尾瀬ヶ原 | 山の鼻ビジターセンター

アヤメ平や横田代の湿原は草紅葉の色付きが進み見頃。周囲の風景とともに、植物の実を鑑賞するのが楽しい時期

尾瀬ヶ原の現在の様子 (2010.10.01 山ノ鼻ビジターセンター )
尾瀬ヶ原の現在の様子 (2010.10.01 山ノ鼻ビジターセンター )
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天気・気温

09/22(水) 晴れ。7:00の気温12.8℃、前日の最高気温17.2℃、今朝の最低気温10.6℃。
みなかみ町の天気予報
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日本気象協会提供 2024年5月2日 18:00発表
会津若松市の天気予報
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日本気象協会提供 2024年5月2日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

アヤメ平や横田代の湿原は草紅葉の色付きが進み、見頃を迎えつつあります。さわやかな秋風の吹く中を散策すれば、まさに雲上の楽園を実感することができるでしょう。
周囲の風景とともに、今頃は様々な植物の実を鑑賞するのが楽しい時期です。今年はウワミズザクラの花はとても多く咲き、見事でしたが、実も大豊作です。
ところで、実が色づくのは動物たちに食べてもらうためです。昨年は鳥たちが食べ尽くしていましたが、今年はクマも盛んに食べているようです。先日はクマがウワミズザクラの木に実を食べに来ていました。上に登り実を食べたのでしょう、枝が折れていました。まだ、かなり実がついていますが、また食べにくるのでしょうか?

草紅葉が見頃となっている湿原ですが、まだ花も咲いています。尾瀬ヶ原の花の最終ランナーと言われるエゾリンドウは見頃です。青紫色の姿が訪れた方々の目を楽しませていますが、見晴地区の近くでは、濃いピンク色のエゾリンドウを発見しました。ピンクのエゾリンドウは、実は花の終わりかけの状態だそうです。
また、研究見本園では真っ白の珍しい姿を見つけられます。見目形も美しく、心洗われる発見となるでしょう。ミニツアーでご案内したお客様が20年前にも見たことがあるそうです。
ほかにも、花は ヤマハハコ ヤマハハコ やヤマアジサイ、ミヤマワレモコワなどがまだ見られます。

イワショウブ イワショウブ は花が終わって赤い実となり、ミヤマアキノキロンソウは花が終わって白い穂に、 レンゲツツジ レンゲツツジ は葉が赤く色づき始め、 ゴゼンタチバナ ゴゼンタチバナ は赤い実に、 チングルマ チングルマ は穂だけではなく紅葉も楽しめるようになってきました。
今の尾瀬は様々な色彩を楽しめます。

登山道の状況

至仏山は7/1に開山して、登山できます。ただし、登山は山ノ鼻からが登り専用となっています。詳細は下記に記しているので確認してください。
至仏山へは森林限界を超えると、背後に尾瀬ヶ原の大展望が広がります。また、山頂からは360℃の大展望ですが、晴天でも午後は雲に包まれてしまうので、9時には出発したほうが良いでしょう。また森林限界以降は、蛇紋岩の登山道で滑りやすくなっているので注意してください。

至仏山は短い夏から秋に変わり始めています。山頂付近ではまだ花が楽しめ、オヤマリンドウ、 ウメバチソウ ウメバチソウ 、タカネトウチソウなどが咲いています。
また木々にはかわいらしい実がたくさんなっています。 ナナカマド ナナカマド 、タケシマラン、 オオカメノキ オオカメノキ が赤い実を付けています。また、林内のミズナラの木にはドングリま実り始めていました。

鳩待峠~横田代間は、木道改修工事中です。通行には十分に注意してください。また、富士見峠と見晴地区を結ぶ八木沢道は、ところどころ水はけが悪く、雨が降っていなくてもぬかるんでいます。

■至仏山登山のルール(貴重な自然を守るため)
指定された登山道から外れて植生の上を歩行することのないようにしてください。
東面登山道はシーズン終了まで東面登山道(山ノ鼻~至仏山頂)は、「上り」専用(山ノ鼻~森林限界は除く)です。至仏山山頂から東面登山道を利用し、山ノ鼻まで下ることはできません。
また、至仏山にはトイレがありません。登山口でトイレを済ませてから入山しましょう。万が一に備えて「携帯トイレ」を携行されることをお奨めします。使用済みの携帯トイレは、お持ち帰りをお願いします。

登山装備

変わりやすい天気です。雨具の用意を忘れずに。

注意点

尾瀬でストックを使用する際は、ストックの先端にキャップを付け、登山道の外側へ突かないようにしてください。尖った先端は植生や土壌を傷めるだけでなく、木道の傷みも早めることになります。
湿原は照り返しがとても強いので、熱中症には十分に注意してください。とくに小さい子供は、背が低いぶん注意が必要です。また、夕方の雷雨に注意してください。

尾瀬にはクマが生息しています。湿原の植物を食べるために出てくるツキノワグマが多数目撃されています。

昨年の今頃の様子は?

山ノ鼻ビジターセンターは5月16日に開所予定。鳩待峠への道路の冬期閉鎖解除は4/21(金)より2023.04.19

5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17

尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31

山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子

  • 尾瀬は冬枯れとなっています
  • カラマツの葉の色づきが目立ってきました
  • ダケカンバの紅葉は落葉が進んでいます
  • 尾瀬ヶ原も雪景色となりました
  • 木々の紅葉が進んでいます
  • 至仏山の紅葉
  • 樹木の紅葉もだいぶ進んできました
  • 草紅葉の濃淡がきれいです
  • 尾瀬ヶ原と燧ヶ岳
  • 冠雪した至仏山
  • ヤマドリゼンマイの紅葉の濃淡が見事でした。

山の鼻ビジターセンター

電話番号:
連絡先住所:

地図で見る
http://www.oze-fnd.or.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

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只見川の水源に近い銀山平の奥に、山名のとおり穏やかな平頂を盛り上げている山で、大正4年(1915)7月に、日本登山界の元老、高頭仁兵衛氏が人夫4名を雇い、3日間を費やして、只見川の大白沢から登頂した記録がある。 頂上部は大小の池塘を散りばめ、お花畑に飾られた高層湿原だが、登山道がなかったので、沢登りや残雪期登山の記録が散見されるだけで、一般の登山者には幻の存在であった。 昭和40年に湯之谷村が、銀山平の鷹ノ巣登山口から大倉尾根の登山道を伐開して、ようやく登山界に知られるようになった。中ノ岐川に森林伐採用の林道もでき新コースが開発され、浩宮皇太子殿下(当時)も登山された。ただし中ノ岐道は伐採事業が終了したため、現在は車での入山は不可能となっている。ただし銀山平の民宿に宿泊すれば、この中ノ岐登山口へと送迎をお願いできる。 鷹ノ巣コースは登り6時間30分を要する。平ヶ岳と池ノ岳の間には一時幕営地が整備されたが、現在は使用不可となっているため、山中に宿泊はできない。 この山も山頂付近は自然保護のため木道が延々と敷かれて、登山者に喜ばれているが、尾瀬と同様に公園の散歩道を思わせ、大地を踏み締める感触のないのが何か物足りない。 池ノ岳近くの稜線上に、玉子石と呼ばれる円形の巨岩が彫刻のように立っており、造化の妙に驚かされるであろう。

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