清々しい青空の下、葉の色づきに秋の空気が漂います。実が色づき始めたものが増えてきました
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
尾瀬ヶ原は清々しい青空の下、葉の色づきに秋の空気が漂います。まだまだ日中は残暑の残る尾瀬ですが朝・夕はぐっと気温が下がり、確実に秋の足音が聞こえてきています。
そんな中、見本園では、初秋の植物である
アケボノソウ
アケボノソウ
(曙草)が花を付けました。この
アケボノソウ
アケボノソウ
、普通の花と違って蜜が花びらの外側から出るというおもしろい性質を持ったお花です。
また尾瀬ヶ原では草もみじが色付き初めてきました。今年はどんな紅葉で私達の目を楽しませてくれるのか、今から楽しみです。
また、尾瀬ヶ原では絶滅危惧種種にも指定されているオオニガナが咲き始めました。この花は、尾瀬でもあまり見る事の出来ないお花で、今のところ尾瀬ヶ原では上ノ大堀橋近辺・竜宮近辺・東電近辺に3~4株くらいの小さな群落を見る事ができるくらいです。
ほかにも、ビジターセンタ周辺では、
イワショウブ
イワショウブ
、
トリカブト
ヤマトリカブト
、
サワギキョウ
サワギキョウ
、ミヤマ
アキノキリンソウ
アキノキリンソウ
、
ヤナギラン
ヤナギラン
、オヤマリンドウなどが咲いています。
また、花が終わったものの中には、実が色づき始めたものが増えてきました。ところで、花の実は赤い色が多いなと感じることはありませんか? そこで、ビジターセンター近くの赤い実を紹介しておきます。
春には白い穂状の花をつけていたウワミズザクラは、小さな赤い実が目立つようになってきました。緑の中に浮遊するように見えています。
足元では、トチバニンジン、果実の先が黒いソウシシヨウニンジンがあります。鳩待峠から山ノ鼻の間には両方見ることができます。似て非なるもの、注意深く見ておきたいものです。
また、
ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ
の白い花も赤い実になりました。
夕方牛首辺りを歩くと、池塘の方が賑やかです。その声の主は、カルガモの家族。仲良く池塘でエサを採っています。親の半分の大きさもなかった子供達は、今やどのカモが親なのか判らない程成長しています。
池塘といえば、湿原に大きな穴が突然現れた場所があります。燧ヶ岳が逆さに映る事で有名な逆さ燧のビューポイント近くで、以前は池塘があった場所でした。何故、この場所の池塘だけ水がなくなってしまったのでしょうか? 尾瀬保護財団のフィールド講座で、この池塘の調査を行いましたが、どうやらこの池塘は地下水脈と繋がっているようで、水が抜けてしまっているのかもしれないとの事でした。まだ解明されていない多くの不思議がある尾瀬、皆さんも訪れてみてください。
登山道の状況
中田代北側では新しい木道を敷設する工事が行われています。木道の脇に設置されている仮歩道を利用してください。
至仏山は7/1に開山して、登山できます。ただし、登山は山ノ鼻からが登り専用となっています。詳細は下記に記しているので確認してください。
至仏山へは森林限界を超えると、背後に尾瀬ヶ原の大展望が広がります。また、山頂からは360℃の大展望ですが、晴天でも午後は雲に包まれてしまうので、9時には出発したほうが良いでしょう。また森林限界以降は、蛇紋岩の登山道で滑りやすくなっているので注意してください。
8/23の状況では、登山道中には、
ウメバチソウ
ウメバチソウ
、ヒメシャジン、タカネトウウチソウ、ホソバコゴメグサ、シラネニンジン、
ハクサンフウロ
ハクサンフウロ
、オヤマリンドウ、
ヤマハハコ
ヤマハハコ
などが見られます。
■至仏山登山のルール(貴重な自然を守るため)
指定された登山道から外れて植生の上を歩行することのないようにしてください。
東面登山道はシーズン終了まで東面登山道(山ノ鼻~至仏山頂)は、「上り」専用(山ノ鼻~森林限界は除く)です。至仏山山頂から東面登山道を利用し、山ノ鼻まで下ることはできません。
また、至仏山にはトイレがありません。登山口でトイレを済ませてから入山しましょう。万が一に備えて「携帯トイレ」を携行されることをお奨めします。使用済みの携帯トイレは、お持ち帰りをお願いします。
注意点
尾瀬でストックを使用する際は、ストックの先端にキャップを付け、登山道の外側へ突かないようにしてください。尖った先端は植生や土壌を傷めるだけでなく、木道の傷みも早めることになります。
湿原は照り返しがとても強いので、熱中症には十分に注意してください。とくに小さい子供は、背が低いぶん注意が必要です。また、夕方の雷雨に注意してください。
尾瀬にはクマが生息しています。湿原の植物を食べるために出てくるツキノワグマが多数目撃されています。
お知らせ
尾瀬ヶ原見晴公衆トイレについて
合併浄化槽に亀裂が入っていることにより使用できなくなった見晴公衆トイレについて、代替措置による仮設トイレになっています。
利用者の皆さまに大変ご不便をお掛けしています。
開山当初は5基(男女兼用)でしたが、7月6日に5基を増設して10基で運用しています。引き続きご不便をお掛けいたしますが、現状をご理解いただきますようお願い申し上げます。
昨年の今頃の様子は?
山ノ鼻ビジターセンターは5月16日に開所予定。鳩待峠への道路の冬期閉鎖解除は4/21(金)より2023.04.19
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
- 電話番号:
- 連絡先住所: