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雪礫舞い狂う 八ヶ岳縦走(硫黄岳~縞枯山)

天狗岳( 八ヶ岳)

パーティ: 1人 (DAI KAI さん )

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行程・コース

天候

31日:晴れのち曇り 1日:曇りのち晴れ 2日:晴れ

利用した登山口

美濃戸口   山頂駅  

登山口へのアクセス

電車
その他: 茅野駅始発のバスにて美濃戸口へアクセス。満席。帰りは北八ヶ岳ロープウェイ次発のバスに乗車。始発のロープウェイ(9:00発)と始発のバス(9:05)は接続しないので次発まで待ち時間2時間40分かかるので注意が必要です。どうしても始発のバスに乗るのなら山頂駅から徒歩下山しかなさそうです。

この登山記録の行程

【1日目】
美濃戸口(10:20)・・・美濃戸[休憩 10分](11:00)・・・堰堤広場[休憩 10分](11:50)・・・赤岳鉱泉(12:50)

【2日目】
赤岳鉱泉(06:00)・・・赤岩ノ頭(07:30)・・・硫黄岳[休憩 10分](07:45)・・・夏沢峠[休憩 20分](08:30)・・・箕冠山(09:10)・・・根石岳(09:30)・・・東天狗(10:00)・・・中山峠[休憩 10分](10:50)・・・にゅう分岐(11:15)・・・中山(11:30)・・・高見石[休憩 60分](12:00)・・・白駒池分岐(13:20)・・・白駒荘[休憩 10分](13:30)・・・高見石(14:00)

【3日目】
高見石(05:30)・・・丸山(05:45)・・・麦草峠[休憩 10分](06:15)・・・大石峠(06:40)・・・茶臼山(07:15)・・・縞枯山(07:30)・・・雨池峠(07:45)・・・縞枯山荘(07:50)・・・山頂駅(08:00)

コース

総距離
約23.9km
累積標高差
上り約2,433m
下り約1,687m
コースタイム
標準14時間43
自己10時間40
倍率0.72

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

バスから降り立った大晦日の美濃戸はまるで4月、暖かな日差しと乾いた林道。事前の情報収集でワカン・冬フライシートは使用不可と装備から外したものの、それでも冬テント縦走の重荷が肩に食い込みます。初日の幕営地、赤岳鉱泉は大混雑が予想されるので足早に鉱泉を目指します。北沢コースに入ると沢水で全面凍結した林道や登山道が各所に現れますので回避(下りは多くの方がスリップしていました、注意)しながら先を急ぎます。
到着した鉱泉は風物詩ともなったアイスキャンディーが横岳をバックに聳え立ちます。テント場はアイスキャンディ西側の平地を選択、しかし予想通り掘れば地面が出てくるような状態、アンカーの取り方には試行錯誤しました。この日はテント場も満床で(ありえないところまでテントが張られていた!そのため重石もほとんど先取り済!)小屋も大混雑。夜はこれまた名物のビンゴ大会、テント泊にしては夜更かししながら大晦日の夜は過ぎていきました。

翌1月1日、あけましておめでとうございます。
テントから抜け出すと空は生憎の曇天。夜中少々降雪があったようです。
少し寝坊気味ですが朝6時登山開始、硫黄岳を目指します。
徐々に夜が明けはじめ、稜線から暴風で吹き飛ばされる雪煙を目視、稜線は風速15~20mくらいでしょうか。森林限界を越える直前にアイゼン・ピッケル、そしてバラクラバ・ゴーグルの耐風装備を身に着けます。
飛び出した稜線は雪・氷・砂粒が横殴りに飛んでくる暴力の中心地。テント装備で重量があるにも関わらず、まっすぐ歩くことも許してくれません。分厚く稜線を覆っていたガスが千切られるように飛ばされていき、目指す硫黄岳が姿を現しました。オレンジに輝く山頂部、そして赤岳・阿弥陀岳と南八ヶ岳の全貌が現れていきます。
辿り着いた山頂からは次に目指す天狗岳が眼前に迫ります。少しでも早く暴風から逃れるため夏沢峠へ下ります。
夏沢峠で一服着いたのもつかの間、箕冠山から再び森林限界を越え烈風の勢力圏に入ります。ここから天狗岳を越え中山峠手前の樹林帯まで、さっきよりも長い風との戦いが始まります。余裕があったら西天狗も登ろう、なんて思っていた自分が恥ずかしい。早く森に入りたい一心で歩き続けました。
無事に辿り着いた高見石では氷の斜面と化したテント場を削って幕営した後、白駒池へ。
全面結氷した池の上は別世界のような美しさでした。
この日の高見石はテントは3張りのみ、満天の星空に包まれた優しい夜が過ぎていきました。

最終日は森の上を走る風の音で目が覚めました。未明の森を北上します。
中小場で振り返ると金峰山の向こうの空が深紅に染まり、日の出が始まろうとしています。南アルプスにもオレンジがさしはじめ、日の出。私には初日の出となりました。
茶臼山への上りは今回の登山の核心部、息尾を切らしながら急登を登りつめます。最後は縞枯山を通過し、ロープウェイ駅へ無事到着。今回の南八ヶ岳から北八ヶ岳へと渡る縦走を終えました。通年営業の小屋が多く積雪期のテントも手軽な八ヶ岳、今年もよろしくお願いします。
2016年も多くの旅ができますように。


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装備・携行品

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登った山

縞枯山

縞枯山

2,403m

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