ツクシのようなワタスゲの花が沢山見られます。今年の夏は湿原に真っ白な綿毛のジュウタンが見られるかも
天気・気温
山と周辺の状況
この時期の尾瀬ヶ原といえば、下ノ大堀川の
ミズバショウ
ミズバショウ
。今年は残雪が多く、見頃が遅れると予想されていましたが、ほぼ例年通りの時期に咲き揃いそうです。現在の開花状況は7分程度、もう少し葉の緑が目立つようになると本格的な見頃を迎えます。
現在の開花状況は、尾瀬ヶ原では
ミズバショウ
ミズバショウ
、
リュウキンカ
リュウキンカ
、
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
、
ザゼンソウ
ザゼンソウ
、
ワタスゲ
ワタスゲ
(花)、
タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ
などです。上田代の湿原をよく見ると、ツクシのような
ワタスゲ
ワタスゲ
の花が沢山見られます。去年よりも目立っているので、今年の夏は湿原に真っ白な綿毛のジュウタンが見られるかもしれません。
また咲き始めたばかりの
タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ
の白花を見つけました。通常、
タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ
は薄い紫色ですが、どきどきこのような変種に出会うことがあります。
今の時期、尾瀬の植物と言えば、湿原に映える
リュウキンカ
リュウキンカ
や
ミズバショウ
ミズバショウ
が有名ですが、森林内に咲く一風変わった花をご紹介します。
エンレイソウ
エンレイソウ
というユリ科の植物で、三枚の葉と三枚の花びらが特徴的です。紫がかった緑の葉っぱのようなところが花びら(ガク)です。エイレンソウの仲間に、尾瀬にはミヤマ
エンレイソウ
エンレイソウ
という白い花も咲きます。現在竜宮小屋周辺で見られるほか、山の鼻ビジターセンターの前でもそろそろ咲き始めます。
研究見本園では、
ミズバショウ
ミズバショウ
、
リュウキンカ
リュウキンカ
、
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
、
ワタスゲ
ワタスゲ
(花)、ヒメイチゲ、
タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ
、ナツトウダイが咲き始めです。
研究見本園の入口にある、1~2mほどの低木、ミネザクラのつぼみも日に日に大きくなっています。見晴のほうではすでに咲き始めているのですが、山の鼻でも、そろそろピンク色の花をつけ始めそうです。
ミネザクラの他にも、シウリザクラというサクラの木も、ビジターセンターの周辺にたくさん生えています。花より先に、葉が出るのがシウリザクラの特徴です。緑の葉ではなく、赤みのかかった葉が出ます。花は6月下旬頃で、白色の花が房状に多数につき、一般的なイメージの桜とは少し違うかもしれません。
登山道の状況
鳩待峠からアヤメ平に向かう登山道は、5/26現在、登山口には雪はありませんが、急勾配を登りきった辺りから森林の中はまだまだ雪で覆われていました。あまり、人の歩いた形跡もなく登山道の木の赤い目印なしでは方向も分からなくなるくらいで、やっとの思いで横田代に到着、という様子でした。
雪で横田代の入口付近は覆われていてまだまだ春は遠うそうです。
アヤメ平は雪が消え、顔を出した湿原に、一輪の
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
が出迎えてくれました。
見晴~温泉小屋間は、破損が激しく注意が必要です。
尾瀬ヶ原では雪融けが進み、木道はほぼ出ています。雪融けによる増水に伴ない、木道の一部が冠水しているので注意してください。今年の雪解けは遅く、鳩待峠~山ノ鼻間もまだ昨年より雪が多く残っています。
三条の滝方面は、5/25現在、まだ残雪が残っています。平滑ノ滝展望台より先の道中は残雪は少なめですがぬかるんでいます。第2テラスの手すりの取り付け作業は、5/27の予定です。
残雪期の植生保護のため、至仏山登山道が閉鎖されています。閉鎖期間は鳩待峠~オヤマ沢田代~至仏山頂~山ノ鼻
です。なお、鳩待峠から笠ヶ岳へ、笠ヶ岳から至仏山へのルートは閉鎖区間を通るため6/30までは通行できませんのでご注意ください。
見晴にある沼尻橋は掛かっています。見晴の公衆トイレは工事のために閉鎖されています。休憩小屋横の仮設トイレをご利用ください。
注意点
雪の「踏み抜き」に注意が必要です。また、靴裏に雪が付いたまま木道におりるととても滑るので、雪を落としながら慎重に歩いてください。
昨年の今頃の様子は?
山ノ鼻ビジターセンターは5月16日に開所予定。鳩待峠への道路の冬期閉鎖解除は4/21(金)より2023.04.19
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
- 電話番号:
- 連絡先住所: