行程・コース
天候
初日:快晴、午後からガス。
二日目:晴れ、たまに曇り
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
8/11の2時頃扇沢に到着した時点で無料駐車場は満杯。仕方無く停めた駅前の有料駐車場(\1,000/12h)も、その時点で8割以上、スタートの4時半頃には9割以上埋まっていた印象。
この登山記録の行程
【1日目】
柏原新道登山口(04:50)・・・種池山荘(08:20)[休憩 30分]・・・爺ヶ岳南峰(09:50)[休憩 10分]・・・赤岩尾根分岐(冷乗越)(11:00)[休憩 5分]・・・冷池山荘(11:20)[休憩 20分]・・・布引岳(布引山)(13:00)[休憩 10分]・・・南峰(14:00)[休憩 30分]・・・布引岳(布引山)(15:10)・・・冷池山荘(16:00)
【2日目】
冷池山荘(06:00)・・・赤岩尾根分岐(冷乗越)(06:15)・・・爺ヶ岳南峰(07:45)[休憩 30分]・・・種池山荘(08:55)[休憩 30分]・・・柏原新道登山口(11:55)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
今年初めての投稿です。
山の日の一週間前、たまたま冷池山荘の予約サイトを見たら小屋泊が空いていたのを発見。即予約し、初めての山の日山行&4年振りの北アルプスが決まりました。お盆渋滞を避けるため、8/10の20時に大阪を出発、駐車場の混み具合が気になっていたため梓川SAまでノンストップ走行。一息いれて小一時間で8/11の2時前に扇沢へ到着、やはり大阪から後立山は遠い。
2時間程の仮眠後に仕度を始め、4時50分に登山開始。柏原新道は朝のうちはずっと日陰で道も非常に歩きやすく整備されており、事前に覚悟していた程のしんどさはありせんでした。どうにか種池山荘に辿り着くと、快晴の空の下、近くには針ノ木&立山三山、遠くには八ヶ岳、富士山、南アルプスの絶景を見ることができました。腹拵えがてらの休憩後、種池山荘から爺ヶ岳へ向かって歩き始めると、今度は剱岳や、目的地である鹿島槍ヶ岳とその裾に控える冷池山荘が目に入り始めました。爺ヶ岳南峰頂上まで上がると、さらに槍ヶ岳や薬師岳、頸城山塊、遠くは日本海(黒部市付近?)まで見ることができました。
その後爺ヶ岳中峰は急ぎのためスルーし、何度かのアップダウンのある稜線歩きを経て、スタートから6時間半で冷池山荘へ到着。この時点で既に登り約1700m&下り約600m、8km超を歩いた体はかなり疲れていた上、山頂付近はお約束のガスがかかり始めていたため、アタックするか少し迷いました。が、予報はよくても翌日の天気に何の保証もないと思い、山荘で買ったコーラ350mlでドーピングし、最小限の荷物以外はデポして山頂へ向け出発しました。
山頂までは約400mの登り返し。途中高山植物のお花畑に励まされつつ、あるいは偽ピークみたいな景色に何度か心を折られつつ、どうにか最後の急登を登りきって山頂へ。山荘前の看板では山頂まで2.5h、山と高原地図では2h10mとなっていますが、山荘で荷物をデポし身軽だったからか、1h40mで到達できました。
後立山はこの時期昼には東からガスが上がってることが多いみたいで、この日も既にガスで後立山の展望はほぼありませんでしたが、剱や立山はずっと綺麗に見えていました。一通り写真を撮り、時間も十分あったので、達成感と絶景に暫し浸ろう…と思ったけど、カンカン照りでめっちゃ暑い。 軽量雨傘だけでも日傘代わりに持ってくりゃよかったと思ったけど後の祭。下りも日に曝される可能性も考え、約40分の滞在で下山を開始しました。
