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甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳W登山 VOL1

甲斐駒ケ岳( 南アルプス)

パーティ: 2人 (いずみやま さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

曇時々晴れ

登山口へのアクセス

その他: マイカー500km⇒伊那IC⇒仙流荘駐車⇒南アルプス林道バス⇒北沢峠→長衛小屋テント場泊

この登山記録の行程

長衛小屋(04:55)・・・仙水小屋[休憩 10分]・・・仙水峠[休憩 10分](06:20)・・・駒津峰[休憩 10分](08:18)・・・甲斐駒ヶ岳[休憩 30分](10:15)・・・駒津峰[休憩 10分](12:20)・・・双児山(13:10)・・・北沢峠[休憩 10分](14:55)・・・長衛小屋(15:20)

コース

総距離
約8.2km
累積標高差
上り約1,208m
下り約1,208m
コースタイム
標準7時間10
自己9時間5
倍率1.27

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

甲斐駒山行記録
さて、今回挑戦したアルプス2座は、南アルプスの女王仙丈ヶ岳、と貴公子甲斐駒ケ岳。
2座合わせるとちょうど6,000mのお山でした。

仙流荘で南アルプス林道バスに乗り換え、しばらく走って南アルプス林道ゲートを潜る。

戸台大橋を渡り山の斜面をジグを切って登りはじめると、運転手さんのガイドが始まる。
白樺の森を抜けるとフジアザミ・ヤグルマソウ・ダケカンバの森、カツラの森などの案内が次々と繰り広げられ、やがて鋸岳の鹿窓の案内がある。50分の林道バスは、運転手さんの名ガイドで、あっという間でした。

北沢峠でバスを降りると、目の前にクリンソウの群落が広がり今がちょうど花の盛り。赤・ピンク・白の3種の花が並んで歓迎してくれる。

そのまま林道を4・5百メートル山梨県側へ下って、北沢長衛小屋で、テントサイトの申し込み。ここをベースに、2日目に駒ケ岳、3日目に仙丈ヶ岳へ登る予定。

奥に、明日登る甲斐駒が白い岩峰をのぞかせている。反対側は仙丈ヶ岳に続く山肌に残雪が見える。明日は早出、日暮れと伴にシュラフへもぐりこむ。

翌23日は3時半に小鳥のさえずりで目覚めた。素早くサンドイッチで朝食をとり、4時50分、いざ出発。

明け方の薄明かりの中、谷川を左岸に渡り、流れに沿って遡行して行く。日陰には残雪もある。鋼鉄を組み上げた砂防堰堤を数回越えて行くと、明けきらない朝の光の中に佇む樹林がとても清々しい。

しばらく進み丸木橋を右岸へ渡渉し今度は右岸を遡行する。少し急になった沢を登ってゆく。再び丸木橋が現れさらに傾斜が増すと、仙水小屋に到着する。テント場も併設されている。

しばらく行くとシラビソとコメツガの森が広がり、遊歩道のような快適な登山道を歩ける。南アルプス特有の雨の多い気候に因るコケの林床が美しい森だ。

森を抜けるとそこはゴーロ岩が押し寄せて出来た不思議な谷筋に出る。樹林とゴーロの境界を登ってゆく。右下の小さな水溜りは仙水池のようだ。
2,264mの仙水峠はもうすぐ、目の前に巨大な岩峰、摩利支天が雲を纏って聳えている。

6時20分、仙水峠に着き荷を解いて大休止。ここから方向を北に変え、駒津峰まで標高差500mの急登が続く。荷を担いでさあ頑張ろう・・・・、足元でゴゼンタチバナとツマトリソウが激励してくれる。

右手に摩利支天、後に栗沢山・アサヨ峰へ続く早川尾根、左手に北沢峠から仙丈ヶ岳へ続く尾根の見晴らしで苦しさを紛らわせる。ルリ色の小鳥が留ったシャターチャンス、撮れたかなー・・・

樹林が低くなって、眺望が広がりハイマツが現われてくると駒津峰は近い。
8時19分到着、駒津峰2,750mだ。1時間50分の急登でした・・・しんどかったー

ここから六方石までがまた々々厳しい、細尾根の上を下って登る。途中2箇所クライムダウンする岩場がある。六法石を回り込むとちょっとした広場があり休憩が出来る。鋸岳の尖峰が目の前だ。

現在時刻は9時7分、8合目の六方石。ここで道は直登コースと巻き道コースへ分岐する。我々は直登コースを進み、巻き道を下ってここに帰って来る予定。

頂上直下に出ると、花崗岩とその風化した砂の道となり、稜線に立つと頂上のお社が見えた。10時10分頂上へ到着。バンザーイ々々・・・・

360度の眺望、高度感もすごい。鳳凰3山、八ヶ岳、北岳、間ノ岳、栗沢山、そして仙丈ヶ岳等。下に摩利支天・双児山。

お1人は同じテン場の単独男性の方、お一人は鋸岳or黒登尾根のほうから来られたのか?ヘルメットを被らている。後から若い2人組みのパーティーも到着された。我々を含め4パーティーが頂上出会い。

山頂神社にお参りして下山にかかります。下りは予定通り巻き道コースを下り、六方石で登ってきた道へ合流します。花崗岩の砂が積もった下山道を注意深く小幅に下って行く。

山頂下をトラバースして尾根の下に出ると、ちょっとしたロッククライムが有る。登りでトレーニング済み、難なくクリアー、六方石へ到着する。駒津峰へ再び下って登るが、一度通過しているので、登りほどの緊張感は無い。

駒津峰12時10分帰着頂上でお会いしたお2人と一緒に休憩する。我々はここから双児山2,649mへ下る。ハイマツの中のガレた道をリズムよく下り、キバナシャクナゲ・ミネザクラ等を確認し50分ほどで到着する。さらに不動岩・2502mピークと尾根を下り、最後にシラビソ。コメツガの森を飽きるほど九十九を折りやっと北沢こもれび山荘へ下山した。

日没と伴に、今日もシュラフに包まれて快適、ZZZZZ・・・明日は仙丈ヶ岳だ

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フォトギャラリー:27枚

戸台大橋を渡り林道を登る

鋸岳

雲に隠れる駒ケ岳と双児山

北沢峠のクリンソウ

北沢長衛翁レリーフ

テント場から望む摩利支天

沢沿いの樹林

仙水小屋を通過

ゴーロの道

仙水池

仙水峠

栗沢山への尾根

仙丈ヶ岳

栗沢山

ルリビタキ

駒津峰付近から仙丈ヶ岳

栗沢山の向こうに北岳 間ノ岳

これから登る駒ケ岳

有名な三大急登、黒戸尾根への分岐

登りの駒津峰

駒津峰から六方石への痩せ尾根

六方石の横を通過

登頂したよ バンザイ

頂上下をトラバースして下る

六方石が正面に見える

駒津峰付近から下っていく双児山

双児山付近から振り返る

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装備・携行品

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登った山

甲斐駒ヶ岳

甲斐駒ヶ岳

2,966m

駒津峰

駒津峰

2,752m

双児山

双児山

2,649m

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