行程・コース
天候
晴天
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
林道丸山線の終点に駐車場有
冬季閉鎖あり
この登山記録の行程
Start(06:46)・・・林道終点(06:47)・・・奥仙重(07:45)・・・櫛形山山頂標識(08:08)・・・バラボタン平(08:34)・・・裸山(09:11)・・・モミジ沢休憩所(11:25)・・・北岳展望テラス(12:39)・・・Goal(13:00)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
冬だ。スキーに行きたい。
今年は雪も期待できそうだ。
だけど、まだ開いているスキー場は少ない。登山からスキーへ切り替わるこの時期は、いつも悩ましい。
こうなったら、低めの山に登ろう。
そして、にゃんこ大戦争ばかりやっている息子を連れていこう。
一緒に行動してくれるのが息子しかいないのは秘密だ。
手軽で面白そうな山を調べると、櫛形山・毛無山・竜ヶ岳が候補に上がった。
むむ、竜ヶ岳から天子山地は縦走できるのか。……じゃあ櫛形山だな。
登山口へ向かう林道は冬季閉鎖しそうだし、人気の季節は混みそうだし、そもそも行ったことのないエリアだ。
ん?先日の大台ケ原と同じパターンだな。
ということで、準備を整えて11時すぎに出発。
富士川町を抜け、山上集落・平林地区の合間を抜けると林道に入る。
カーナビに従っていると、入り組んだ道に案内され、脱輪しかけて焦った。
林道はすれ違えない場所も多く、混雑すると大変そうだ。
深夜2時すぎに駐車場に到着。車は1台のみ。
見上げれば、ぞっとするほどの星空。山の裏側にあるので、甲府盆地の光が入らないのだろう。
このまま天気が崩れないよう祈りながら仮眠する。
明るくなり、先行者が一人出発したところで、我々も歩き始める。
反時計回りの周遊コースをとる。
山の陰なので、稜線に出るまでは薄い雪道を登っていく。
登り始めから雪があるということは、きっとこの先もっと増えるだろう。
息子は起きぬけで、まだ少しボーっとしている。
稜線に出ると、ちょうど日の出。
青く冷えた陰から抜けた我々に、強烈なサンビームが襲いかかる。
おっと、あれは富士山か?
光に慣れてくると、うっすらとそのシルエットが浮かび上がった。
この景色を見るだけでも、ここに来た価値がある。
ここからは稜線を直登する。
息子はまだ元気で、霜柱を蹴散らしながらにゃんこ大戦争を熱く語っている。
「早くにゃんこレンジャー手に入れたいよな。」と相変わらず楽しそうだ。
肩まで上がると、白根三山が眼前にそびえる。圧倒的な存在感。
南アルプス全体が見渡せ、南は笊ヶ岳方面までよく見える。
白根三山を見ると、「よくあんなところ歩いたな」と自分で自分を褒めたくなる。
櫛形山は1,850mほどまで標高を上げるが、登りは少ない。
東側が開けているので、徐々に見えやすくなる富士山を眺めながら歩ける。
ほどなくして櫛形山最高峰・奥仙重に到着。
尾根道の途中のような場所で面白みがなく、風が冷たかったので先へ進む。
一度降りて登り返すが、なだらかなので裏山を歩いているような感覚だ。
櫛形山山頂はさらに緩やかで、標識がなければ気付かず通り過ぎるだろう。
山梨100名山なので、一応記録は残しておく。
先行者がここで引き返していった。
この先は面白くないのだろうか。
この先にはアヤメの大群落があるが、もちろん今はシーズンオフ。
我々も引き返そうかと思ったが、ここで終わるのはつまらないので進むことにした。
下り始めると雪が少し増える。スリップに注意。私は2回こけた。
息子は軽いので平気らしく、雪遊びしている。
というか、上着を脱いでセーターだけになっているが寒くないのだろうか。私は着込んでいても寒いのに。
櫛形山はその名の通り、昔の櫛のように横長の山容だ。
少し下っては平坦地、また下っては平坦地の繰り返し。
誰ともすれ違わない雪の林は静かで気持ちがいい。
息子のにゃんこトークも、他人の迷惑にならない。
ハラボタン平、そして林道コースとの分岐を過ぎると雪が消え、暖かい日差しが差し込む林の道になる。ここも平坦だ。
ほどなく向かいの小高いこんもりとした丘が見えてくると裸山。
手前にはフェンスと「監視カメラ設置」の看板。
こんな山奥にも本当に監視カメラがあるのだろうか。変な踊りでもしてたら映ってるかもしれない。
山頂は北岳を正面にできる絶好のロケーション。
富士山側は貴重植物保護エリアで開けており、日当たりも良く休憩に最適だ。
北岳側は、一部が切り開かれており北岳がよく見える。……これ、違法伐採じゃないよね?
景色のために伐採されている場所を見ると、つい心配になる。
今日はバーナーを持って来ているので、カレーメシを食べよう!
準備しようとしたら……ライターを忘れた!
すでにカレーメシのフタまで開けていたので困っていたところ、
優しい紳士がライターを貸してくださった。本当にありがとうございます。
山頂で食べるカレーメシは、やっぱり格別。
久々に火を使ったが、ゆとりのある山行も大切だと改めて思う。
裸山からアヤメ平へ向かう。北側へ降りる道の途中、左へ続く踏み跡もあるが正しいルートは右。
アヤメ平へは再び雪道。シーズン外なので何もなく、そのまま通過。
避難小屋もあるが、泊まる雰囲気ではない。
ここから櫛形山をぐるりと回り込むように駐車場へ戻る。
ところどころ南アルプスが見えるが、あまり面白みはなく、ひたすら長い印象。
紅葉谷からの登り返しが一番の難所で、相当きつかった。
息子が飽きないよう、雪玉で的あて遊びをしながら戻ってきた。
標高の高い地点からのスタートだったので楽勝かと思ったが、まあまあ疲れた。
ただ、景色は最高。アヤメの季節にも来てみたいが……たぶん来ないだろうな。














