アヤメ平や横田代の湿原は草紅葉の色付きが進み見頃。周囲の風景とともに、植物の実を鑑賞するのが楽しい時期
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
アヤメ平や横田代の湿原は草紅葉の色付きが進み、見頃を迎えつつあります。さわやかな秋風の吹く中を散策すれば、まさに雲上の楽園を実感することができるでしょう。
周囲の風景とともに、今頃は様々な植物の実を鑑賞するのが楽しい時期です。今年はウワミズザクラの花はとても多く咲き、見事でしたが、実も大豊作です。
ところで、実が色づくのは動物たちに食べてもらうためです。昨年は鳥たちが食べ尽くしていましたが、今年はクマも盛んに食べているようです。先日はクマがウワミズザクラの木に実を食べに来ていました。上に登り実を食べたのでしょう、枝が折れていました。まだ、かなり実がついていますが、また食べにくるのでしょうか?
草紅葉が見頃となっている湿原ですが、まだ花も咲いています。尾瀬ヶ原の花の最終ランナーと言われるエゾリンドウは見頃です。青紫色の姿が訪れた方々の目を楽しませていますが、見晴地区の近くでは、濃いピンク色のエゾリンドウを発見しました。ピンクのエゾリンドウは、実は花の終わりかけの状態だそうです。
また、研究見本園では真っ白の珍しい姿を見つけられます。見目形も美しく、心洗われる発見となるでしょう。ミニツアーでご案内したお客様が20年前にも見たことがあるそうです。
ほかにも、花は
ヤマハハコ
ヤマハハコ
やヤマアジサイ、ミヤマワレモコワなどがまだ見られます。
イワショウブ
イワショウブ
は花が終わって赤い実となり、ミヤマアキノキロンソウは花が終わって白い穂に、
レンゲツツジ
レンゲツツジ
は葉が赤く色づき始め、
ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ
は赤い実に、
チングルマ
チングルマ
は穂だけではなく紅葉も楽しめるようになってきました。
今の尾瀬は様々な色彩を楽しめます。
登山道の状況
至仏山は7/1に開山して、登山できます。ただし、登山は山ノ鼻からが登り専用となっています。詳細は下記に記しているので確認してください。
至仏山へは森林限界を超えると、背後に尾瀬ヶ原の大展望が広がります。また、山頂からは360℃の大展望ですが、晴天でも午後は雲に包まれてしまうので、9時には出発したほうが良いでしょう。また森林限界以降は、蛇紋岩の登山道で滑りやすくなっているので注意してください。
至仏山は短い夏から秋に変わり始めています。山頂付近ではまだ花が楽しめ、オヤマリンドウ、
ウメバチソウ
ウメバチソウ
、タカネトウチソウなどが咲いています。
また木々にはかわいらしい実がたくさんなっています。
ナナカマド
ナナカマド
、タケシマラン、
オオカメノキ
オオカメノキ
が赤い実を付けています。また、林内のミズナラの木にはドングリま実り始めていました。
鳩待峠~横田代間は、木道改修工事中です。通行には十分に注意してください。また、富士見峠と見晴地区を結ぶ八木沢道は、ところどころ水はけが悪く、雨が降っていなくてもぬかるんでいます。
■至仏山登山のルール(貴重な自然を守るため)
指定された登山道から外れて植生の上を歩行することのないようにしてください。
東面登山道はシーズン終了まで東面登山道(山ノ鼻~至仏山頂)は、「上り」専用(山ノ鼻~森林限界は除く)です。至仏山山頂から東面登山道を利用し、山ノ鼻まで下ることはできません。
また、至仏山にはトイレがありません。登山口でトイレを済ませてから入山しましょう。万が一に備えて「携帯トイレ」を携行されることをお奨めします。使用済みの携帯トイレは、お持ち帰りをお願いします。
登山装備
変わりやすい天気です。雨具の用意を忘れずに。
注意点
尾瀬でストックを使用する際は、ストックの先端にキャップを付け、登山道の外側へ突かないようにしてください。尖った先端は植生や土壌を傷めるだけでなく、木道の傷みも早めることになります。
湿原は照り返しがとても強いので、熱中症には十分に注意してください。とくに小さい子供は、背が低いぶん注意が必要です。また、夕方の雷雨に注意してください。
尾瀬にはクマが生息しています。湿原の植物を食べるために出てくるツキノワグマが多数目撃されています。
昨年の今頃の様子は?
山ノ鼻ビジターセンターは5月16日に開所予定。鳩待峠への道路の冬期閉鎖解除は4/21(金)より2023.04.19
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
- 電話番号:
- 連絡先住所: