ツキノワグマを頻繁に目撃、8/14日(金)から研究見本園を一時閉鎖
天気・気温
山と周辺の状況
研究見本園は
ミズバショウ
ミズバショウ
の実を食べにツキノワグマが頻繁に目撃されていますが、8/14日(金)から安全対策のために研究見本園を一時閉鎖いたします。1週間連続で目撃されない場合には閉鎖を解除します。至仏山東面登山道方面のみ通行可能ですが、十分に注意してください。
アヤメ平、横田代では、日々秋が近づいている感じがします。リンドウが咲き始め、他にも秋の代表的な花が咲き始めています。すでに
キンコウカ
キンコウカ
の花は終わりましたが、まだうっすらと黄色く見えます。そのかわり、
イワショウブ
イワショウブ
が目立ちます。湿原では、草紅葉が始まり、うっすらと茶色に見え始めています。9月に入れば本格的に色づいてくるでしょう。また、至仏山や笠ヶ岳が望めます。
アヤメ平から長沢新道へと足を進めたところに、多くのカニコウモリに出会いました。姿はわりと地味ですが名前にはインパクトがあります。名の由来には諸説ありますが、この葉がその名の由来とも言います。ちょっと図鑑をひもといてみてください。
また、池塘では
ヒツジグサ
ヒツジグサ
が咲いています。花をよく見ると、咲いて1日目は花の中央に虫たちから花粉を受けるための受粉液が盛りあがっていて、2日目になると中央部分は雄しべに覆われます。受粉を終えた花は3日目になると水の中へと引き込まれ、水中で咲いている花が見られます。最近では、葉もうっすらと色づき始めています。
また、最近はイワツバメのヒナ達が大きくなり、姿がよく見えるようになりました。
ほかにも、尾瀬ヶ原、アヤメ平などでは、オヤマリンドウが咲き始め、ミヤマ
アキノキリンソウ
アキノキリンソウ
や
イワショウブ
イワショウブ
の一部は赤みを帯びています。また、オク
トリカブト
ヤマトリカブト
の花が咲き始めました。
登山道の状況
至仏山が開山しています。登山道は蛇紋岩という岩石が露出していて表面が磨かれてツルツルになっているので気をつけてください。高天ヶ原や山頂付近では、時折、強風が吹くことがあります。フリースなどの上着を用意してください。また、この時期は午後に雷雨が多く発生するので早い時間に下山することをお勧めします。8/17の状況では、道中に
ウメバチソウ
ウメバチソウ
やヒメシャジンが可憐に咲いていて癒されました。
なお、山頂から山ノ鼻への下山は禁止です。詳細は下記「★至仏山登山の際の注意」をご覧ください。
尾瀬ヶ原の木道では牛首~竜宮区間、見晴~温泉小屋方面の一部で破損が激しく注意が必要です。また、長沢新道、鳩待峠~横田代間の登山道は一部ぬかるんでおり、滑りやすく危険です。特に長沢新道を下りで利用する場合は、やや急な岩場が続きますのでご注意ください。
注意点
研究見本園はミズバショウの実を食べにツキノワグマが頻繁に目撃されていますが、8/14(金)から安全対策のために、研究見本園を一時閉鎖いたします。1週間連続で目撃されない場合には閉鎖を解除します。至仏山東面登山道方面のみ通行可能ですが、十分に注意してください。
お知らせ
★至仏山登山の際の注意。7/1(水)~シーズン終了まで東面登山道(山ノ鼻~至仏山頂)は「上り」専用(山ノ鼻~森林限界は除く)です。至仏山山頂から東面登山道を利用し、山ノ鼻まで下ることはできません。尾瀬でストックを使用する際は、ストックの先端にキャップを付け、登山道の外側へ突かないようにしてください。
昨年の今頃の様子は?
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
尾瀬ヶ原では、ミズバショウは、ほぼ終了しました。湿原は少しずつ緑色になってきました。2023.06.07
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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