行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
尾白渓谷駐車場(09:00)・・・笹ノ平[休憩 10分](11:00)・・・刀利天狗[休憩 10分](13:00)・・・五合目小屋跡[休憩 10分](14:00)・・・七丈小屋第1(15:00)
【2日目】
七丈小屋第1(05:00)・・・八合目[休憩 10分](05:45)・・・甲斐駒ヶ岳[休憩 10分](07:00)・・・八合目[休憩 10分](08:00)・・・七丈小屋第1[休憩 60分](08:45)・・・五合目小屋跡[休憩 10分](10:15)・・・刀利天狗[休憩 10分](11:00)・・・笹ノ平[休憩 10分](12:30)・・・尾白渓谷駐車場(14:00)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
登山道は1500m地点までほとんど雪はありません。横手分岐後から徐々に積雪が厚みを増していき、登山道の凍結が始まります。刃渡り以後鎖、梯子が登り返しの度に出てきますが、鎖・ロープは雪の上に出ていますので問題ありません。
私は今回登りは刃渡りを越えてからチェーンアイゼン、小屋~山頂間は12本爪アイゼン、小屋から横手分岐手前までの下りでチェーンアイゼンをそれぞれ利用しています。刃渡り~小屋間は鎖場梯子場が断続的に出てきますのでストック1本を背中に挟み、出し入れしながら利用しました。ピッケルは小屋の手前から急激に疎林化しますので、そこで装備しました。ワカンの出番は今回はありませんでした。
初日は七丈小屋に宿泊。常にストーブが炊かれており暖かでいい小屋でした。小屋番さんのお人柄かとても清潔に管理されており(特に清潔なのはトイレ!)、快適な小屋でした。給水も問題ありません。
翌朝は4時に起床し、5時にアタック開始。ご来光場までは疎林帯の急登、ご来光場でまさにご来光、甲斐駒ヶ岳にモルゲンロートが輝き、オベリスクと富士山が逆光に映えます。
ここからは危険な雪稜の連続、ナイフリッジを慎重に渡り、大岩の鎖場を慎重にさばき、一歩間違えば谷底へ吸い込まれるような雪壁の急登をダガーポジションで攀じり、、辿り着いた最終稜線。乗越た瞬間現れる雲の向こうの烏帽子、北岳です。
稜線はさらに鋸へと続き、向かいには仙丈ヶ岳、遠く北アルプスや中央アルプスも見えます。
長い登山道に祀られた数々の祠や岩に突き立てられた神剣、長い歴史を辿る長い尾根の頂点の、晴れ渡る3000m峰の空は青よりも深い輝きを放っていました。
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