秋が深まり、木々が絶妙な紅葉のコントラストを見せる山の鼻です。尾瀬はいよいよ秋も本番に突入
天気・気温
山と周辺の状況
紅葉は昨年より若干遅いようですが、ここ数日で急速に進みました。秋が深まり木々が絶妙な紅葉のコントラストを見せる山の鼻です。湿原は草紅葉と合わさってとても秋らしい風景で、少し森に近づいてみると様々な色が混ざり合ってモザイク画のようになっているのがわかります。
至仏山の森林限界から上も赤や黄色で染まっています。平滑ノ滝の周囲の木々も綺麗に色づいています。三条ノ滝の周囲も紅葉が彩りはじめました。尾瀬はいよいよ秋も本番に突入したようです。
大きな木々だけでなく小さな紅葉もあり、木道の脇にも見つけられるその深い色合いは見事です。湿原の花たちはその姿を変え、見る人の目を楽しませています。花が咲き、実を付け、天然のドライフラワーのような「今」。こういった姿にも注目してみると花の楽しみはもっともっと膨らんでいくと思います。
また、紅葉も綺麗ですが、足元に目を向ければまだまだ生物達も元気です。木道を歩いていると、なにやら黒い物体が見え、近づいて見てみると、ミヤマクワガタの雄でした。この時期にミヤマクワガタを見られると思わなかったので感激しました。
鳩待峠から山の鼻に来る途中の川上川では、この辺りで見たことのない大きな鳥の姿が! どうやらアオサギのようですがどうでしょう?
池塘では紅葉している
ヒツジグサ
ヒツジグサ
の葉の近くで餌を探すカルガモの姿が見られました。葉が色づくだけで普段見慣れた景色が新鮮に映ります。
是非、色鮮やかな尾瀬を楽しんで下さい。
登山道の状況
周辺は霜が降りる時期です。木道が滑りやすくなるので、足元には十分に注意してください。
連休は紅葉もピークをむかえ、山ノ鼻も多くの入山者でにぎわいました。そんなおり、残念ながら多くの傷病事例が発生してしまいした。木道を踏み外してケガをし、ヘリコプターでの搬送事例もありました。皆さん よそ見はせずに、景色を見る時は立ち止まって楽しみましょう。思い出は楽しいままで、ケガをしてはせっかくの尾瀬が台無しです。
至仏山の紅葉も、10月に入って朝晩の冷え込みもあって見頃です。至仏山の東面登山道から見た尾瀬ヶ原の景色が見事です。
また、植生保護のため山ノ鼻登山口から至仏山山頂までは登り専用登山です。
■至仏山登山のルール(貴重な自然を守るため)
指定された登山道から外れて植生の上を歩行することのないようにしてください。
東面登山道はシーズン終了まで東面登山道(山ノ鼻~至仏山頂)は、「上り」専用(山ノ鼻~森林限界は除く)です。至仏山山頂から東面登山道を利用し、山ノ鼻まで下ることはできません。
また、至仏山にはトイレがありません。登山口でトイレを済ませてから入山しましょう。万が一に備えて「携帯トイレ」を携行されることをお奨めします。使用済みの携帯トイレは、お持ち帰りをお願いします。
また、尾瀬ヶ原の各橋の橋板取り外しを実施します。以下の日程以後は通行止めになりますので注意してください。なお、下記日程は降雪等の影響で変更する可能性があります。
○原の川上川橋、竜宮沼尻橋・・・・11/7までに撤去
○上ノ大堀川橋、下ノ大堀川橋・・・・11/5~117に撤去
○見晴沼尻川橋・・・・10/下旬撤去
○ヨッピ吊橋・・・・10/18に撤去 ※東電尾瀬橋は撤去しません
登山装備
変わりやすい天気です。雨具の用意を忘れずに。
注意点
尾瀬でストックを使用する際は、ストックの先端にキャップを付け、登山道の外側へ突かないようにしてください。尖った先端は植生や土壌を傷めるだけでなく、木道の傷みも早めることになります。
湿原は照り返しがとても強いので、熱中症には十分に注意してください。とくに小さい子供は、背が低いぶん注意が必要です。また、夕方の雷雨に注意してください。
尾瀬にはクマが生息しています。湿原の植物を食べるために出てくるツキノワグマが多数目撃されています。
お知らせ
周囲の小屋、休憩所、キャンプ場、トイレなどの営業は間もなく終了いたします。十分に確認を行って入山しましょう。
昨年の今頃の様子は?
山ノ鼻ビジターセンターは5月16日に開所予定。鳩待峠への道路の冬期閉鎖解除は4/21(金)より2023.04.19
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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- 連絡先住所: