尾瀬ヶ原は、次の風景の準備が確実に進んでいて、すでにうっすらと茶色く色が付いてきています
天気・気温
山と周辺の状況
尾瀬ヶ原では、だんだんと草紅葉の様相を呈してきた尾瀬ヶ原を巡回して来ました。
研究見本園の
キンコウカ
キンコウカ
は終演近いですが、これから咲く花もあり尾瀬ヶ原の大きさを感じることができます。
例えば竜宮小屋から竜宮沼尻橋の間の林内では、この短い区間は色々な植物を見つけることが出来るスポットです。ここでは、巻きひげが伸びていない、ミヤマニガウリを見つけられました。
また、見晴と赤田代分岐の間にある小さな沢には、チョウジギクという、頭花の柄に縮れた白い毛が細かく生えている、一度見たら忘れないだろう特徴的なスタイルの花が見られます。
ほかにも、ミゾソバ、ゲンノショウコ、イワショウウブ、オゼミズギク、オゼヌマアザミ、
サワギキョウ
サワギキョウ
、
ヒツジグサ
ヒツジグサ
などが見られます。
なお、尾瀬ヶ原には「オゼ」と名が付く植物が18種類あると言われていますが、そのうちの一つオゼミズギクは低層湿原に当たるところにたくさん咲いています。
尾瀬ヶ原は、次の風景の準備が確実に進んでいて、すでにうっすらと茶色く色が付いてきています。
ナナカマド
ナナカマド
の葉はだんだん色づいてきています。
また、周囲では野鳥が元気に飛び回っています。例えば「チキチキ・・・」と賑やかなのはモズ。枝に止まっている時は、尾をクルクルと回しています。
草むらから突然飛び出してくるのはキジバト。クマ対策の巡視中、いつも驚かされます。クマを見る時よりも心臓がドキドキします。キジバトはクマの食べ残した
ミズバショウ
ミズバショウ
の実をせっせとついばんでいるようです。
森の奥から「フィーフィー」と鳴く声はウソです。幼鳥が近くに飛び出してきたりと、野鳥観察が楽しい季節です。
なお、ビジターセンターでは双眼鏡を貸し出ししています(身分証明証をご提示ください)。是非ご利用ください。
登山道の状況
至仏山は7/1に開山して、登山できます。山ノ鼻から山頂までの直登する登山道では、はじめのうちは湿った木道を歩くことになります。木道は滑りやすいので注意してください。また、森林限界を越えてからも、蛇紋岩で滑りやすいので注意してください。
なお、山頂から山ノ鼻への下山は禁止です。詳細は下記を確認してください。
■至仏山登山のルール(貴重な自然を守るため)
雪渓を避けるために、指定された登山道から外れて植生の上を歩行することのないようにしてください。
東面登山道は7/1(水)~シーズン終了まで東面登山道(山ノ鼻~至仏山頂)は、「上り」専用(山ノ鼻~森林限界は除く)です。至仏山山頂から東面登山道を利用し、山ノ鼻まで下ることはできません。
また、至仏山にはトイレがありません。登山口でトイレを済ませてから入山しましょう。万が一に備えて「携帯トイレ」を携行されることをお奨めします。使用済みの携帯トイレは、お持ち帰りをお願いします。
注意点
尾瀬でストックを使用する際は、ストックの先端にキャップを付け、登山道の外側へ突かないようにしてください。尖った先端は植生や土壌を傷めるだけでなく、木道の傷みも早めることになります。
湿原は照り返しがとても強いので、熱中症には十分に注意してください。とくに小さい子供は、背が低いぶん注意が必要です。また、夕方の雷雨に注意してください。
尾瀬にはクマが生息しています。湿原の植物を食べるために出てくるツキノワグマが多数目撃されています。
お知らせ
尾瀬ヶ原見晴公衆トイレについて
合併浄化槽に亀裂が入っていることにより使用できなくなった見晴公衆トイレについて、代替措置による仮設トイレになっています。
利用者の皆さまに大変ご不便をお掛けしています。
開山当初は5基(男女兼用)でしたが、7月6日に5基を増設して10基で運用しています。引き続きご不便をお掛けいたしますが、現状をご理解いただきますようお願い申し上げます。
昨年の今頃の様子は?
山ノ鼻ビジターセンターは5月16日に開所予定。鳩待峠への道路の冬期閉鎖解除は4/21(金)より2023.04.19
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
- 電話番号:
- 連絡先住所: