燧ヶ岳への登山道は、まだ残雪があります。爼嵓から柴安嵓は雪の傾斜があり、アイゼンがまだ必要です
天気・気温
山と周辺の状況
週末は朝から雲ひとつない快晴となりましたが、放射冷却でビジターセンター周辺はキーンと冷え込み。木道上には白く霜が付き、大きな霜柱が出来ていました。澄んだ空気の中、尾瀬沼を訪れた方は2回目(?)の花見(ミネザクラ)を楽しまれていました。
尾瀬沼周辺では、
ミズバショウ
ミズバショウ
、
リュウキンカ
リュウキンカ
、
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
、
ワタスゲ
ワタスゲ
(花)などを見ることができます。
大江湿原の雪はすっかり融け、川の周辺にはギョウジャニンニクや
コバイケイソウ
コバイケイソウ
などの新芽が芽吹いています。尾瀬の春を代表する花、
ミズバショウ
ミズバショウ
も見頃を迎えそうです。
現在、大江湿原を緑に彩っている植物はギョウジャニンニクと
コバイケイソウ
コバイケイソウ
です。この二つ、似ているようですが、ギョウジャニンニクは人気の高い山菜(もちろん尾瀬では取っちゃいけません!)で、
コバイケイソウ
コバイケイソウ
は有毒です。
大江湿原の三本カラマツ手前の橋から大江川をのぞくと、ギンブナがゆっくりと泳いでいました。今後、仲間が増えていくことでしょう。また、ビジターセンターの軒下ではイワツバメが朝から元気よく飛び回っています。来月にはヒナが巣から顔をのぞかせることでしょう。
登山道の状況
御池から沼山峠へのバスが5/21より開通しています。ただし、沼山峠から尾瀬沼への林道は、5/23の状況では、まだまだほとんど雪道でした。林内は赤いペンキを目印に来て下さい。踏み抜きの危険もありますので、十分気をつけてお越しください。尾瀬沼ビジターセンターから小淵沢田代、大江湿原~小淵沢田代間も雪道でした。
大清水からの登山道は、5/29現在では、三平峠付近から尾瀬沼までは、まだかなりの雪が残っています。少しずつ木道が見えているので、踏み抜きに注意しましょう。大清水~一ノ瀬間はすでに残雪は融けていて、道中は新緑が鮮やかです。一ノ瀬休憩所周の雪は減って、公衆トイレも使えるようになっています。
燧ヶ岳への登山道は、6/2の状況では、まだ残雪があります。長英新道は、樹林帯はまだ雪の中です。途中、雪が融けているところもあるので、踏抜には注意してください。ミノブチ岳も雪が沢山残っています。
爼嵓(まないたぐら)から柴安嵓は雪の傾斜があり、アイゼンがまだ必要です。また山頂部から下る際はたいへん滑りやすいので、注意してください。
また、御池~燧ヶ岳もまだ雪道なので、慎重に行動してください。熊沢田代、広沢田代では、湿原の雪が融けだして、
ミズバショウ
ミズバショウ
や
ワタスゲ
ワタスゲ
の花が咲き、徐々に春先の花が咲き始めています。
御池から三条の滝方面、見晴へ行く燧裏林道は、5/下旬の状況では、残雪がまだ多く残っています。とくに御池田代から段吉新道までは残雪が多くなっていました。
尾瀬沼周りの登山道は、6/1現在、雪もだいぶなくなり、夏道が出てきました。南岸ルートの残雪もだいぶ少なくなり、春のいぶきが感じられるようになりました。
登山装備
日中は日差しが強いので、サングラスや日焼け止めが必要です。
注意点
国道352号(魚沼市方面から)の銀山平~県境の冬季通行止は、6月1日に解除となりました。ただし、枝折峠及び、銀山平~鷹ノ巣の間の湖畔道路区間の冬季閉鎖は継続中ですのでご注意ください。
国道352号(檜枝岐村方面から)の御池~県境~尾瀬口船着場の冬季通行止も6月1日に解除となりました。
県道栗山舘岩線の南会津町水引~田代山(猿倉)は、6月11日に冬季通行止解除の予定です。
お知らせ
沼山峠へのバスが5/21より開通しています。
5/21より、尾瀬沼ビジターセンターでは、尾瀬を紹介する「尾瀬国立公園の四季」と「尾瀬沼の四季」と題したビデオの上映を開始しました。共に15分程度のものです。尾瀬沼にお越しの際は、ビジターセンターにお立ち寄りください。
昨年の今頃の様子は?
尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17
ミズバショウのシーズン、もうしばらく楽しめそうです。木々は芽吹きはじめ、湿原の緑が濃くなってきました。2023.05.31
尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子
尾瀬沼ビジターセンター
- 電話番号:
- 連絡先住所: