大阪・兵庫にまたがる妙見山で、妙見の森ケーブルが12月3日にて営業終了

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大阪府・兵庫県にまたがる妙見(みょうけん)山の中腹にかかる妙見の森ケーブルが、2023年12月3日をもって営業終了となり、あわせて妙見の森リフトやバーベキューテラスなどの関連事業も営業を終了した。

ケーブルとリフトは1960年に営業を開始し、その後、バーベキュー施設などが整備された。しかしこれら関連事業の利用は年々減少傾向が続き、コロナ禍もあって厳しい事業環境に。また大規模な更新投資が必要となっていたことなどが営業終了の理由だという。

妙見山の山上には日蓮宗霊場の能勢妙見山(能勢妙見宮)があり、古くから多くの参詣者を迎え、ハイカーにも人気の山だ。能勢電鉄によると、廃止によるハイキングコースへの影響はないとのこと。

関連リンク

ヤマタイムで妙見山の位置を確認する
https://www.yamakei-online.com/yk_map/?latlon=34.92888888890017,135.46722374913506&zoom=15

この記事に登場する山

大阪府 兵庫県 / 丹波高地

妙見山 標高 660m

 「妙見参り」という関西落語の一節で知られる能勢(のせ)の妙見山は、大阪府能勢町の南東部にある。古くから西の日蓮宗総本山として、多くの参詣者を迎え入れてきた。休日には参詣とハイキングを兼ねて登る人たちで賑わう。  昔は、妙見山に至る街道として、大阪からでは能勢街道と亀岡街道、京都からだと丹波街道があり、当時はたいそう賑わったようだ。それも今では形骸化し、変わってバスやマイカーで山頂に参詣できるようになった。しかし山麓を歩き回ると、往時の参詣道の何本かが残っていて、昔ながらの樹林の中の静かなコースをたどることができる。  コースは、上杉尾根から頂上へ、頂上からは新滝道を下るのが代表的だが(約3時間)、少し足を延ばして奥ノ院まで行くコースも能勢の田園風景が心ゆくまで味わえて捨てがたい(約5時間)。

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