すると、急登を下った山頂直下でカワイイ雷鳥の親子に遭遇。雷鳥を間近で見たのは7年前の仙丈ヶ岳以来で感激、ガスるのも悪いことばかりじゃない♪と思いました。その後は山荘までの稜線下り。幸い、風景を隠していたガスが日を遮り、ミストシャワーとなって体を適度に冷やしてくれたので、疲れた脚を引きずりながらも気持ちよく下山できました。
冷池山荘は新型コロナ対策の完全予約制で宿泊者数の抑制を続けており、小さい個室でしたが3人(通常なら定員5~6人?)一部屋で、自分史上最高に快適な山小屋泊となりました。
翌朝。自分はいつも朝食は小屋ではいただかず、ゆっくり朝の景色を楽しみます。が、この日(8/12)は遠くの地平線に厚めの雲があり、湿度も比較的高かった様で、残念ながら日の出は期待したほどの景色にはなりませんでした。この日は扇沢まで下るだけ。のんびりパッキングをし、スニッカーズミニ3個を腹に入れて6時過ぎに山荘を出発。下山と言っても、コル越えで少し下ったあとは、いきなり爺ヶ岳へむかってそこそこの登り返しがありますが、これをこなして前日スルーした爺ヶ岳中峰へ。この時は西側の谷から風が吹き上げていたせいで、稜線付近は薄めのガスに覆われていましたが、おかげで山頂付近では美しいブロッケンを見ることができました。立山・剱方面はこの日もよく見渡せ、嬉しくなって居合わせた人に写真撮影をお願いしました。
その後は、同じく絶景の南峰を経て、のんびり3h近くかけて種池山荘へ到着。時刻は9時過ぎですが、山荘前は多くの人々で賑わっていました。休憩がてら少々お腹も減ったので、柏原新道下山のエネルギーとしてチョコクリームパンとコーラでドーピングして出発、12時前に登山口まで無事下山しました。
扇沢駅へ到着後は、ハサイダーと同じ破砕帯の水らしいお手洗いの激冷えの水で洗顔&タオルを絞り、車内で体を一通り拭いてスッキリ。その後は大町の有名ソバ店に閉店ギリギリで滑り込み、盛りソバ大を美味しく瞬殺。最後に薬師の湯で汗を流してからひと眠りし、帰路につきました。
感想:
事前の想定通り、結構な体力が要求されるコースでした。
・種池山荘までの柏原新道は、あまり景色が見えない中を4時間近く(標準CT)かけて登るうえ、時期によっては時間が遅めだと酷暑の登りになる様です。8/11は前日までの天候の悪さからか朝の気温がおそらく20度を下回っており、暑さの負荷を然程感じなかったのは幸いでした。実際、翌日の下山時は、擦れ違う登りの人々は一様に暑さに苦しんでいました。ただ、道そのものはほぼ完璧と言っていいくらいに整備されており、歩きやすかったです。
・種池山荘からの稜線歩きは、天気がよければ景色が最高のカンフル剤になりますが、冷池山荘までは徐々に疲れとの闘いになります。昼からはガスが出やすいため、冷池山荘泊であれば、当日アタックするか翌朝にするかは、天候等条件も含め人によって考えが分かれるところだと思います。
自分的には「朝一に山頂往復しその後扇沢まで戻るのも相応にキツそう」と考え、また翌日中に安全元気に帰阪する必要があったため、当日アタックを選択しました。晴れていれば鹿島槍北峰や八峰キレット、五龍岳が見渡せるだろうと考えると、翌日の予報がよいなら、当日は十分体を休めて翌朝アタックするのも選択として当然アリと思います。
勿論、時間と予算が許すなら、初日はのんびり種池山荘泊、二日目は朝から鹿島槍アタックし冷池山荘泊、三日目はのんびり下山、とするのが最高の贅沢ではないでしょうか。
なお、余談ですが山荘で同室だった一つ年上のスーパーな男性は、自分が最初に山荘に着いた11:20頃には既に鹿島槍に登頂していたとのことでした。それほどの体力&脚力があるなら、日帰りで下山できたんじゃない…?
毎度の長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。




