本日、初雪を観測。明日は晴れの予報なので、うっすらと白いベールをまとった至仏山が望めるかもしれません
天気・気温
山と周辺の状況
本日(10/26)、13:30頃に至仏山を見ると、山頂は厚い雲がかかっていました。初雪が降るのでは? という予想どおり、15:00頃から雪がちらついてきました。
明日の日中は晴れるようなので、うっすらと白いベールをまとった至仏山が望めるかもしれません。
周囲は木々の葉が落ちて、鳥の姿が見やすくなりました。ビジターセンターのすぐ前にあるキハダの木にツグミが群れでやってきました。人を気にせず、実を次々についばんでいました。今年はキハダの実が沢山ついているので、食べ応えがありそうです。キハダの実の次は何をたべるのでしょう。身近な鳥ですが、知らないことがたくさんあります。
尾瀬ヶ原を彩った花が散り実となり姿を変えていった中、秋に花のような胞子葉を伸ばす冬の花もあります。その名も「エゾフユノハナワラビ」。ビジターセンターすぐの木道わきにいくつも見ることができます。
また、林内にはこれから大きくなろうとしている小さな樹木の姿を見ることができます。植物の営みは脈々とつながっているのですね。冬支度をしている山小屋、自然、それぞれの来春が楽しみです。
登山道の状況
尾瀬ヶ原の草紅葉も、もう見頃を過ぎ、落ち葉の厚みがだんだんと増していっています。10/23には、恒例の至仏山東面登山道(山ノ鼻~高天ヶ原間)の柵倒しを行ないました。雪が積もる冬の間は柵が倒れてしまうから、抜いて横にしておくのです。
この作業が終わると、尾瀬もそろそろ終演をむかえ長い冬の到来を感じさせます。来シーズンも私たちの目を楽しませてくれるのを願い、半年のお別れです。
■至仏山登山のルール(貴重な自然を守るため)
指定された登山道から外れて植生の上を歩行することのないようにしてください。
東面登山道はシーズン終了まで東面登山道(山ノ鼻~至仏山頂)は、「上り」専用(山ノ鼻~森林限界は除く)です。至仏山山頂から東面登山道を利用し、山ノ鼻まで下ることはできません。
また、至仏山にはトイレがありません。登山口でトイレを済ませてから入山しましょう。万が一に備えて「携帯トイレ」を携行されることをお奨めします。使用済みの携帯トイレは、お持ち帰りをお願いします。
また、尾瀬ヶ原の各橋の橋板取り外しを実施します。以下の日程以後は通行止めになりますので注意してください。なお、下記日程は降雪等の影響で変更する可能性があります。
○原の川上川橋、竜宮沼尻橋・・・・11/7までに撤去
○上ノ大堀川橋、下ノ大堀川橋・・・・11/5~117に撤去
○見晴沼尻川橋・・・・10/下旬撤去
○ヨッピ吊橋・・・・10/18に撤去 ※東電尾瀬橋は撤去しません
登山装備
変わりやすい天気です。雨具の用意を忘れずに。
注意点
尾瀬でストックを使用する際は、ストックの先端にキャップを付け、登山道の外側へ突かないようにしてください。尖った先端は植生や土壌を傷めるだけでなく、木道の傷みも早めることになります。
湿原は照り返しがとても強いので、熱中症には十分に注意してください。とくに小さい子供は、背が低いぶん注意が必要です。また、夕方の雷雨に注意してください。
尾瀬にはクマが生息しています。湿原の植物を食べるために出てくるツキノワグマが多数目撃されています。
お知らせ
周囲の小屋、休憩所、キャンプ場、トイレなどの営業は間もなく終了いたします。十分に確認を行って入山しましょう。
昨年の今頃の様子は?
山ノ鼻ビジターセンターは5月16日に開所予定。鳩待峠への道路の冬期閉鎖解除は4/21(金)より2023.04.19
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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