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雨ニモ負ケズ 奥黒部縦走

双六岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳、水晶岳、黒部五郎岳、弓折岳( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 2人 (DAI KAI さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

11日晴れ時々曇り、12日晴れ後曇り、13日雨、14日雨後晴れ、15日快晴!

利用した登山口

新穂高温泉  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 新穂高温泉、深山荘前の登山者用無料駐車場に駐車。8/10深夜0時に到着時点で、警備員が言うには最後の一台とのこと、駐車率100%オーバー、満車です。この駐車場を利用する前夜泊の方は、可能な限り早い到着がいいでしょう。仮設トイレあり。

この登山記録の行程

【1日目】
新穂高温泉(05:30)・・・笠新道登山口(06:30)・・・わさび平小屋[休憩 10分](06:50)・・・小池新道登山口(07:15)・・・秩父沢出合[休憩 10分](08:10)・・・シシウドが原[休憩 10分](09:00)・・・鏡平山荘[休憩 30分](10:00)・・・弓折乗越[休憩 10分](11:30)・・・双六小屋[休憩 60分](12:30)・・・双六岳[休憩 20分](14:15)・・・双六小屋(15:00)

【2日目】
双六小屋(03:30)・・・三俣蓮華岳[休憩 30分](05:00)・・・三俣山荘[休憩 60分](06:30)・・・鷲羽岳[休憩 10分](08:40)・・・ワリモ北分岐[休憩 10分](09:30)・・・水晶岳(黒岳)[休憩 10分](11:00)・・・水晶小屋[休憩 60分](11:40)・・・ワリモ北分岐[休憩 10分](13:00)・・・徒渉点[休憩 10分](14:00)・・・三俣山荘(14:50)

【3日目】
三俣山荘(05:30)・・・巻道合流点[休憩 10分](06:40)・・・黒部五郎小舎(07:50)

【4日目】
黒部五郎小舎(05:30)・・・黒部五郎岳(中ノ俣岳)[休憩 10分](07:50)・・・黒部五郎小舎[休憩 60分](09:30)・・・巻道合流点[休憩 10分](11:10)・・・双六小屋(14:30)

【5日目】
双六小屋(04:30)・・・弓折乗越[休憩 10分](05:50)・・・大ノマ乗越(06:05)・・・弓折乗越(06:20)・・・鏡平山荘[休憩 10分](06:50)・・・シシウドが原(07:30)・・・秩父沢出合[休憩 10分](08:10)・・・小池新道登山口(08:50)・・・わさび平小屋[休憩 20分](09:10)・・・笠新道登山口(09:40)・・・新穂高温泉(10:20)

コース

総距離
約63.8km
累積標高差
上り約5,717m
下り約5,717m
コースタイム
標準36時間13
自己29時間50
倍率0.82

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

8月11日
登山者用駐車場の斜面区画に停めた車から転がり落ちるようにして出発。水場が多い左俣林道をゆっくりと進みます。登山道に入りしばらくすると鏡槍で有名な鏡平山荘、定番のかき氷休憩をとります。弓折乗越を過ぎれば森林限界、展望が開け軽快な稜線歩きを始めるとまもなく双六小屋。双六小屋の魅力は雪渓直引きの豊富な水、そして鷲羽岳の絶景でしょう。テント設営後もっと近くで見ようと双六岳まで登りましたがガスで視界効かず。テント場は昼の到着時点で40%、18時時点で90%位の埋まり具合でしょうか。
8月12日
未明の出発、空は雲が覆い真っ暗闇です。双六岳の巻き道を辿り三俣を目指します。巻道と言っても急なガラ場の下降があるなかなか険しい道、カールの末端から急登を経て、強風吹き荒ぶ三俣蓮華岳山頂、そして雲の隙間からの夜明け。黒部五郎、薬師、鷲羽、水晶、、、目指す山が谷を隔てて全てあります。
まずは鷲羽岳、水晶岳にアタックすべく三俣小屋に下降し、テントを設営、準備を整えます。鷲羽への登山道に出るとすぐに西風が体を叩きつけるようになります。風速は10m程度、ガレ場の斜面にジグザグにつけられた道を登り、山頂。眼下の鷲羽池から視線を上げると北鎌尾根の向こうに富士山の姿が!この旅で最も素晴らしい景色を見ました。
その後も稜線のアップダウンを続け、黒い岩山、水晶岳を捉えます。途中のワリモ岳直下、水晶岳直下は急な岩場なのでストックをしまい、両手で確保しながら登るのがよいと思います。水晶岳の狭い山頂からは眼下に広がる喉かな雲ノ平が一望できます。そして北には後立山稜線、北西には立山と黒部ダム、少しだけ剣岳。展望に満足し引き返します。途中水晶小屋で力汁で体力を補給し、黒部川源流碑のある巻道を経由して小屋に戻りました。
8月13日
天気予報通り台風13号だった低気圧が接近、12日深夜から大雨、13日の早朝になって若干小降りになったものの雨は止まず。周囲が明るくなるのを待ち、次第に強くなる雨で沢と化した登山道を辿り、黒部五郎小舎へ。
小舎では小屋番さんの勧めもあり小屋泊。荒れに荒れる黒部乗越の風雨を、一日中ストーブの前から眺めていました。小屋は雨にも関わらず繁盛で、ぎりぎり一人1枚布団はあったようでした。
8月14日
朝4時起床、相変わらず大雨が屋根を叩く音が続いています。朝食を取り、一先ずは出立の準備をして夜明けを待っていると明るくなるにつれ雨も小降りに。隙をついて黒部五郎岳へ出発しました。道中ときにはガスが薄れる瞬間があり、カールの全景も見ることができました。カールの末端から急登を経て黒部五郎の肩へ至るとまたも強烈な西風、冷える体を温めるようにガンガン歩を進め、黒部五郎岳登頂!あまりの寒さに逃げ帰るように小舎へ引き返しました。
小舎で準備を整えた後、再度出発。雨は徐々に引いてきているものの、相変わらず沢と化した登山道を進みます。三又蓮華岳も双六岳も登頂せず、中道ルートへ。途中ライチョウや大ガエルに出会い、雨中の辛苦を慰めてくれました。
双六小屋に着いた直後一気に雲が引き、二日ぶりの太陽の光が!!濡れたテントも張っているとたちまち渇き、テント場を囲ったロープ柵もアッという間に洗濯物干しになりました。
8月15日
朝2時起床、この旅では見ていなかった雲一つない星空、星が流れていくのが見えます。名残惜しみながら夜明け前にテント場を後にします。弓折乗越への稜線上で夜明け。雲一つない晴天の下、西鎌尾根に向こうからのご来光です。雲海の末端が西穂の稜線を乗り越えて、大キレットの隙間から光線が刺し、笠ヶ岳の山体に槍の影が伸びます。最後に弓折岳へ。振り返るとこの旅で登った山々が見渡せました。5日間は長いようで、山で過ごすとあっと言う間の時間でした。

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装備・携行品

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登った山

水晶岳

水晶岳

2,986m

鷲羽岳

鷲羽岳

2,924m

三俣蓮華岳

三俣蓮華岳

2,841m

黒部五郎岳

黒部五郎岳

2,840m

双六岳

双六岳

2,860m

弓折岳

弓折岳

2,592m

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