燧ヶ岳を背景にキンコウカの葉がオレンジ色にわずかに染まり、草紅葉が始まりました
天気・気温
山と周辺の状況
9/1は、台風一過、今日はさわやかに晴れて、すがすがしい日になりました。気温が上がったせいか、研究見本園の池塘の浮島ではイトトンボの仲間やオオルリボシヤンマが乱舞していました。
研究見本園では、あちこちで
アケボノソウ
アケボノソウ
の可憐な花が目立っています。尾瀬ヶ原では、8/26には最低気温6℃と冷え込み、植物もすっかり「その気」になったようで、ヤマウルシの中に周囲より少し早く紅葉したものがあり、湿原に彩りを添えています。ただし本格的な紅葉は例年通り、9/下旬から10/初旬にかけてでしょう。また、燧ヶ岳を背景に
キンコウカ
キンコウカ
の葉がオレンジ色にわずかに染まり、草紅葉が始まりました。
湿原ではまだ秋の花が咲いており、ミヤマノ
アキノキリンソウ
アキノキリンソウ
、ミヤマワレモコア、
トリカブト
ヤマトリカブト
、
ウメバチソウ
ウメバチソウ
、チョウジギク、エゾリンドウなどが咲いています。
周辺では、秋ならではの実が多くなってきました。小至仏直下では、ガンコウラン、コケモモの実を発見。小さく地味で目立ちにくいですが、秋ならではの実を探してみてはいかがでしょうか。
また、野鳥や昆虫の動きも盛んです。昨年のこの時期はテンマ沢あたりに多かったキジバトですが、今年はあちらこちらで見かけます。
ミズバショウ
ミズバショウ
の崩れた実を歩きながら食べているようですが、他にも食べ物があるのでしょうか。また、昆虫たちがせっせと花を飛びまわっています。昆虫の動きを見ていると、花の形は昆虫が止まりやすく、体がちょうど入る大きさ、そして花粉を運んでもらえる仕組みになっていることを実感できます。
なお、8/14から、ツキノワグマ出没のために閉鎖していた研究見本園は、8/29の朝にようやく通行止めが解除されました。クマも
ミズバショウ
ミズバショウ
の実を食べ尽くしたのでしょうか、最近は姿を見せなくなりました。これで再びゆっくりと広々とした見本園を歩くことができます。
登山道の状況
至仏山が開山しています。登山道は蛇紋岩という岩石が露出していて表面が磨かれてツルツルになっているので気をつけてください。
なお、山頂から山ノ鼻への下山は禁止です。詳細は下記「★至仏山登山の際の注意」をご覧ください。
尾瀬ヶ原の木道では牛首~竜宮区間、見晴~温泉小屋方面の一部で破損が激しく注意が必要です。また、長沢新道、鳩待峠~横田代間の登山道は一部ぬかるんでおり、滑りやすく危険です。特に長沢新道を下りで利用する場合は、やや急な岩場が続きますのでご注意ください。
上ノ大堀手前の場所では木道と休憩テラスが新しいものと交換され、気持ちよく歩くことができます。
注意点
ツキノワグマ出没のために8/14から閉鎖していた研究見本園は、8/29の朝にようやく通行止めが解除されました。
★至仏山登山の際の注意。7/1(水)~シーズン終了まで東面登山道(山ノ鼻~至仏山頂)は「上り」専用(山ノ鼻~森林限界は除く)です。至仏山山頂から東面登山道を利用し、山ノ鼻まで下ることはできません。尾瀬でストックを使用する際は、ストックの先端にキャップを付け、登山道の外側へ突かないようにしてください。
お知らせ
尾瀬内の山小屋の中には、8月下旬~9月初旬で営業を終了するところがありますので、ご注意ください。
昨年の今頃の様子は?
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
尾瀬ヶ原では、ミズバショウは、ほぼ終了しました。湿原は少しずつ緑色になってきました。2023.06.07
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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