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29-7 九州・四国遠征-1(宮之浦岳)

宮之浦岳( 九州・沖縄)

パーティ: 1人 (ハンター さん )

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行程・コース

天候

雨、宮之浦岳登頂時及び前後30分間は、晴れ

登山口へのアクセス

バス
その他: 宮之浦港BS → 紀元杉BS:1,770円

この登山記録の行程

4/24 紀元杉BS(10:29)…淀川登山口(11:16)…花之江河(13:46〜14:01)…石塚小屋(14:55)
4/25 石塚小屋(5:55)…花之江河(6:48〜7:01)…栗生岳(9:16〜9:21)…宮之浦岳(9:37〜9:49)…三叉路焼野(10:05)…新高塚小屋(11:42)…高塚小屋(12:46)…縄文杉(13:01)…ウイルソン株(14:07〜14:16)…大株歩道入口(14:30)…荒川登山口(16:44)

コース

総距離
約25.5km
累積標高差
上り約1,558m
下り約2,200m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

4月21日早朝、車にて青森から仙台港に向け出発、仙台港からは、太平洋フェリーを利用し、名古屋港まで航走する。途中、福島第一原発を船上から確認する。夜食は、船内でバイキングを頂く。テーブルで一人食事をしていると、場所がなかったのか、お婆さんが1人、相席を求めて来た。山形から来たそうで、お伊勢参りツアーに参加しているという。食事をしながら色々と話が出来、楽しい晩餐となった。ちなみに70gのステーキを17枚食した。前回乗った時は、22枚、食が落ちたな〜。
4月22日、名古屋港に着港下船し、大阪南港に向けて車を走らす。途中、信楽焼を見たく、寄り道する。滋賀県立陶芸の森にて竹内酒造さんが日本酒の販売をしていたので、車の運転があるため試飲はできないが、香りだけをかいだところ非常に良く、1本購入、船内での酒を確保する。大阪南港からは、さんふらわぁに乗船し、鹿児島の志布志港まで航走する。船内で飲んだ日本酒、旨かったな〜
4月23日、鹿児島の志布志港に着港下船、雲一つない快晴、途中霧島連山が綺麗に確認、今度行くからね~とつぶやきながら鹿児島新港に向けて車を走らす。鹿児島新港に到着、正面に桜島、車を駐車場に入れる。鹿児島は7年間暮らした街、懐かしい。山形屋バスセンターから谷山港行きのバスに乗車、谷山港からはフェリーはいびすかすを利用する。
船内で、カップル一組と一人旅の若い女性のアメリカ人3人と仲良くなる。片言英語で何とかコミニュケーションを取る。錦江湾でのサンセット、開聞岳が影として映り、綺麗な景色を見せてくれた。
バス代(山形屋BC~谷山港):370円
フェリーはいびすかす(谷山港~宮之浦港):3300円

4月24日、屋久島宮之浦港に着港下船、港でアメリカ人3人と別れ、栗生橋行きのバスに乗車、合庁前にて紀元杉行きのバスに乗り換え、いよいよ屋久島の核心部へと入って行く。
終点手前でバスの左ミラーが木の枝に当たり、錆びていたせいもあって折れてしまった。この狭い山道で左ミラーがなければ車同士の離合や鋭角なカーブはかなり厳しい。終点の紀元杉BSに到着下車、何かと使えるビニールテープを持っていたので、補修を試みる。頑丈にテープを巻き、何とか固定、運転手も大喜び、乗っていたドイツ人のカップルからも大拍手を受ける。出発に30分のロスを出したが、喜んでもらえて何よりである。この時点での天候は曇りベースで、時折日差しが出る。淀川登山口へ向かう途中、カーブミラーに写った自分の姿を見ると、何ともでかい荷物を背負っている。おっさん、すげぇ~!
淀川登山口に到着、登山届を投函し、入山料2000円を入れ、入山する。
整備の行き届いた登山道をのんびり、ゆっくりと進む。
「屋久島では月に35日雨が降る。」と言われる。出発前の天気予報では、予定の3日間、晴れ時々曇りの予報であったが、地元の人の話では、「晴れていても、必ずどこかで雨が降っている。」と言っていた。淀川小屋を過ぎた辺りから霧雨状態となり、カッパを着る。花之江河に着いた時には雲の中に、そして次第に雨も降りだした。当初、黒味岳に登る予定であったが、これでは視界が利かないと判断、予定変更で本降りの雨の中、石塚小屋へ直行する。
石塚小屋に14時55分到着、先着が1名いた。福井県からの人で、道に迷い、石塚小屋に辿り着き、今夜はここに泊まり、明日下山するという。
水場から水を汲んで来て、15時30分、夕食の支度を始めると、福井の方が「もう食べるのですか?」と言う。どうやら、無人小屋は、慣れていないらしい。
「え?もう16時前ですよ。陽が沈むと同時に真っ暗になりますから寝ますよ。」と返すと、慌てて食事の支度を始めだした。今日の夕食は、もつ煮込みうどんと五目御飯、美味しく食べ、日暮れと同時に就寝する。夜も更けて来ると気温が下がりだした。隣から「うぅぅぅ・・・」と寒さに震える声が聞こえて来た。手から外しておいたプロトレックを見てみると気温8度、福井の人は、カッパを着込み、足をザックに突っ込み、暖を取ろうとしているが、夏用の薄い寝袋では、この寒さ、寝れない様子だ。自分の使っていないシュラフカバーやツェルトを使うように勧めたが、我慢できると言い、断られた。
バス代(宮之浦港BS~合庁前BS~紀元杉BS):1770円

