行程・コース
天候
曇りのち晴れ強風
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
飯田IC~R153~PR18~PR251~三遠南信道矢筈トンネル~R152~飯田市道下栗の里経由 芝沢ゲート
この登山記録の行程
【1日目】
芝沢ゲート(05:46)・・・易老渡(06:46)・・・便ガ島(07:13)・・・西沢渡(07:53)[休憩 25分]・・・薊畑分岐(13:15)[休憩 19分]・・・小聖岳(14:36)・・・聖岳(15:51)[休憩 5分]・・・小聖岳(16:43)・・・薊畑分岐(17:13)
【2日目】
薊畑分岐(04:43)・・・西沢渡(06:55)[休憩 25分]・・・便ガ島(08:08)・・・易老渡(08:32)・・・芝沢ゲート(09:28)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
芝沢ゲートへ到着後、登山届をポストして直ぐに便ケ島へと向かいました。芝沢ゲートから1kmほどの遠山川左岸の2023年の豪雨災害による崩落カ所は改修工事が完了していて、迂回路を通過せずにすみました。易老度までは2年前に光岳に登った際に通った道で鮮明に覚えていました。
便ケ島から先は廃道となった崩落カ所が随所に見られる厄介な道に変わり、かつら沢橋は崩壊していて仮設の橋と梯子がありました。西沢渡の渡場には仮設の橋が無く、昨日50mmを超える降雨があったため西沢の流れは増水して轟音をたてていました。飛び石で渡れるカ所がないか川床に降りて探しましたが渡れそうな場所はありませんでした。先行者がゴンドラで対岸の左岸に渡った後、再びゴンドラを右岸にに引き寄せ、ザックと私も乗り込み対岸へとロープを引き寄せました。これが結構な重労働で対岸に渡った時はへとへとになってしまいました。
この先は廃屋となった造林小屋を回り込み急登の九十九折が薊畑まで延々と続きました。イラモミの大木の広場、1800m地点、苔平、2200m地点などを通過し針葉樹の自然林を通過し急に視界が開けると薊畑でした。目の前に上河内岳の大きな山体が飛び込んできました。疲労困憊の状態から一気にテンションが上がりました。
ザックを薊畑にデポしてアタックザックに必要な物を詰め込み、小聖岳へのダケカンバの中の登山道を進みました。物凄い強風で汗冷えした身体の体温が下がらないようにレインウエアを着用して、フードが飛ばされないようにヘルメットの顎紐をきつく締め直しました。
小聖岳と聖岳が見えてくるとテンションは益々上がりましたが、それに反比例して足が前に出なくなってきました。芝沢ゲートを出発してすでに8時間以上も歩き続けています。何とか足をだましながらストレッチを繰り返して小聖岳を通過し、その先の瘦せ尾根を何度も越えて行きました。物凄い強風で飛ばされそうになりました。そして最後の聖岳へのザレた急登になりました。トレースが不鮮明で何度か道を間違えそうになりました。途中で何度か登頂を断念しようかと思いましたが、自身で葛藤しながら歩を進めて芝沢ゲートから10時間強で遂に山頂の人となることができました。
滞頂5分で直ぐに下山し、今夜のビバーク地点を探さなければなりませんでしたので、転げ落ちるように下山して、薊畑から下った西沢の三角点近くにツエルトを張り、パッドと寝袋を入れて今宵のベッドを完成させました。
翌日は夜が明けるのを待って下山し、芝沢ゲートに9時28分に到着しました。老人にとって超ハードな山行でしたが、南アルプスの名峰をアルバムの1ページ追加することができました。



















































