行程・コース
天候
曇のち風雨のち晴れ
利用した登山口
登山口へのアクセス
バス
その他:
栗原市観光物産協会主催の「まるかじりバス」
くりこま高原駅9:00発 まるかじりバス(要予約 片道1800円+おにぎり弁当250円)
いわかがみ平に10:00頃到着
この登山記録の行程
いわかがみ平(10:25)・・・栗駒山(須川岳)[休憩 10分](11:45)・・・いわかがみ平(13:50)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
日本一とも称される紅葉と温泉を楽しもうと、友人を誘って栗駒山へ。初心者もいたので、登山道がよく整備されている中央コースを往復。山頂部分の紅葉はほぼ終わり、いわかがみ平上部まで紅葉が下りてきていた。前日の爆弾低気圧の影響で紅葉が吹き散らされたのか、ピークをやや過ぎた感もあるが、なお鮮やかで、同行者も満足。
<出戻り登山者、初めて山中で雨に見舞われる>
爆弾低気圧の影響で大気が不安定で、強風も残る予報で覚悟していたが、ふもとのくりこま高原駅は快晴無風。予約していた「栗駒まるかじりバス」が登山口のいわかがみ平につく頃には、山にはガスがかかり始めていた。コンクリートで固められている中央コースは、もくろみ通り初心者も無難に登れ、普段着の観光客の姿も。ただ、高度を上げるにつれて風が強まるとともにガスも濃くなり、雨となる。出戻り登山者が行動中にまともな雨に降られるのは復帰以来今回が初めてで、ザックの底の肥やしになりかけていた高価なレインウェアの出番がついに来た。同時に雨に降られなかった連続記録も32でストップ。山頂で、お昼ごはんとコーヒーを楽しむ予定だったが、風雨が強まり手もかじかみ、濃いガスでまったく展望もきかない。展望岩への往復をあきらめ、こんなこともあろうかと用意していたポットのお湯を飲み、行動食を口にして早々に下山することに。
<日差しが戻り眼下に鮮やかな紅葉が広がる>
風で吹き散らされ積もった濡れた笹の葉に滑らないよう、声を掛け合いながら慎重に下る。高度を下げると先ほどと逆に風も弱まり、1時間弱ほどたつと雲に切れ間が出始め、ついには青空に。眼下に日差しを浴びて鮮やかさを増した紅葉が広がり、振り返れば栗駒山の山頂も姿を現した。ここからは紅葉を愛でながら、ゆったり下山。なかでもドウダンツツジやナナカマドの赤が目に鮮やかだ。いわかがみ平に戻ると、全山の紅葉を眺めることができた。わずか数時間の違いで、雨に合わずに登山した人もいれば、雨にたたられた人もいる。われわれは、両方経験して山の天候の変化を趣のあるものとして味わった。
<登山経験者には東栗駒コースの方が面白いかも>
中央コースは、コンクリートで固められた区間も長く、登山靴でなくても登れそう。ただし、ところどころ大きくえぐられているところもあるので、よそ見は禁物。コースの両側は人の背丈ほどの灌木に覆われているので、両側の展望がききにくいのは少々いただけない。沿道に大きな岩があったので試みによじ登ってみると、紅葉が大きく広がっていて感激。これが普通に歩きながら眺められればいうことないのだが。山慣れた人が紅葉を楽しむなら、より展望がききそうな東栗駒コースの方がいいかもしれない。栗駒山には様々な登山コースがあり、その素晴らしさを味わい尽くせていないように思うので、是非また登りたい。ルート定数12.1、主観的なグレードは2A。
<宮城県栗原市の皆さんのおもてなしに感謝>
下山後は中腹のハイルザーム栗駒に宿泊、露天風呂と地元の食材を使ったおいしい料理をたらふく楽しんだ。スタッフから聞いた宮城内陸地震の際の大規模な山体崩壊や、そこから危機一髪で助かった話は自然災害の恐ろしさを考えさせられた。
翌日は、ホテルに平泉の世界遺産中尊寺までほかの宿泊者(こちらも栗駒山登山を楽しんだパーティー)とともに小型バスで送っていただき、登山のおまけというには充実した観光まで楽しめた。ちなみに、中尊寺と毛越寺をむすぶ1時間程度の自然探勝路が整備されており、静かで美しい里山歩き(標高差120メートル程度)が楽しめるので、こちらもおすすめだ。
ホテルのスタッフに良くして頂いただけでなく、「まるかじりバス」を企画した栗原市観光物産協会のスタッフの方にも、予約時から宿泊先や日程変更などについて相談に乗っていただくなど、栗原の皆さんには心温まるおもてなしをいただいた。ありがとうございました。
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