お勧めなのが池塘での自然観察です。ヒツジグサやオゼコウボネの花が咲き、生きものがたくさんいます
天気・気温
山と周辺の状況
研究見本園では、
サワギキョウ
サワギキョウ
が随分と増えてきました。徐々に見ごろになりつつあります。また、
イワショウブ
イワショウブ
の可憐な花も増えてきました。この植物はネバリノギランなどと同じように、茎がネバネバしています。ほかにも、ドクゼリの群落が見られます。小さな白い花が集まり球形の可愛い姿を見せていますが、その名の通り毒を持ち、場合によっては死に至るそうです。
最近は雨が多く、雨の後はアカハライモリ、ヤマナメクジ、タゴガエルといった生きものが見られます。また、尾瀬では採集できませんが、キノコも顔を出します。
尾瀬ヶ原では、見晴付近では秋の花のミヤマ
アキノキリンソウ
アキノキリンソウ
が咲いていました。
キンコウカ
キンコウカ
や
ナナカマド
ナナカマド
の葉も少し色づき始めていました。また、顔が白いカオジロトンボが飛んでいます。このトンボは寒冷地(高地)のミズゴケのある湿原に生息しています。
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
は終わり、
サワギキョウ
サワギキョウ
、オゼミズギク、コガギボウシ、ノリウツギなどが見られます。また、お勧めなのが池塘での自然観察です。
ヒツジグサ
ヒツジグサ
やオゼコウボネの花が咲き、生きものがたくさんいます
最近は雨が多いですが、降水量が多い日は尾瀬ヶ原から至仏山を見ると幻の滝が現れます。多い時は5本出るそうですが、8/10は2本確認できました。
至仏山方面では、東面登山道では初夏の花が終わりつつあり、花の種数も減ってきました。現在は釣鐘状の花が美しいヒメシャジンが多く咲いていました。ほかにも、タカネ
ナデシコ
カワラナデシコ
、イブキジャコウソウなどが見られます。
登山道の状況
至仏山が開山しています。登山道は蛇紋岩という岩石が露出していて、表面が磨かれてツルツルになっているので気をつけてください。高天ヶ原や山頂付近では、時折、強風が吹くことがあります。フリースなどの上着を用意してください。また、登山道中の偽木ロープは強度がありませんので、つかまるのはたいへん危険です。
また、至仏山はこの時期は午後に雷雨が多く発生するので早い時間に下山することをお勧めします。
なお、山頂から山ノ鼻への下山は禁止です。詳細は下記「★至仏山登山の際の注意」をご覧ください。
尾瀬ヶ原の木道では牛首~竜宮区間、見晴~温泉小屋方面の一部で破損が激しく注意が必要です。また、長沢新道、鳩待峠~横田代間の登山道は一部ぬかるんでおり、滑りやすく危険です。特に長沢新道を下りで利用する場合は、やや急な岩場が続きますのでご注意ください。
注意点
先週、熊の目撃情報が多数ありました。主なものは以下のとおりです。
・8/8、竜宮小屋前で、小屋を出たところ、親子熊(子グマ1頭)が小屋の前におり、子グマが吠えて怒ったように向かってきた。驚いて大声で威嚇したところ逃げていった。
・8/9、上田代で、やや小型のクマが木道を渡って走って北側に逃げていった。約10名が目撃。
お知らせ
★至仏山登山の際の注意。7/1(水)~シーズン終了まで東面登山道(山ノ鼻~至仏山頂)は「上り」専用(山ノ鼻~森林限界は除く)です。至仏山山頂から東面登山道を利用し、山ノ鼻まで下ることはできません。尾瀬でストックを使用する際は、ストックの先端にキャップを付け、登山道の外側へ突かないようにしてください。
昨年の今頃の様子は?
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
尾瀬ヶ原では、ミズバショウは、ほぼ終了しました。湿原は少しずつ緑色になってきました。2023.06.07
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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