浅間山に新登山道計画。群馬側ルートが2025年開通予定

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長野・群馬県境にそびえる浅間山。登山コースはこれまで長野側にしかなかったが、群馬側に新ルートが整備されることになった。北麓からのこの新登山道は2025年に開通する予定。登山計画の選択肢が増えることで、あらためて浅間山の魅力に触れられそうだ。

新登山道の整備が進められる浅間山(写真=浅間山ジオパーク推進協議会)


活発に活動する浅間山はたびたび入山規制が敷かれているが、日本百名山の一つでもあり、噴火警戒レベルが下がると、登山可能な範囲の最高地点とされる前掛山(2524m)をめざす登山者でにぎわう。登山コースはいずれも長野県側にあり、南西山腹の天狗温泉浅間山荘から蛇堀川沿いに登るコースと、西の車坂峠からトーミの頭を経由するコースの2つがある。

浅間山の群馬側は「浅間山北麓ジオパーク」として2016年に日本ジオパークに認定された。その範囲は嬬恋村吾妻川流域以南と長野原町全域の約280k㎡で、天明の大噴火(1783年)でできた鬼押出し溶岩などの見所が点在し、火山と人の営みを知ることができる。浅間山ジオパーク推進協議会では、ジオパークを観光や防災教育などに生かそうと新たな登山道開設を検討してきた。

 

■群馬県側の新登山道

新登山道は、鬼押出し溶岩が見られる長野原町の浅間園から前掛山をめざすものと、嬬恋村の浅間高原しゃくなげ園から登り始め、浅間園からの登山道に合流するものの2コース。今年ルートの調査を進め、登山道の整備やシェルター設置などを進めて25年度の開通を見込んでいる。

 

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