夏の気配が濃くなってきた尾瀬ヶ原。まもなく至仏山が開山。登山道の柵立てを行いました。
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
梅雨入りし尾瀬では日中は20℃を超える日も珍しくありません。そんな夏の気配が濃くなってきた尾瀬ヶ原では、2種類の白いお花(?)が見頃を迎えようとしています。ひとつは
ワタスゲ
ワタスゲ
で、今年は花が多く期待できます。果穂(かすい)の綿毛が膨らみ始め、白いジュウタンが広がりつつあります。
ふたつめはズミです、原ノ川上川橋(山ノ鼻からひとつ目の橋)の拠水林を過ぎると白い垣根が私たちを出迎えてくれます
どちらも今週末くらいが見頃でしょう。
また、
タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ
も見頃ですが、白い
タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ
が咲いていました。白い色は珍しいのですが(通常は紫)、来館者の方からは、花びらの先がピンク色の
タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ
を見たというお話も聞けました。
また、尾瀬ヶ原で生息する生き物の話題をお届けすると、研究見本園のオタマジャクシの姿に小学生の歓声がよく聞こえます。そろそろオタマジャクシに脚が出る頃です。
また、瑠璃色と黒色が交互に並んだ美しい姿のルリイトトンボの姿も見られます。池塘で育つトンボの仲間たちは、深いところには大きな種類が、水深10㎝くらいの浅いところには小さなものが棲みます。水深の違いがお目当てのトンボを探すポイントになります。
先日、巡回で三条ノ滝まで行ってきましたが、水量が多く大迫力です。滝への道中にホウチャクソウを発見しました。背が低く、また葉の下に花が咲くために、良く見なければ中々発見できませんが、探してみてください。
登山道の状況
残雪期の植生保護のため、至仏山登山道が閉鎖されています。閉鎖期間は鳩待峠~オヤマ沢田代~至仏山頂~山ノ鼻
です。なお、鳩待峠から笠ヶ岳へ、笠ヶ岳から至仏山へのルートは閉鎖区間を通るため6/30までは通行できませんのでご注意ください。
見晴にある沼尻橋は掛かっています。見晴の公衆トイレは工事のために閉鎖されています。休憩小屋横の仮設トイレをご利用ください。
6/19~20に、ボランティアの皆さんと共に、気象観測機器の設置や至仏山の登山道の柵立てを行いました。
作業をする皆さんの足下には、かわいらしい
ユキワリソウ
ユキワリソウ
が咲き始めていました。来月1日予定の山開きで、皆さんを出迎えてくれるかもしれません。美しい至仏山を後生に残すために、関係者一丸となって活動しています。7/1の開山後が、至仏山の保護を心がけて登山するようお願いします。
なお、山開き直後は、至仏山山頂直下や小至仏山~オヤマ沢田代間で雪渓が残りますので、ご注意ください。
注意点
尾瀬にはツキノワグマがふつうに生活しています。人がいない所では、鈴等で自分の存在を知らせましょう!
最近では、6/9に尾瀬ヶ原(上田代)の最初の池塘のあるベンチ付近で、木に登っている2頭の子グマが目撃されています。
7/1に至仏山が開山となりますが、年によって違いますが、山開きから7月中旬くらいまでは雪渓があります。雪渓を避けるために、指定された登山道から外れて植生の上を歩行することのないようにしてください。入山する方は登山ガイドと入山されるようお願いします。また雪渓歩きは転滑落の危険が伴うため、残雪歩きの技術を持たない方は入山を控えてください。
7/1以降、東面登山道は「上り」専用(山ノ鼻~森林限界は除く)となります。至仏山山頂から東面登山道を利用し、山ノ鼻まで下ることはできません。
また、至仏山にはトイレがありません。登山口でトイレを済ませてから入山しましょう。万が一に備えて「携帯トイレ」を携行されることをお奨めします。使用済みの携帯トイレは、お持ち帰りをお願いします。
お知らせ
現在、山の鼻地区では公衆トイレの改修工事とあわせ、ビジターセンター外壁の塗装と屋根の修理を行っています。
7月には装いを新たにした建物で皆さまをお迎えできる予定です。工事期間中はご不便・ご迷惑をおかけしますが、ご協力をお願いいたします。
昨年の今頃の様子は?
山ノ鼻ビジターセンターは5月16日に開所予定。鳩待峠への道路の冬期閉鎖解除は4/21(金)より2023.04.19
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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- 連絡先住所: