行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
カーナビには「JR岩瀬駅」をセット。駅の裏側に回ると「岩瀬休憩所駐車場」がある。綺麗な駐車場で20台強は停められる。無料。
この登山記録の行程
岩瀬休憩所駐車場(03:27)・・・御嶽山(03:57)・・・雨引山(04:37)・・・燕山(06:00)・・・加波山(06:30)・・・つくばウインドパワー風力発電所(06:53)・・・丸山・・・一本杉峠(07:08)・・・足尾山(07:34)・・・きのこ山(09:33)・・・上曽峠(10:08)・・・湯袋峠(10:45)・・・裏筑波登山口・・・キャンプ場(11:58)・・・筑波山・女体山(13:03)・・・筑波山・男体山(13:39)・・・筑波山神社(14:52)・・・筑波山口バスターミナル(15:40)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
暑い。お盆を過ぎたというのに暑くて溶けそう。。。
と言うことで、悪条件にこそ夏の体力測定をやっておかねばと、「猛暑トレーニング裏筑波連山縦走」を企画した。
裏筑波連山縦走、久しぶりの挑戦となる。
土曜の夕方に少し仮眠をして、日曜日の3時に岩瀬駅に到着。
深夜だというのにレールのメンテナンスか、駅ではライトアップをした中、大勢の作業員が声を張り上げながら作業をしていた。
外に出ると、ムッとする空気が纏わりついてきた。体温と気温がほぼ同じで息苦しい。すでに登山を止めて帰りたくなったが、我慢して歩き出すことにした。
真っ暗闇の御嶽山を登り、雨引山まで進む。雨引山から見た朝を待つ街の夜景がとても印象的だった。
なるべく涼しいうちに距離を稼いでおこうと3時打台に出発にしたが、前日の熱がそのまま残っておいて、夜間と言うのに熱中症気味に息苦しく本当に歩き切れるか心配になった。
日の出とともに登山道にも日が射しこんできた。
最初の難関、燕山の階段地獄を迎える。
もともと飛ばすつもりはなかったが、暑さに備えいつも以上にギアを落として登って行く。もっとも、身体が重たくてギアが上がらなかったというのが正直なところかもしれないが。
燕山で少し休憩を入れたのち加波山へ。
ちょうど加波山神社では、朝の神事として神主さんがお祈りを捧げているところだった。
神社の脇を抜けて、苔むした石の階段を登って行くと加波山の山頂。
ここを過ぎてしまえば、当分、行程的には楽になる。
「つくばウインドパワー風力発電所」の大きな回転翼を見上げながら、一本杉峠まで進む。
峠の舗装道路を渡ったところに登山道があるが、これは別なルートにつき入ってはいけない。以前、間違えた苦い記憶があるので、ここは地図を確認しながら慎重に進む。
足尾山の頂に到着。
筑波連山の中では、877mの筑波山 、709mの加波山、701mの燕山に次いで標高が高い。頂には石垣で囲まれた足尾神社本殿が鎮座していて、ここから眺める筑波山はコース中でも最高の眺望だと思う。
休憩していると、一人の登山者が登ってきた。朝の挨拶を交わすと、登山者ではなく足尾神社の宮司さんとのこと。一週間後に「筑波連山天空ロード&トレイルラン」があるので、参道の掃除に来たのだという。頭の下がる思いだ。
休憩がてら神社の事をいろいろと尋ね、貴重なお話をお聞きすることができた。
別れ際、丁寧にお礼を伝え歩き出したが、この時、宮司さんに意識が向いていたのもあって、「きのこ山」という看板をチラ見して、その脇にあった登山道を迷わず進んでしまった。休憩後で足取りも軽く、どんどん降ってしまった。降ってから、「なにかオカシイ」と間違いに気が付く。冷静に考えれば、石垣のところで右に折れなければいけなかったはず。気付いた時には致命的なほど降っていたので、心が折れそうになってしまったが、なんとか登り返して、再び石垣のところまでやってきた。
間違いの元凶になった看板を改めてみると「きのこ山」と書かれた文字の横に矢印で方向が示されていた。これさえ見落とさなければ間違えることはなかったが、作為的と疑う程に、ちょうど草木の葉っぱで矢印が隠されていた。「なるほど、これはやられた!」。
苦笑しながら矢印に沿い降っていくといとも簡単に足尾神社の境内に出た。足尾神社は「足の病」にご利益があると言うことで、昔から履きつぶしたワラジ等を奉納した逸話があり、今は時代も変わりスニーカーが山積みに奉納されていた。無造作に積み上げられた靴の山には登山靴も幾つかあった。これはこれで処分が大変だろと、思わず余計な心配をしてしまった。
