アヤメ平はキンコウカが見ごろ。ちなみに「アヤメ平」の地名はキンコウカをアヤメの葉と間違えてついています
天気・気温
山と周辺の状況
尾瀬ヶ原では、ホソバノキソチドリ、マイサギソウ、ミズチドリ、
ノアザミ
ノアザミ
、トキソウ、ノリウツギ、
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
、
キンコウカ
キンコウカ
などが咲いています。
サワギキョウ
サワギキョウ
が早くも咲いていました(7/22情報)。
最近、湿原内で目立つのが
シシウド
シシウド
。高さが2mにもなるセリ科の植物で、太い茎に細かい花が多数咲きます。また、雄しべが花から突き出している40㎝程のシソ科のケナツノタムラソウも目立ちます。どちらも鳩待峠から山ノ鼻の間で見られます。
アヤメ平では、7/27現在
キンコウカ
キンコウカ
が見ごろです。ちなみに「アヤメ平」の地名は、この
キンコウカ
キンコウカ
の葉をアヤメの葉と間違えてついています。ほか湿原内ではネバリノギラン、サワラン、
チングルマ
チングルマ
、モウセンゴケなどが見られます。樹林内では、
オトギリソウ
オトギリソウ
、
ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ
、ギンリンソウ、エゾアジサイなどが咲いています。
尾瀬ヶ原では、どの植物にどんな昆虫がきているのかを観察するのが楽しい季節です。その中でも注目して欲しいのはハッチョウトンボです。全長2㎝程度で日本最小のトンボとされて、小さく見つけにくいですが、尾瀬ヶ原の地塘の周りを飛んでいますので是非探してみてください。
登山道の状況
至仏山が開山しています。登山道は蛇紋岩という岩石が露出していて、表面が磨かれてツルツルになっているので気をつけてください。高天ヶ原や山頂付近では、時折、強風が吹くことがあります。フリースなどの上着を用意してください。また、登山道中の偽木ロープは強度がありませんので、つかまるのはたいへん危険です。
至仏山への道中には、タカネ
ナデシコ
カワラナデシコ
、イブキジャコウソウ、
ハクサンイチゲ
ハクサンイチゲ
、
チングルマ
チングルマ
などが咲いています。
なお、山頂から山ノ鼻への下山は禁止です。詳細は下記「★至仏山登山の際の注意」をご覧ください。
尾瀬ヶ原の木道では牛首~竜宮区間、見晴~温泉小屋方面の一部で激しく痛んでいる箇所があります。
注意点
先週、熊の目撃情報が2件ありました。詳細は以下のとおりです。
・7/24、研究見本園で、中・大型のクマがゆっくりと至仏山の方面に歩いていった。
・7/25、上田代、木道より南側で、中型のクマが目撃者に気づかずゆっくり立ち去っていきました。
お知らせ
★至仏山登山の際の注意。7/1(水)~シーズン終了まで東面登山道(山ノ鼻~至仏山頂)は「上り」専用(山ノ鼻~森林限界は除く)です。至仏山山頂から東面登山道を利用し、山ノ鼻まで下ることはできません。尾瀬でストックを使用する際は、ストックの先端にキャップを付け、登山道の外側へ突かないようにしてください。
昨年の今頃の様子は?
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
尾瀬ヶ原では、ミズバショウは、ほぼ終了しました。湿原は少しずつ緑色になってきました。2023.06.07
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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- 連絡先住所: