尾瀬ヶ原 | 山の鼻ビジターセンター

アヤメ平、横田代ではキンコウカがピークを迎えています。湿原全体が黄色いジュウタンのように染まっています

周囲より少し早く紅葉したヤマウルシで、湿原に彩りを添えています (2009.08.28 山ノ鼻ビジターセンター )
周囲より少し早く紅葉したヤマウルシで、湿原に彩りを添えています (2009.08.28 山ノ鼻ビジターセンター )
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天気・気温

08/03(月) 晴れのち曇り。最高気温24.4℃、最低気温13.4℃、9:00の気温18.4℃。
みなかみ町の天気予報
明日
曇のち雨
18℃
9℃
明後日
雨のち晴
17℃
7℃
日本気象協会提供 2024年5月7日 12:00発表
会津若松市の天気予報
明日
曇のち雨
15℃
9℃
明後日
雨のち晴
17℃
7℃
日本気象協会提供 2024年5月7日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

アヤメ平、横田代では キンコウカ キンコウカ がピークを迎えています。湿原全体が黄色いジュウタンのように染まっています。他にも、 オトギリソウ オトギリソウ イワショウブ イワショウブ タテヤマリンドウ タテヤマリンドウ が咲いています。
樹林帯では、 ゴゼンタチバナ ゴゼンタチバナ ギンリョウソウ ギンリョウソウ が咲いています。また、 サンカヨウ サンカヨウ やハリブキが実を付けています。竜宮十字路からヨッピ吊り橋方面に少し歩いたあたりには、珍しい白い コバギボウシ コバギボウシ の姿が見られます。
研究見本園や尾瀬ヶ原では、オゼミズギクが咲き始めました。オゼミズギクは、尾瀬に多いことから名付けられたそうです。初夏の花が終わりを迎え、徐々に季節が秋へと近づきつつあります。
ビジターセンター前では羽化したばかりのコエゾゼミに出会えました。天候が良い日は、「ギー、ギー」と盛んに鳴いていることもあります。セミ以外にも尾瀬ヶ原の池等周辺でトンボが羽化する姿もみることができます。

登山道の状況

至仏山が開山しています。登山道は蛇紋岩という岩石が露出していて、表面が磨かれてツルツルになっているので気をつけてください。高天ヶ原や山頂付近では、時折、強風が吹くことがあります。フリースなどの上着を用意してください。また、登山道中の偽木ロープは強度がありませんので、つかまるのはたいへん危険です。
至仏山への道中には、タカネ ナデシコ カワラナデシコ 、イブキジャコウソウ、 ハクサンイチゲ ハクサンイチゲ チングルマ チングルマ などが咲いています。
なお、山頂から山ノ鼻への下山は禁止です。詳細は下記「★至仏山登山の際の注意」をご覧ください。
尾瀬ヶ原の木道では牛首~竜宮区間、見晴~温泉小屋方面の一部で激しく痛んでいる箇所があります。また、長沢新道、鳩待峠~横田代間の登山道は一部ぬかるんでおり、滑りやすく危険です。特に長沢新道を下りで利用する場合は、やや急な岩場が続きますのでご注意ください。

注意点

先週、熊の目撃情報が多数ありました。主なものは以下のとおりです。
・7/30、12:15尾瀬ロッジセンサー前で小~中型のクマがセンサー脇のシラカバに登っていて人間に気づいて逃げていった。一時的に通行止めとなり、12:27ごろに西から東に木道を渡ったので通行止めを解除した。
・8/2、13:45に見本園右側入り口~橋で小型のクマが木道すぐ脇のカラマツの樹上で寝ていた。通行止めのうえ追い払いを行ったところ、一時草むらに隠れた。15:05頃に木道をわたり見本園外に出た。通行止めは翌早朝まで継続し、安全確認のうえ解除した。

お知らせ

★至仏山登山の際の注意。7/1(水)~シーズン終了まで東面登山道(山ノ鼻~至仏山頂)は「上り」専用(山ノ鼻~森林限界は除く)です。至仏山山頂から東面登山道を利用し、山ノ鼻まで下ることはできません。尾瀬でストックを使用する際は、ストックの先端にキャップを付け、登山道の外側へ突かないようにしてください。

昨年の今頃の様子は?

5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17

尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31

尾瀬ヶ原では、ミズバショウは、ほぼ終了しました。湿原は少しずつ緑色になってきました。2023.06.07

山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子

  • 尾瀬は冬枯れとなっています
  • カラマツの葉の色づきが目立ってきました
  • ダケカンバの紅葉は落葉が進んでいます
  • 尾瀬ヶ原も雪景色となりました
  • 木々の紅葉が進んでいます
  • 至仏山の紅葉
  • 樹木の紅葉もだいぶ進んできました
  • 草紅葉の濃淡がきれいです
  • 尾瀬ヶ原と燧ヶ岳
  • 冠雪した至仏山
  • ヤマドリゼンマイの紅葉の濃淡が見事でした。

山の鼻ビジターセンター

電話番号:
連絡先住所:

地図で見る
http://www.oze-fnd.or.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

