中央アルプス・南駒ヶ岳の摺鉢窪で大規模クラック発見。一帯は立ち入り禁止に

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中央アルプス・南駒ヶ岳の北東斜面に位置するカール地形・摺鉢窪(すりばちくぼ)でこのほど大きなクラックが発見された。長野県飯島町では、崩壊の危険性があるため摺鉢窪一帯を7月26日から当面の間、立ち入り禁止としている。

摺鉢窪で発見されたクラック。奥は摺鉢窪避難小屋(写真=飯島町ウェブサイトより)

摺鉢窪避難小屋は昨年、雪崩により外壁やトイレなどが損壊し、利用できない状況となっていたため、飯島町では建て替えを検討。同町の委託で現地調査を行った山岳団体のメンバーが7月24日にクラックを発見した。

この亀裂は百間ナギと呼ばれる大崩壊地の縁に位置し、避難小屋の北東約30m地点から北東方向へ約70mにわたって続いており、深いところで約1.5m。亀裂が生じた原因は現時点では不明という。

飯島町では南駒ヶ岳から赤椰(あかなぎ)岳への縦走路から摺鉢窪への分岐から先を立ち入り禁止としたが、現地調査には時間がかかる見通しだ。

クラック(青線)は摺鉢窪避難小屋のすぐ近くで確認された(地図=飯島町プレスリリースから抜粋して作図)

 

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