイを解いて暫し進み、ゲートロープを越えれば富士見台東屋へ到着。降雨は一旦止んで陽射しも戻るが、雲行きは怪しい。行動食を摂りつつ後続班の到着を待つ事40分。
後続組も休憩しつつ集合写真を撮って再出発。残りは一般登山道で私にとっては歩き慣れた途。つづら岩からは柳沢の滝を巡って下山。小天狗滝では滝行の人達が大勢犇いていた…。下山時も一時降雨の強い瞬間があったが、何とか林道終端に辿り着き、舗装路ながら濡れた急勾配で滑りそうになるのを堪えつつ下山完了。駐車場で締めのミーティングと着替えを行い帰途に就いた。
確保技術を学び始めて漸く1.5カ月…。沢下りの際も思いましたが、自己訓練を更に積み重ね、実践山行で経験を増やしながら熟達して行きたく…。

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フォトギャラリー:20枚

千足から見上げる高黒岩。バリエーション登攀へ出発。

取付き口。

急登の尾根登り。

踏跡微かな場所もあるが、尾根筋だし迷う要素はなさそう。

身の丈以上はある岩が忽然と顕れる。

660mのプラトーで一旦休止。ビレイ班毎にコンティビレイの準備を行い、班ごとに出立。

高黒岩の突き当たり付近。

高黒岩の突き当たりから少し左に巻いた辺り。この20m程上からスタカットで登攀。

スタカットを開始した辺り。

スタカットを開始した辺りから下を臨む。

1ピッチ目をリーダーとして登攀中(撮って戴いた写真)…。

1ピッチ目の終了点にてフォロワーのビレイ動作中(撮って戴いた写真)…。

2ピッチ目の終了点=アッセンダーポイント。

2ピッチ目をフォロワーとして登攀中(撮って戴いた写真)…。

核心部を過ぎた辺り。

高黒山に向けてコンティで進行中。まだまだ危険な傾斜。

やっとこさ、高黒山のピークへ到達。

富士見台手前のロープゲート。縦走者が迷い込まない様に…。

柳沢を下山中…綾滝。

柳沢を下山中…天狗滝。

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装備・携行品

シャツ Tシャツ ショートパンツ 靴下 レインウェア 登山靴
バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ 予備電池
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え 地図
コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) 修理用具
健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け 携帯トイレ 非常食
行動食 GPS機器 ロープ カラビナ 安全環付きカラビナ ビレイデバイス
スリング ハーネス ヘルメット

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登った山

大怒田山

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1,054m

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