群馬県 新潟県 / 南会津・尾瀬

平ヶ岳 標高 2,141m

只見川の水源に近い銀山平の奥に、山名のとおり穏やかな平頂を盛り上げている山で、大正4年(1915)7月に、日本登山界の元老、高頭仁兵衛氏が人夫4名を雇い、3日間を費やして、只見川の大白沢から登頂した記録がある。 頂上部は大小の池塘を散りばめ、お花畑に飾られた高層湿原だが、登山道がなかったので、沢登りや残雪期登山の記録が散見されるだけで、一般の登山者には幻の存在であった。 昭和40年に湯之谷村が、銀山平の鷹ノ巣登山口から大倉尾根の登山道を伐開して、ようやく登山界に知られるようになった。中ノ岐川に森林伐採用の林道もでき新コースが開発され、浩宮皇太子殿下(当時)も登山された。ただし中ノ岐道は伐採事業が終了したため、現在は車での入山は不可能となっている。ただし銀山平の民宿に宿泊すれば、この中ノ岐登山口へと送迎をお願いできる。 鷹ノ巣コースは登り6時間30分を要する。平ヶ岳と池ノ岳の間には一時幕営地が整備されたが、現在は使用不可となっているため、山中に宿泊はできない。 この山も山頂付近は自然保護のため木道が延々と敷かれて、登山者に喜ばれているが、尾瀬と同様に公園の散歩道を思わせ、大地を踏み締める感触のないのが何か物足りない。 池ノ岳近くの稜線上に、玉子石と呼ばれる円形の巨岩が彫刻のように立っており、造化の妙に驚かされるであろう。

福島県 / 南会津・尾瀬

燧ヶ岳・柴安嵓 標高 2,356m

福島県南会津郡桧枝岐村に位置し、日光火山群の一峰である。福島県の最高峰であり、これより北にはこれ以上高い山はない。しかし、東北の山というよりは尾瀬のシンボル的な山である。  山頂は、最高峰(西峰)である柴安嵓(しばやすぐら)(2356m)、三角点の置かれた爼嵓(まないたぐら)(2346m)、ミノブチ岳(2220m)、赤ナグレ岳(2249m)、御池(みいけ)岳(2280m)の五峰が居並ぶ。山は円錐形で、輝石安山岩からなる。日本最大の高層湿原である尾瀬の成立には、この燧ヶ岳火山が大きく関わっている。すなわち、只見川はこの燧ヶ岳の火山活動によって堰止められ、尾瀬が出現したと考えられている。ヒウチの名は火打ちで、火山に由来していると思われる。一説には、会津駒ヶ岳側から望むと「火打ちばさみ」の雪形が見られるためともいわれる。  燧ヶ岳を開山したのは、尾瀬沼のほとりに建つ長蔵(ちようぞう)小屋の初代平野長蔵であった。当時桧枝岐に住んでいた長蔵は、沼畔に小屋を仮設して燧ヶ岳登山の足掛かりにした。長蔵は燧ヶ岳を信仰の対象として開山したのであった。燧ヶ岳の祭神は「燧大権現」でカツラギヒトコヌシ神という。爼嵓山頂にその石祠が祭られている。  尾瀬のシンボルというだけあって、その展望の主役は尾瀬ガ原と尾瀬沼である。向こうにもう1つのシンボル至仏岳の姿が美しい。展望は日光連山も主役である。最高峰である白根山をはじめ、金精山、温泉ヶ岳、男体山などの峰々から、また那須連峰、上信越の山々、越後三山、会越の山々から飯豊連峰まで、関東と東北の山がずらりと並び圧巻である。山頂付近の火口ガレ場地帯にはコマクサの花が咲くが、株が極端に少ないため、現在一般の立ち入りが禁止されている。  登山道は5コースある。長英新道とも呼ばれる燧新道は、平野長蔵と長英が親子2代にわたって切り開いた道で、長蔵小屋から3時間15分。尾瀬沼畔である沼尻からの沼尻コースは、最も古いコースで、ナデッ窪の急な斜面を一気に登り、所要2時間30分で、ミノブチ岳の途中で長英新道と合流する。湿原地帯を抜ける変化に富んだ御池コースは、熊沢田代や広沢田代を経て所要3時間30分。以上3コースは、燧ヶ岳山頂に直接登るものだ。  一方、下田代や温泉小屋からのコースは、いずれも柴安嵓に登るコース。下田代からのコースは見晴新道と呼ばれ、温泉コースとともに樹林帯を登る静かなコースである。どちらも2時間30分で山頂に達する。この2コースはいずれも急登の連続である。

群馬県 / 南会津・尾瀬

至仏山 標高 2,228m

 尾瀬ガ原の西端に位置し、東の燧ヶ岳とともに尾瀬を代表する名山である。ミズバショウの花咲く湿原のかなたに残雪の至仏山、といった写真はよく目にすることだろう。  山頂から眼下に見る尾瀬ガ原はすばらしい。西には奥利根、谷川の山並みを望む。足元には蛇紋岩地特有のホソバヒナウスユキソウやオゼソウなど、貴重な高山植物が多い。山名の故か、百名山登頂の最後にこの山を登る人たちもあると聞く。山名は、仏教には関係なく、ムジナッ沢(つあわ)の別名「渋ッ沢」に由来するという。  山ノ鼻から直登するコースは植生保護のための通行禁止が平成9年に解除された。ただし状況によっては再び通行禁止となる場合もある。山ノ鼻から頂上まで所要2時間30分。鳩待峠からは緩やかで展望のよいコースがある。鳩待峠から頂上まで所要2時間40分。  鳩待峠は、その昔片品村の男たちが、厳冬期に入山し、木地師として木工品を作っていたころの仕事場であった。鳩は寒中はふもとの村にいて、暖かくなると山奥へ移る習性がある。峠の近くで鳩が鳴けば、男たちは久々に里へ下り、田植えを始める。雪深い山中で、鳩が来る春の日を待ち続けたことから、鳩待峠と呼ばれた。

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