太郎平から雲ノ平を経て新穂高、雨と風の裏銀座

テント泊

水晶岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳（北アルプス・御嶽山）

2025.09.19（金）～2025.09.21（日）

パーティ： 1人 (からだおもいさん )

からだおもいさん

行程・コース

天候

1日目：晴れ☀?
2日目：雨☂?後暴風雨

登山口へのアクセス

バス
その他：毎日あるぺん号で折立イン、新穂高アウト

この登山記録の行程

Start(07:14)・・・三角点広場(08:19)・・・五光岩ベンチ(09:24)・・・太郎平小屋(09:53)・・・第一渡渉点(10:31)・・・第三徒渉点（左俣出合）(10:53)・・・薬師沢小屋(11:54)・・・木道末端(13:12)・・・アラスカ庭園(13:38)・・・祖母岳分岐(14:09)・・・雲ノ平キャンプ場分岐(14:53)・・・雲ノ平キャンプ場(14:57)・・・雲ノ平キャンプ場分岐(04:53)・・・祖父岳分岐(05:23)・・・祖父岳(05:45)・・・岩苔乗越(06:16)・・・ワリモ北分岐(06:19)・・・水晶小屋(06:54)・・・水晶岳（黒岳）(07:21)・・・水晶小屋(07:49)・・・ワリモ北分岐(08:31)・・・鷲羽岳(09:22)・・・三俣山荘(10:00)・・・三俣峠(10:37)・・・三俣蓮華岳(10:42)・・・双六小屋(12:18)・・・樅沢岳(06:15)・・・双六小屋(06:35)・・・弓折乗越(07:30)・・・鏡平山荘(07:58)・・・シシウドが原(08:49)・・・秩父沢出合(09:42)・・・小池新道登山口(10:16)・・・わさび平小屋(10:32)・・・笠新道登山口(10:46)・・・Goal(11:23)

コース

総距離: 約42.6km

累積標高差: 上り約3,480m; 下り約3,739m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

【1日目：折立から憧れの雲ノ平へ】

毎日あるぺん号で早朝、折立に到着。今日はここ折立から、太郎平を経て念願の雲ノ平を目指します。公共交通機関のみでの連泊縦走は、高校の山岳部以来で正直不安先行なところもありましたが、久々のロングトレイルに胸が高鳴ります。

まず太郎坂を登り、太郎平に到着すると、目の前には想像以上の大パノラマが広がっていました。雄大な山々が連なる眺望は素晴らしく、ここで何日かゆったりと過ごしたい！と思ってしまうほど。しばし景色を堪能し、いよいよ薬師沢へと下ります。薬師沢から雲ノ平台地への登り返しは、なかなかのものがありましたが、その途中で見下ろした薬師沢小屋のロケーションには心惹かれました。沢に囲まれた台地のヘリにある佇まいが、なんとも言えず魅力的。ここも「いつかは泊まってみたい山小屋リスト」に追加です。

そして、ついに雲ノ平へ。いつか訪れてみたい場所の一つでしたが、実際に足を踏み入れてみると、その独特の雰囲気や景観は、やはり特別なものがありました。山小屋の雰囲気は好みがあるかもしれませんが、一度は体験する価値がある「天空の庭園」だと実感。ここに来れてよかったです！初日は晴天にも恵まれ、憧れの地での夜を迎えました。

【2日目：暴風雨の稜線、そして試練の縦走へ】

二日目は、まさかの暴風雨に見舞われました。朝から風雨が強く、予定通り水晶岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳の稜線を進むことに。特に水晶小屋から鷲羽岳山頂、そして三俣蓮華岳から双六岳下の「中道分岐」までは、風速20m/s近い暴風が吹き荒れ、視界も悪く、まさに試練の登山となりました。水晶岳直下の岩場やハシゴ、ワリモ岳から鷲羽岳の間のロープも、暴風雨の中ではより一層慎重な行動が求められました。残念ながら景色を楽しむ余裕はほとんどありませんでしたが、あの悪天候を乗り越えた経験は、次への大きな糧になりそうです。この山々を晴れた日に、もう一度歩きたい！と、早くもリベンジを誓いました。

【3日目：名残惜しい縦走路と次への誓い】

三日目は、疲労が残る中、三俣蓮華岳から双六岳を経て、弓折岳分岐から鏡平へと下ります。全体的に危険な箇所は少なかったものの、秩父沢出合より下部では、前日の暴風雨の影響でコース上が一時的に沢になっている箇所が数カ所あり、橋が流されている箇所も見受けられました。しかし、しっかりとした目印のおかげで安全に渡渉でき、自然の力に改めて驚かされました。

弓折岳分岐から鏡平へ下る道中、振り返ると西鎌尾根の壮大な眺めが印象的でした。鏡平からの逆さ槍は今回も見ることができませんでしたが、いつか必ずこの目で見てみたい風景の一つです。下山後は新穂高温泉駅近くの「中崎山荘奥飛騨の湯」で、硫黄泉の露天風呂に浸かり、登山の疲れを癒しました。

今回の縦走で改めて実感したのは、北アルプスの深部には、薬師岳も黒部五郎岳も、まだまだ行きたい山がたくさんあって、何度でも足を運びたくなってしまう魅力が満載だということ。もう来年の夏が待ちきれない！この素晴らしい山域に、また必ず戻ってきます。