4月25日、4時30分に起床、直ぐさま朝食の支度をする。朝から中華丼と野菜具だくさん味噌汁、食後にコーヒーと、今日のエネルギーを充てんする。外は本降りの雨だが、ラジオからは雷のノイズは入らず、宮之浦岳行きを決心する。福井からの人も明るくなったら下山するという。
5時55分、石塚小屋を後にする。完全に雲の中を歩いている。そう実感できた。
今日の予定は、石塚小屋~宮之浦岳~永田岳~高塚小屋の距離にして12.8km、約10時間行程であるが、この雨と雲の中では永田岳は、キャンセルと考えた。
地図を見ながら、げんこつ岩を過ぎた辺りから雨が止み、「晴れろ~。晴れてくれ~。」と叫びながら歩いていると、段々と雲が取れだし、周りの景色が見えだした。こんな所を歩いていたのかと、少々驚きと感動を覚えた。綺麗な景色が広がり、栗生岳が正面に見えた。
栗生岳では、祠に山行安全と天候回復を祈願、次の宮之浦岳へ向かう。
9時37分、宮之浦岳山頂到着、この山頂を中心に雲が取れ、晴れ渡っている感じがした。
永田岳の山容が、素晴らしい。写真とビデオの撮影をし、この状況であれば永田岳も行けると考え、祠に祈願したのち、永田岳へ向けて出発する。
しかし、永田岳への分岐三叉路へ向かう途中から、再び雲が、しかも黒い雲が掛かりだした。どう考えても雨雲の様である。三叉路からの1時間の行程を考えると、間違えなく雨に降られ、雲の中で視界なしになると予想し、永田岳は、スルーとした。
平石岩屋の辺りから再び雨は本降りとなる。時折、雲が切れて永田岳がちらり、ちらりと素晴らしい山容を見せつける。「どうだ、登りたかっただろう。」と、永田岳が意地悪をしているようにも感じた。
本日の目的地である高塚小屋へ向け、雨の中を歩いていると、前から鹿か来る。立ち止まって、観察していると、ほんの3m先位をゆっくりと茂みに入って行った。と、もう1匹、小鹿がこちらをじっと見ている。ゆっくりと動き出し、親鹿の跡をついていった。
人間慣れをしているのか、全く驚かない様子だった。次に出てきたのが2匹の猿である。
猿も人間慣れをしているのか、真横を通っても逃げる様子もなく、ゆっくりと動き出し、山に入って行った。
新高塚小屋の手前で、同じく高塚小屋へ向かう和歌山からのグループと遭遇する。彼らの情報では、「高塚小屋は小屋泊の登山者で満杯で入る余地がない。ただ、この雨で帰った可能性もある。」と言う。とりあえず、高塚小屋へ向かい、状況を見て、白谷山荘に変更とも考えた。
高塚小屋に到着し、管理人に聞いてみると、天候悪化の予報で下山したとの事で、空の状態になっていた。天候悪化を更に詳しく聞くと、発達した低気圧が接近しており、嵐の状態になるかもと言う。ここで再び、嵐を避けるための選択である。1案は、時間からみてバスは無く、白谷山荘で泊り、翌日下山する。2案は、荒川登山口まで行って、下山する。である。時間も、食料もあるので1案に決定、和歌山からのグループも同ルートでの行動となり、意気投合となった。
高塚小屋を過ぎると、苔むした大杉が立ち並ぶエリアへと入って行く。そこで多数の屋久杉林の観賞ツアーに遭遇し、ツアーガイドから衝撃的な情報を得た。昨日から降り続いた雨で白谷雲水峡が増水し、今日、渡渉を試みた登山者が流され死亡、当分の間、渡渉はできないと言う。また、明日からは強風で、海も時化て朝1便の高速艇以外は欠航する恐れがあるとの事。再び、和歌山からのグループと相談、距離は長いが、荒川まで行き、下山しようという事で決定する。
所々の名所となっている大杉で小休止を取りながら雨の中、歩く事となった。大株歩道からはトロッコ線路の上を歩く事となる。和歌山からのグループの人達と会話をしながら長い長い線路を歩いた。彼らは、和歌山の山岳会員で、熊野古道のツアーガイドもしているという。皆、65歳前後であるが、健脚ぞろいである。16時44分、荒川登山口に到着する。
荒川登山口では、私たちの他にも、数名急遽下山の登山者がいた。荒川登山口では、バスの案内人がおり、安房の民宿水明荘の手配もしてもらえた。
バスは荒川三叉路まで運行、そこから先は、同民宿に宿泊するご夫婦の予約したタクシーに便乗でき、移動となった。
今日は、民宿にて風呂と酒と手作り料理に堪能、布団での就寝となった。
バス代(荒川登山口〜荒川三叉路):890円
タクシー代:ご夫婦が支払われたので不明です。

