尾瀬ヶ原も至仏山も秋の装い。湿原の秋色はだんだん深まっていて、秋の深まりがぐっと進んだ感じがします
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
9月も下旬を迎え、尾瀬ヶ原の草紅葉は見頃です。花の種類数は減りましたが歩くほどに広がる鮮やかな秋色が感慨深く、暫し歩くことを止め深呼吸したくなります。湿原の秋色はだんだん深まっていて、秋の深まりがぐっと進んだ感じがします。ひんやりとした風が尾瀬ヶ原を渡り、空景色も絹雲になってきました。
湿原を囲む山はまだ緑色ですが、足元の色付きは見事です。これからもっともっと鮮やかな彩りとなりますので、皆様楽しみにしてください。
咲いている花は少なくなりました。エゾリンドウ、ミヤマ
アキノキリンソウ
アキノキリンソウ
、
ウメバチソウ
ウメバチソウ
などがまだ見られます。竜宮十字路とヨッピ橋の間には、グラデーションの効いたエゾリンドウを発見。草紅葉だけではないお楽しみを探してみて下さい。
また、最近は、森の中で耳を澄ませていると「ボトッ」と実の落ちる音が聞こえてきます。ミズナラのドングリも落ちてきますが、特に大きな音のものはトチの実です。テンマ沢(山ノ鼻と鳩待峠の間)付近の登山道脇にはトチ実が沢山落ちていますが、
中の実がほとんどありません。動物が運んでいったのでしょうか。トチの実を動物が運んでいるところを見たいものです。
なお、尾瀬は植物を採集することはできません。写真に撮って楽しみましょう。
登山道の状況
各所で木道の架け替え工事が始まっています。通行には十分に注意してください。
至仏山は7/1に開山して、登山できます。ただし、登山は山ノ鼻からが登り専用となっています。詳細は下記に記しているので確認してください。
森林限界を越えて登山道で振り返ると、草紅葉の眺めがきれいで絶景です。しかし風が冷たくなってきました。森林限界を超えると風を遮るものがないので、防寒対策は十分に行ないましょう。
至仏山も秋の装いとなっています。花は実になり、葉は色を変え始めています。
オオカメノキ
オオカメノキ
や
ナナカマド
ナナカマド
は身が付き、葉も色を変えはじめました。花はオヤマボクチ、
ウメバチソウ
ウメバチソウ
、希少植物のタカネトウウチソウなどがまだ、見られます。
■至仏山登山のルール(貴重な自然を守るため)
指定された登山道から外れて植生の上を歩行することのないようにしてください。
東面登山道はシーズン終了まで東面登山道(山ノ鼻~至仏山頂)は、「上り」専用(山ノ鼻~森林限界は除く)です。至仏山山頂から東面登山道を利用し、山ノ鼻まで下ることはできません。
また、至仏山にはトイレがありません。登山口でトイレを済ませてから入山しましょう。万が一に備えて「携帯トイレ」を携行されることをお奨めします。使用済みの携帯トイレは、お持ち帰りをお願いします。
登山装備
変わりやすい天気です。雨具の用意を忘れずに。
注意点
尾瀬でストックを使用する際は、ストックの先端にキャップを付け、登山道の外側へ突かないようにしてください。尖った先端は植生や土壌を傷めるだけでなく、木道の傷みも早めることになります。
湿原は照り返しがとても強いので、熱中症には十分に注意してください。とくに小さい子供は、背が低いぶん注意が必要です。また、夕方の雷雨に注意してください。
尾瀬にはクマが生息しています。湿原の植物を食べるために出てくるツキノワグマが多数目撃されています。
昨年の今頃の様子は?
山ノ鼻ビジターセンターは5月16日に開所予定。鳩待峠への道路の冬期閉鎖解除は4/21(金)より2023.04.19
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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