足尾神社からは、長い林道歩きが始まる。
きのこ山を経て、ラスボスの筑波山と対峙する前に、一旦、大きく降り上曽峠を抜けて湯袋峠へ向かう。この間、長い舗装道路で充分に足を休めておくことおくことがポイントとなる。
湯袋峠で、右へ折れてキャンプ場コース方面から登ろうと暫く進んだが、そう言えば歩いたことがないコースがあったことを思い出し、もう一度、湯袋峠へ戻り逆方向にあった先の登山口からアプローチを開始した。
森の中のゆっくりと登り、右へ右へと巻きながらコースが延びていく。
「これはキャンプ場コースに合流するな!」と思っていたら、案の定、キャンプ場へ出た。
キャンプ場の駐車場には沢山の車が停まっていた。ここまでの縦走路では、人とすれ違うこともなかったが、この先はメジャーな登山コースとなる。きっと、筑波山の頂は人で溢れていることだろう。
キャンプ場の脇で軽く食事をとり、まずは女体山を目指す。
キャンプ場から女体山までは本来であれば楽勝の距離にも関わらず、あまりの暑さに身体がダル重くて足が進まない。牛足のような歩みで何度も立ち止まりながら登り切った。
女体山で写真を撮り筑波山頂駅近くの木陰で休憩。
ここまでで消費した水は僅かペットボトル2本。日頃、登山中はあまり水分をとらないが、今日の暑さでは異常に少なすぎると意識的に残り2本を飲み干した。完全に使い切ってしまったが、あとは降るだけ。しかも途中には水場が一か所あるので何とかなるだろう。
10分ほど仮眠をとって男体山に足を延ばす。ついでに、今日の隠れミッション「ミヤマウズラ探索」を行ってきた。ミヤマウズラは、クリオネの様なお化けの様な愛らしい形をした白い花が特徴で、アップで接写をするととても可愛い。毎年この季節にはミヤマウズラを探して山に入るが、今回の縦走では昨年度見つけることがっ出来なかったきのこ山でも一株咲いているのを見つけることができた。ヘロヘロになりながらも大した成果だ。男体山の群生ポイントでは例年以上に沢山咲いていたが、少し遅かったのかどれも痛みかけだった。
男体山からの眺望を楽しんだ後、筑波山頂駅まで戻り、そのまま御幸ヶ原コースで降る。
岩や木の根っこが障害となり、段差の激しいコースなので、足のダメージが蓄積しないようストックを取り出して使った。
喉を潤そうと楽しみにしていた男女川の水場までやってきたが、いつもであれば豊富にパイプから流れ出ている水が、この日に限っては完全に干上がっていた。
「水を残しておけばよかった!!」とショックが大きかった。
そうなると急に喉が渇いてくる。一心不乱で筑波神社まで降り、安全に縦走できたお礼に神社の前での一礼もそそこに、最寄りの自動販売機に駆け寄りのど越しの良いジュースを一気飲みした。
これで縦走はほぼ終了。
あとは、真っ赤な大鳥居の下にある「筑波山神社入口」というバス停から一区間バスに乗って、「沼田」にある桜川市バスのバスターミナル(沼田BSから数分歩く)から「ヤマザクラGO」に乗り換えて岩瀬駅へ戻るだけ。
ところが、バス停の反対側にある観光案内所のお姉さんに聞いたところ、筑波山神社入口のバスは10分後に来るが、ヤマザクラGOの乗り継ぎには1時間半以上も待ち時間があるという。「これなら早朝無理をせず、4時出発で良かった」とガッカリしたが、どのみち休憩する場所もないなら男らしく歩こうと、テクテクと舗装道路を降りだした。もともと、個人的には裏筑波連山縦走と言えば、「沼田」のバスターミナルがゴールだと思っていたので、ある意味覚悟ができて良かった。
アスファルトの照り返しと、自動車の排気にまみれながら頑張って歩き、バスターミナルについて、まず、時刻表と乗り場を確認するよりも先に、自動販売機で冷たい水を2本買って、一気飲みした。これがビール以上に美味く、今日一番のご褒美だった。
バスの時間までかなりあったので、スマホのタイマーをセットして、ひと眠りすることにした。木陰でも暑くて汗が噴き出していたが、それでも疲れが勝りかなり深く眠り込んでしまった。
定刻になってバスがやってきた。ローカル路線のバスだけあって、200円でどこまでも走るというリーズナブルな設定。その分、あちこちに寄りながら走るので、岩瀬駅に着く頃にはすっかり夕方(18時)になってしまった。
かくして、猛暑トレーニング裏筑波連山縦走も無事終了。またもや運動不足が露見した反省点の多い縦走だった。
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