4月26日早朝、フェリー全便欠航、高速船は111便のみ運航との情報が入る。
高速船の混雑を予期し、早めの移動を開始、朝食後、民宿を出発、安房から宮之浦港までの移動はバスを利用する。
高速船のチケットを購入し一安心、10時45分乗船、車を駐車している鹿児島新港まで航走する。
13時前に鹿児島新港に到着、直ぐ目の前の駐車場の車へ移動、駐車場を出て、とりあえず飯、温泉、コインランドリーの順番で行動する。
明日は、天候次第で開聞岳に登る予定である。
民宿代(2食付き+酒):7700円
バス代(安房~宮之浦港):870円
高速船代(宮之浦港~鹿児島新港):8300円
鹿児島新港駐車場代:4300円

雨の屋久島の名のとおり、雨に降られ続けた山行でした。しかしながら、宮之浦岳登頂前後30分間の晴れ間は、幸運としか言いようがありませんでした。
しかい、永田岳の山容、良かったな〜。
地元の人の話では、晴れの日の方が多いと言っていましたが、本当はどうなのか?
機会があれば、じっくりと周ってみたいと感じました。


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フォトギャラリー:184枚

仙台港、太平洋フェリーに乗船

船上から見えた福島第一原発

名古屋港入港

大阪南港のさんふらわぁ

船上から見るサンセット、明石大橋に落ちる夕日が綺麗です。

六甲山

竹内酒造のお酒、旨かったですね~

鹿児島新港からの桜島

フェリーはいびすかす、谷山港を出港

一人旅のアメリカ娘

こちらはカップルです。

開門岳が見えてます。

錦江湾のサンセット

それを撮る一人旅のアメリカ娘

屋久島が見えてきました。

ここで、カップルとお別れです。
Good luck, everyone!

フェリーはいびすかす、かなり古い船です。

一人旅のアメリカ娘ともここでお別れです。
Bye!

九州管内山岳標高ベスト20、屋久島には10の山が入っています。

紀元杉BS、ここから開始です。

紀元杉

紀元名水、旨い水でした。

川上杉

カーブミラーに写ったおっさん

登山届を投函します。

入山料2000円を支払いました。管理人がいれば、バッジをもらえるそうです。

よく整備された登山道が続きます。

マス大山

淀川小屋、この日も管理人が小屋の整備をしていました。

綺麗な清流です。

ここら辺りから霧雨が

1本どうですか?

小花之江河

花之江河、ここから雨は本降りに

石塚小屋への分岐

石塚小屋の水場です。

石塚小屋に到着

福井県からの物好きさん

雨が止みません。
雲の中を歩いています。

花之江河

投石岩、この辺りから雨も小降りに

げんこつ岩、この辺りから雲が取れてきました。

栗生岳

栗生岳標識

栗生岳の祠

宮之浦岳へ向かいます。

宮之浦岳山頂

三角点タッチ

宮之浦岳の祠

永田岳、この山容。行きたかったな〜

再び雲が掛かりだします。

坊主岩、この辺りから雨が降り始めました。

親鹿が前を横切りました。

小鹿がこちらを見ています。

近寄ってきました。

真横を通ります。

永田岳、そそられますね~

猿です。

猿が2匹、真横を通ります。

新高塚小屋

当初の目的地の高塚小屋、土砂降り状態です。

縄文杉

大王杉

ウイルソン株

下が水溜りのため、これが限界ハートです。

翁杉

大株歩道に入りました。

線路がず~と続きます。

仁王杉

小杉谷小中学校跡

終点が見えました。

トロッコです。

荒川登山口に到着しました。

宮之浦港、高速船に乗船します。

鹿児島新港到着です。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
ナイフ 修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品
虫除け ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール
GPS機器 テント シュラフ シュラフカバー テントマット スリーピングマット
ストーブ 燃料 ライター カップ クッカー ローソク・ランタン
【その他】 携帯トイレ、AMラジオ

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登った山

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1,936m

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