山岳環境のシンボル、ライチョウを守る! 長野県が保護事業のために寄付呼びかけ

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地球温暖化の影響などで生息環境が脅かされ、絶滅の危機にさらされているライチョウ。長野県は生息情報が不足している地域でのモニタリング調査や中央アルプスでのライチョウ保護増殖事業などといった活動に活用するため、ふるさと納税型のクラウドファンディング「ガチなが」で寄付を呼びかけている。

長野県ライチョウ保護スクラムプロジェクト

高山帯のライチョウはこの50年で半減し、2000年代初めには約1700羽と推定された。一部の山域では生息数の回復が見られるが、依然として地球温暖化や高山帯へ侵入する動物の影響を受け、絶滅の危険性が高まっている。

長野県が2020年に開始した「ライチョウ保護スクラムプロジェクト」の寄付金は環境省が主導する「中央アルプスでのライチョウ復活事業」への協力と支援、全国初のライチョウ目撃情報投稿アプリ「ライポス」の開発などに充てられてきた。

中央アルプスのライチョウは2018年に1羽だったものが、今年7月には約70羽まで増加。ライチョウ復活の取り組みは効果を上げている。一方で、北アルプス、乗鞍岳、御嶽山、南アルプスなど、中部山岳の高山帯では近年、充分な調査が行なわれておらず、詳細な生息状況が把握されていない。

ライチョウの生息数減少の原因はそれぞれの山域によって差があり、例えば南アルプス北部ではシカなどの高山帯への侵入やキツネ・テンなどの捕食者の増加といったいくつかの要因が確認されている。そのどれを優先して効果的な対策をとるのかが課題となっているという。

クラウドファンディングで集められた寄付は、ライチョウの保護増殖のための取り組みや、近年の生息状況が充分に明らかにされていない山域での調査などの保護活動に活用する予定だ。

寄付の詳細

長野県直営『共創型』ふるさと納税受付サイト「ガチなが」
[詳細ページ]https://www.gachi-naga.jp/projects/3770/

お問い合わせ

「ライチョウ保護スクラムプロジェクト」について
⻑野県環境部自然保護課自然保護係
TEL:026-235-7178
FAX:026-235-7498
MAIL:shizenhogo@pref.nagano.lg.jp

寄付について
ふるさと信州寄付⾦事務局(⻑野県総務部税務課内)
TEL:026-235-7061
FAX:026-235-7497
MAIL:furusato-kifu@pref.nagano.lg.jp

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