至仏山の紅葉も、見頃になってきました。森林限界を過ぎたあたりから高天ヶ原までが特に綺麗です
天気・気温
山と周辺の状況
草紅葉は見頃を迎えています。池塘の
ヒツジグサ
ヒツジグサ
やその他、草紅葉を彩る草木が見事な黄金色を見せています。10月の声を聞き、これから山々の木々が色づきが始まります。10/2には、初霜が降りています。今シーズンのラストを飾る尾瀬の風景をご覧に皆さんも訪れてみてください。
研究見本園の草紅葉も見頃で、右手にある池塘から見本園の奥を眺めると池塘の中で浮いている浮島の草紅葉も、ミズゴケが、赤、緑、黄色などのコントラストを作っているのを見ることができます。
横田代やアヤメ平の草紅葉は見事で、よく見ると、湿原周りの樹林も色づき始めていました。今 両者が見られる、お得な時期です。
樹林内を歩くと、ツタウルシやカエデの仲間が私たちの目を楽しませてくれます。歩き慣れた道なのに、何故か新鮮に映ります。また、林内では倒木や木道からきのこが生えています。尾瀬ヶ原と違う雰囲気を楽しみたい方にお勧めです。
今の時期、池塘を覗き込むと、の底のほうでバネのようなものが見えます。これは、
ヒツジグサ
ヒツジグサ
の花が咲いたあとに、茎がたぐりこまれたものだそうです。おもしろい造形です。
湿原をじっくり観察すると、このように、おもしろいものを見つけられます。ツリバナの実は裂けて、種がぶら下がっています。マルバダケブキの綿毛もすっかりふかふかになりました。ヤマドリゼンマイも池塘の
ヒツジグサ
ヒツジグサ
の葉も湿原に秋の彩りを添えます。芸術の秋。自然の織りなす芸術をぜひ尾瀬ヶ原に観賞しにいらして下さい。
登山道の状況
至仏山の紅葉も、10月に入って朝晩の冷え込みもあり、見頃になってきました。山ノ鼻の登山口から登ると、森林限界を過ぎたあたりから高天ヶ原までが特に綺麗です。ミヤマカエデの黄色の葉、ホツツジの発色の良い赤が山の斜面を彩っています。オヤマ沢田代では、草紅葉が湿原を覆い、霧の日は幻想的です。
また頂上からは、燧ヶ岳をはじめとして、周囲の山々が遠くまで見えて鮮やかな景色が楽しめます。
ただし、この区間は蛇紋岩で滑りやすく危険ですので、注意してください。また、植生保護のため山ノ鼻登山口から至仏山山頂までは登り専用登山です。
■至仏山登山のルール(貴重な自然を守るため)
指定された登山道から外れて植生の上を歩行することのないようにしてください。
東面登山道はシーズン終了まで東面登山道(山ノ鼻~至仏山頂)は、「上り」専用(山ノ鼻~森林限界は除く)です。至仏山山頂から東面登山道を利用し、山ノ鼻まで下ることはできません。
また、至仏山にはトイレがありません。登山口でトイレを済ませてから入山しましょう。万が一に備えて「携帯トイレ」を携行されることをお奨めします。使用済みの携帯トイレは、お持ち帰りをお願いします。
登山装備
変わりやすい天気です。雨具の用意を忘れずに。
注意点
尾瀬でストックを使用する際は、ストックの先端にキャップを付け、登山道の外側へ突かないようにしてください。尖った先端は植生や土壌を傷めるだけでなく、木道の傷みも早めることになります。
湿原は照り返しがとても強いので、熱中症には十分に注意してください。とくに小さい子供は、背が低いぶん注意が必要です。また、夕方の雷雨に注意してください。
尾瀬にはクマが生息しています。湿原の植物を食べるために出てくるツキノワグマが多数目撃されています。
昨年の今頃の様子は?
山ノ鼻ビジターセンターは5月16日に開所予定。鳩待峠への道路の冬期閉鎖解除は4/21(金)より2023.04.19
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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- 連絡先住所: