ニッコウキスゲがつぼみから花に。ワタスゲの果穂の白いジュータンにニッコウキスゲの橙黄色が目立ってきました。
天気・気温
山と周辺の状況
尾瀬ヶ原周辺は連日、雨降りが続きます。今日は植物たちにとっては「恵みの雨」ですが、登山者には・・・。そんな時に目にできるのが小さいお花たちです。今年もビジターセンター前の木道脇で、ショウキランが咲いています。大柄な花が目立つこの時期ですが、実は小さい花も多く咲くのです。
研究見本園では、
ワタスゲ
ワタスゲ
の果穂の白いジュータンに
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
の橙黄色が目立ってきました。また、
キンコウカ
キンコウカ
の花芽がふくらみ始めていました。こちらは梅雨が終わる頃に、可憐な姿を見せてくれるのでしょうか。
尾瀬ヶ原でも
ワタスゲ
ワタスゲ
の果穂が最盛期ですが、
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
がつぼみから花になりはじめです。とくに牛首分岐から竜宮方面に向かう途中の下ノ大堀川のビューポイントは見事です。
他にも尾瀬ヶ原は、一週間前とはずいぶん彩りが変わりました。例えば、緑の中にひっそりと咲くクロバナロウゲ。「黒花狼牙」と漢字で表記しますが意味は? また、トキソウやも咲いていました。トキソウと同じくらいの大きさで、もっとビビットな色で草の中に目立つのはサワランです。
他にも、
ノアザミ
ノアザミ
も開花し始めました。鮮やか赤紫色のお花です。横ではミツバチが花の蜜を一生懸命すっていました。またカキツバタ、
ヒツジグサ
ヒツジグサ
、
ヤマオダマキ
ヤマオダマキ
、オゼヌマタイゲキ、
ハクサンチドリ
ハクサンチドリ
なども見られます。
5月の尾瀬の代表選手の
ミズバショウ
ミズバショウ
は、白い苞の部分(
ミズバショウ
ミズバショウ
の白い部分は花ではなく葉の一部)は落ちてしまい、今は葉が大きくなりあまり目立ちませんが、お花の部分は栄養を沢山取り、まん丸の実になっています。
登山道の状況
7/1から至仏山が開山していて、現在、山頂付近はお花畑が広がっています。
イワイチョウ
イワイチョウ
、オゼソウ、タカネバラ、ハクサン
シャクナゲ
シャクナゲ
などが見られます。
ただし、途中にはまだ設計が残っています。7/6の状況では、鳩待峠から登山すると小至仏山手前にかかる木階段には20~30mほど残雪があり、その上を歩くことになります。ロープが張ってありますが、このロープは植生保護のためのものです。掴んで身を預けるのは大変危険です。
その他、貴重な自然を守るため、至仏山を登る際は、下記ルールに従ってください。
■至仏山登山のルール(貴重な自然を守るため)
雪渓を避けるために、指定された登山道から外れて植生の上を歩行することのないようにしてください。年によって違いますが、山開きから7月中旬くらいまでは雪渓があります。入山する方は登山ガイドと入山されるようお願いします。また雪渓歩きは転滑落の危険が伴うため、残雪歩きの技術を持たない方は入山を控えてください。
東面登山道は7/1(水)~シーズン終了まで東面登山道(山ノ鼻~至仏山頂)は、「上り」専用(山ノ鼻~森林限界は除く)です。至仏山山頂から東面登山道を利用し、山ノ鼻まで下ることはできません。
また、至仏山にはトイレがありません。登山口でトイレを済ませてから入山しましょう。万が一に備えて「携帯トイレ」を携行されることをお奨めします。使用済みの携帯トイレは、お持ち帰りをお願いします。
登山装備
尾瀬にはツキノワグマがふつうに生活しています。人がいない所では、鈴等で自分の存在を知らせましょう。最近では、7/12に牛首分岐~ヨッピ吊橋間で、木の根元でしゃがむクマが目撃されています。
尾瀬でストックを使用する際は、ストックの先端にキャップを付け、登山道の外側へ突かないようにしてください。尖った先端は植生や土壌を傷めるだけでなく、木道の傷みも早めることになります。
昨年の今頃の様子は?
山ノ鼻ビジターセンターは5月16日に開所予定。鳩待峠への道路の冬期閉鎖解除は4/21(金)より2023.04.19
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
- 電話番号:
- 連絡先住所: