[山の本を読もう]穂高に惹かれ、遭難救助に尽力された宮田八郎さんの『穂高小屋番レスキュー日記』

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

穂高連峰・奥穂高岳直下にある穂高岳山荘の元支配人であり、遭難救助隊員でもあった宮田八郎さんは、学生時代にアルバイトで入山したことがきっかけで、以来30年以上、山の仕事を続けていた。石塚真一さんの人気漫画『岳』に登場する小屋番「宮川三郎」のモデルにもなった。

穂高連峰の美しさに魅せられ、小屋勤めの傍ら、映像に残すことに心血を注ぎ、「ハチプロダクション」として数々の映像作品を残してたことも知られている。

誰よりも穂高を愛し、仲間とともに多くの遭難者を助けてきたが、2018年4月、海での事故で亡くなられた。

本書は、遭難救助のことを一冊にまとめようとして書かれていた原稿と、ブログ「ぼちぼちいこか」に書かれた文章、雑誌等に寄稿された文章から、奥様の和子さんと関係者の力を借りて構成されていて、遭難救助への思いや、山で亡くなった仲間への思い、そして自然や生命に対する宮田さんの思いを知ることができる。

山に行けない時間が続く中で、登山愛好者の方にはぜひ読んでいただきたい一冊。

 

 

穂高での宮田八郎さん(撮影=萩原浩司)

 

■『穂高小屋番レスキュー日記』



著者:
宮田八郎
発売日:2019年3月20発売
価格:本体1,500円+税
体裁:四六判260ページ
詳細URL:http://www.yamakei.co.jp/products/2815510300.html
Amazonで見る>
Rakutenで見る>

※電子版はこちらから
http://www.yamakei.co.jp/products/2818120393.html

 

最新ニュース

編集部おすすめ記事