尾瀬ヶ原では日ごとに草紅葉が色濃くなってきました。もうすぐ湿原が一面、黄金色に
天気・気温
山と周辺の状況
山の上でも秋が刻々と深まり、樹林帯では木々の葉も色付き始めました。尾瀬ヶ原では、日ごとに草紅葉が色濃くなってきました。もうすぐ湿原が一面、黄金色に染まってくれることでしょう。また、下田代でも草紅葉が色濃くなり始め、天候が良い日には、燧ヶ岳を背景に広々とした景色も楽しめます。その草紅葉の中でも美しい色合いが楽しめるのが
サワギキョウ
サワギキョウ
。赤や朱色のコントラストが楽しめます。
現在は木々に秋の実が付き始めています。ツルコケモモ、オゼナス、ミズオトギリ、
オオカメノキ
オオカメノキ
、サワフタギ、
ナナカマド
ナナカマド
などに秋の実が付き始めているので、見つけてみてください。
花は秋の花がまだ咲いています。エゾリンドウ、オク
トリカブト
ヤマトリカブト
、
ウメバチソウ
ウメバチソウ
、
イワショウブ
イワショウブ
、
アケボノソウ
アケボノソウ
、ミヤマノ
アキノキリンソウ
アキノキリンソウ
などがまだ見られます。
また、尾瀬ではたくさんの鳥類が生息していますが、人通りが少ない場所では池塘の中を泳ぐでカルガモに出会えることもあります。数ヶ月前まで小さかった雛も今はすっかり大きくなりました。晩秋には尾瀬からいなくなり、平地に移動し冬を過ごします。来年は立派な親鳥となって尾瀬に戻ってきてくれることを祈ります。
また、この時期は寒暖の差が激しくなる朝早い時間帯に、朝靄がかかった幻想的な尾瀬ヶ原を楽しめます。
登山道の状況
至仏山は紅葉間近です。至仏山の登山道は、蛇紋岩という岩石が露出していて表面が磨かれてツルツルになっているので気をつけてください。また、原見岩付近から鳩待峠方面にかけて木道工事が始まりました。登山道が狭く、迂回路が取れませんので、歩行には十分注してください。道中にある偽木やロープは手すりではないので(強度が弱い)、つかまらないようにしてください。
なお、山頂から山ノ鼻への下山は禁止です。詳細は下記「★至仏山登山の際の注意」をご覧ください。
尾瀬ヶ原の木道では牛首~竜宮区間、見晴~温泉小屋方面の一部で破損が激しく注意が必要です。また、長沢新道、鳩待峠~横田代間の登山道は一部ぬかるんでおり、滑りやすく危険です。特に長沢新道を下りで利用する場合は、やや急な岩場が続きますのでご注意ください。
上ノ大堀手前の場所では木道と休憩テラスが新しいものと交換され、気持ちよく歩くことができます。
登山装備
9月に入り、尾瀬では朝晩10度を下回る日も出てきました。防寒対策が必要です。フリースなどを必ずお持ちください。
注意点
ツキノワグマ出没のために8/14から閉鎖していた研究見本園は、8/29の朝に通行止めが解除されています。
日没が早くなってきています。早めの行動。計画的な入山を心がけてください。
お知らせ
★至仏山登山の際の注意。7/1(水)~シーズン終了まで東面登山道(山ノ鼻~至仏山頂)は「上り」専用(山ノ鼻~森林限界は除く)です。至仏山山頂から東面登山道を利用し、山ノ鼻まで下ることはできません。尾瀬でストックを使用する際は、ストックの先端にキャップを付け、登山道の外側へ突かないようにしてください。
尾瀬内の山小屋の中には、営業を終了しているところがありますので、ご注意ください。
昨年の今頃の様子は?
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
尾瀬ヶ原では、ミズバショウは、ほぼ終了しました。湿原は少しずつ緑色になってきました。2023.06.07
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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