行程・コース
天候
晴れ/晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
熊本空港でレンタカーを借り、登山口へ入る。
傾山から九折へ下山し、幸便にヒッチハイクして登山口の車に戻る。
この登山記録の行程
尾平登山口ビバーク(23:50/8:00)奥岳川(590 m、8:30)ウルシワ谷(710m、9:40)九合小屋(13:15)祖母山(13;55)障子岳ビバーク(15:30/6:20)古祖母山(7:00)本谷山(9:55)笠松山(11:50)傾山(13:20)三つ尾()九折(16:50)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
3連休を利用して熊本へ飛び、夜中に未知の道を走って尾平の駐車場の舗装の上にエアマットを広げ、夜空を見上げながら1人眠る。
快晴に恵まれ、川沿いの道を祖母山へ向かう。右岸に渡って一段上がる所に生えているブナの木の根元に大きな茸(帰ってからマイタケと知る)を見付け、一部をもぎ取る。
一般道を登るだけでは詰まらないので「ウルワシ谷を登れば面白いし時間の節約にもなりそうだ」との計画に従って、ウラ谷出合を右に取ってウルワシ谷に入る。標高1,000mの二俣を過ぎると急激に傾斜が増し、大滝を登攀し滝状の岩場を越えてズンズン高度を上げる。
水が涸れ、黒い岩壁が両岸から被さって上部は暗い感じがするが、頂上が近くなると上空が開け、紅葉の木々が逆光の中に明るく輝く。九合小屋は稜線の肩に在り、沢登りを終えた体を休めて100m登ると祖母山頂に着く。
山頂は広く、薄靄の棚引く平原の向こうには阿蘇山がゆったりと横たわり、秋ののんびりした眺めが展開する。熊本・大分・宮崎の3県に跨る奥深い位置だが登山者も多く、「さすがに九州の名山だ」とその山頂に登った九州人の1人として誇らしく感じる。傾山へ続く丸く太い尾根は、天狗岩・烏帽子岩と障子岳、古祖母山の盛り上がりを擁して長く伸びている。
ゆったりと九州の山の風情を楽しんでから縦走に移る。黒金尾根登山道を左に岐けて天狗岩と烏帽子岩を越え、緩く登ると障子岳の山頂に出る。木の背丈が低くて南面の眺望が良く、気持ち好さそうなのでここに泊る事にする。
昨日同様、野天の星空を眺めて一夜を明かす積もりでエアマットを膨らませていると、単独の男性がやって来て「ここで泊るんですか」と聞く。「そうだ」と答えると、「自分も泊って良いですか」と言ってテントを組み立てる。「若しかしたらテントに誘ってくれるかも知れない」と微かに期待するが、こちらからお願いする訳には行かず叶わないが、1人よりは心強い。シュラフに潜り込んで就寝は19時30分。
古祖母山を越えて下ると旧尾平越で、ここからは南北両方向に下る事が出来る。三国岩、本谷山、笠松山と越えて傾山へと歩くと、背丈2~3mの竹薮のトンネルが延々と続き、背を屈め首を縮めて歩くのは大変な苦労である。
九折越の鞍部へ下って行くと明るく開け、笹薮から解放され草原に腰を降ろして大休止する。木の間越しに眺める傾の岩山はなかなかのもので、明るく独特の雰囲気があって足が鈍る所だ。南には大崩山も稜線を見せている。
岩場を見上げながら喘いで登り、やっと傾山頂に立つ。歩き始めてから7時間が経過しており、矩形の岩に寄り掛って体を休める。
尾平の車まで戻らなければならないので、五葉塚を越えて三ッ尾から九折へ下山する。尾根を進むのと稜線を巻いて水場を経て行く2つのルートがあって迷うが、景色の良い岩場の尾根道を歩く事にする。
三ッ尾から尾根を一気に下ると林道に出る。この付近は判り難いが、林道を横断して危っかしく沢を横断すると再び林道に出て、これを下る。沢には100mはあると思われる垂直の滝が落下しており、吃驚する。地元では名が知られているのだろう。
九折に出て車道を歩いていると後から車がやって来て、声を掛けて拾ってくれる。奇しくも、勤務先の会社が大分でJVを組んで仕事をやっているG組の次長さんで、尾平まで10km以上の距離を送ってもらい感謝、感謝。
休みが1日残っているので「如何しようか」と考えるが、下界に下りてしまうと「もう1山登ろう」と言う気はせず、取り敢えず熊本空港の方へ帰る事にする。尾平トンネルを南へ抜けて日本人の心の故郷である高千穂町を通り、矢部町から阿蘇山の南側を走って熊本を目指す。九州育ちとは言えこの辺に足を踏み入れるのは初めてなので大いに地理的興味がある。
国道57号線へ出てホテルを捜すと連休の為に満室になっており、最後の手段でラブホテルにお願いすると、1人でもOKとなる。しかし、汗を流してベッドに横になると隣室から艶めかしい声が洩れ聞こえて来て、疲れた体がホテル。
みんなのコメント