行程・コース
この登山記録の行程
別当出合(06:43)・・・中飯場(07:17)[休憩 2分]・・・別当覗(07:49)・・・甚之助避難小屋(08:20)[休憩 5分]・・・南竜道分岐(08:43)・・・黒ボコ岩(09:19)・・・エコーライン分岐(砂防新道合流点)(09:27)・・・白山室堂(09:41)[休憩 13分]・・・御前峰(10:30)[休憩 10分]・・・白山室堂(11:05)[休憩 12分]・・・エコーライン分岐(砂防新道合流点)(11:28)・・・黒ボコ岩(11:35)・・・南竜道分岐(12:05)・・・甚之助避難小屋(12:16)[休憩 2分]・・・別当覗(12:42)・・・中飯場(13:07)[休憩 2分]・・・別当出合(13:35)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
今回の遠征登山も4日目、最終日(1~2日目は剱岳早月尾根ルート往復、3日目は雨飾山)で、加賀の名峰「白山」への登山である。北アルプスから、雲の上に山頂部を現しているこの山を幾度も目にしてきたが、登るのは今回が初めてである。砂防新道を登り、観光新道を下るコースで計画していたが、砂防新道を往復する方が時間的に早いようなので、計画を変更した。この日は下山後、金沢駅から自宅(広島)まで帰らなければならない。
6時43分別当出合の登山口を出発、長い吊り橋を渡ると、御前峰までの登山道が始まる。累計標高差は約1700mとかなりの高さがあるが、全般的に登山道に急勾配の箇所は少なく、よく整備された歩きやすい登山道が続く。登山口から35分ほど登ると標高1500mの中飯場に到着した。小休憩して出発、甚之助避難小屋まで1時間ほど登ると標高は2000m近くなる。南竜道への分岐点を過ぎると、黒ボコ岩へ登っていく急斜面が見えてくる。先行する登山者の姿も小さく見える。十二曲りの坂道は、幾重にも折り曲がって道が造られ、一歩一歩足を進める石段の段差も低めに設置されている。それほど汗をかくこともなく、十二曲りを登りきると大きな黒い岩があり、黒ボコ岩に到着、ここから少し直進すると弥陀ヶ原という草原が広がる。正面に白山の山頂部が見えるが、白山室堂の建物はどこにあるのか全く見えてこない。弥陀ヶ原の木道を直進し、ハイマツの中を少し登ると目の前に建物が現れた。9時41分、標高2448mの白山室堂に到着した。登山口からちょうど3時間。御前峰山頂まではあと標高差250mほどで、それほど急な登りではないが、ここで少しエネルギーを補給して山頂への登りにとりかかった。疲れを感じ、なかなか足が進まない。10時30分、白山山頂標高2702mの御前峰に到着した。眼下には室堂平が広がり、ビジターセンターの赤い屋根の建物群がよく見える。東には北アルプスの南北に連なる長い山並みが見える。遠くて小さいが、何度も登った穂高連峰や槍ヶ岳、大キレットもしっかり確認できる。白山の山頂部にはたくさんの池が点在しているが、山頂からは北にそびえる剣が峰の西側のくぼみに緑の小さな水面が見える。
今日から9月、上空にかかる雲や吹いてくる風に秋の気配を感じる白山山頂で10分程景色を楽しんだあと、室堂に向けて下山する。室堂から弥陀ヶ原を通り、黒ボコ岩の分岐点へ。ここで砂防新道へのルートを選び、朝登ってきた道を下っていく。吊り橋を渡って登山口へは13時35分に到着した。
別当出合の駐車場を出発し、車で25分ほど走ったところに「白峰温泉総湯」という温泉があり、汗を流した。この温泉の湯はトロッとした感じでいい湯だった。ここから金沢駅まで戻り、17時前のサンダーバード、新幹線と乗り継いで22時頃自宅に戻った。
今回の4泊5日の遠征登山、2日目から5日目まで剱岳を含めた4日連続の山登りは高齢者にはややきつく、「無理な計画、事故のもと」とおしかりをうけるかもしれないが、個人的には3年振りに北アルプスの山に登り、ずっと気になっていた白山にも登ることができ、さらに今後計画している妙高山や火打山に近い雨飾山にも登ることができてよかったと感じている。2年前に痛めたヒザは完治していなくて、時々違和感を感じることがあるが、今回は古傷が傷むこともなく、また筋肉痛が起こることもなかったが、体力はずいぶん消耗した。回復までに数日かかりそうである。
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