親子クライミング体験会や岩壁群見学ハイキング、植樹保護具撤去活動など。10月4日に「瑞牆山の未来を考える集い」開催

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日本屈指のクライミングエリア・瑞牆山(みずがきやま)。その魅力を紹介しつつ、環境保全について考えるイベント「第2回瑞牆山 登山者集会―瑞牆山の未来を考える集い―」が2025年10月4日(土)に開催される。主催は瑞牆山クライミング連絡協議会。

瑞牆山

このイベントはクライマーだけでなく、山歩きを楽しむ登山者も参加できるよう、一般向けの親子クライミング体験会や瑞牆山岩壁群見学ハイキングなどのプログラムが用意されている。クライマーにはおなじみのボルダリングエリアでは、植樹保護具撤去活動が行なわれる。植樹保護具とは、2001年の植樹祭で幼齢木を獣害から守るために設置された器具で、現在は老朽化して遊歩道やボルダーエリア周辺にそのままになっている。同日はこの保護具の撤去・回収作業を行なう。

また、自由参加となるクライマー・登山者ディスカッションでは、瑞牆山の現状と今後について、登山者、観光客、クライマーがそれぞれの意見を出し合い、この山のよりよい利用方法を考え、活性化を図る。

第2回瑞牆山 登山者集会 ―瑞牆山の未来を考える集い―概要

日時:2025年10月4日(土)9時~16時 ※雨天の場合は5日(日)に変更
場所:みずがき山自然公園植樹祭芝生広場
募集人員:100名程度
参加費:400円(ボルダリング体験・ハイキング参加者のみ、保険代として)
プログラム:

  • 親子ボルダリング・トップロープクライミング体験会
  • 瑞牆山岩壁群見学ハイキング
  • 植樹補助具撤去
  • クライマー、登山者ディスカッション

主催:瑞牆山クライミング連絡協議会
共催:(一社)アルパインクライミング推進協議会
協力:ザ・ノース・フェイス、モンベル、ペツルジャパン

イベント詳細・参加申し込み:https://www.alpine-climb.jp/post/20251004_mizugakiyama_gathering

この記事に登場する山

山梨県 / 関東山地

瑞牆山 標高 2,230m

 瑞牆山とはなんとも難しい漢字である。明治38年、山梨県知事となった武田千代三郎がこの字に替えたという。『甲斐国志』には「子産(こうぶ)岩」、または「瑞壘」と記録されている。  遠くから眺めるとそんなに目立たないが、間近な西側の黒森集落や富士見平の手前辺りで見ると、峨々とした岩峰の林立は鬼気迫るものがある。全山花崗岩で、初夏のころ、アズマシャクナゲの花の群落は見事である。  一般的に、富士見平から天鳥川に下りる。岩塊の間を縫い、たくみにつけられた道を上がり、樹間を北側から抜けて山頂に立つ。  眺望絶佳。はすに見上げる金峰山、御坂の山の上に富士山、さらに右、大無間山から延々と南アルプスの連嶺が続く。そして中央アルプス、八ヶ岳、右に北アルプスは白馬岳まで。登山口からわずか3時間ばかりの登高で、これだけの絶景である。  下にぽつんと金山の集落が見える。ここには、奥秩父の先駆者、木暮理太郎翁のレリーフが金峰山に向かって建てられている。昭和26年の建立。  毎年5月には日本山岳会山梨支部により、「木暮碑前懇親会」が、10月には増富観光協会などの共催で「木暮祭」が開かれている。

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