宮之浦岳・縄文杉 | 屋久島ガイド協会

1/5現在、縄文杉コース、宮之浦岳コースとも積雪で入山できない状態。白谷雲水峡、モッチョム岳、蛇の口滝がお薦めです。

凍る苔 (2011.01.30 屋久島ガイド協会 )
凍る苔 (2011.01.30 屋久島ガイド協会 )
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

01/05(水) 1/4白谷雲水峡コース(標高620m~)天候:曇り。北西の風。微風。苔むす森(標高850M付近)で気温+3℃。白谷広場(登山口、標高620m)で積雪25cm。苔むす森で積雪40cm。辻峠(標高980m付近)で積雪65cm。苔むす森より上はトレースが少なく、歩行困難な状態。
鹿児島市の天気予報
明日
曇時々雨
24℃
18℃
明後日
雨のち曇
21℃
18℃
日本気象協会提供 2024年4月29日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

1/5現在、縄文杉コース、宮之浦岳コースともに積雪のため入山できない状態ですので、白谷雲水峡、モッチョム岳、蛇の口滝といったコースがお薦めです。

1/4正午に除雪作業が完了し、白谷雲水峡までの車道が通行可能になりました。待ちわびていたお客様と、さっそく白銀の世界へ!入口付近で25cm程の積雪。屋久島の雪はボタ雪で、歩くとグズグズと崩れやすく、クランポン着用で歩きました。いつも深い緑の苔に覆われている『苔むす森』は、積雪40cm。雪帽子をかぶってすっかり様子が違います。でも、これもまた屋久島の森の姿。厚い積雪の下で、鮮やかな緑の苔はひたすらその重みと冷たさに耐えています。 

現在、苔の森を楽しみたい方には、『蛇の口滝』コースがお薦め。こちらは標高が比較的低く、夏は暑さと虫の襲撃のため、なかなか行くに行けないコース。秋から春にかけてがベストシーズンです。アコウやビロウの生い茂る亜熱帯の森を抜けると、美しい滝つぼを持つ蛇の口滝が迎えてくれます。登山口には尾之間温泉があり、登山後につかれば極楽コースです。 

登山道の状況

■宮之浦岳、花之江河、黒味岳など
・相当の積雪あり。一般者の登山は非常に困難です。1/5現在、登山口までの車道が積雪のため通行止めになっています。開通までにはまだしばらくかかる見込みです。

■縄文杉ルート 
・相当の積雪あり。一般者の登山は非常に困難です。1/3大株歩道入口付近で腰近くの積雪があったとの情報あり。1/5現在、登山口までの車道が積雪のため通行止めになっています。現在除雪作業中ですが、数日かかる見通しです。
・12月1日より、荒川登山口への一般車両の乗り入れが可能となりました。3月より運行されていた登山バスは運休となり、利用できませんのでご注意ください。荒川登山口までのルートは積雪、凍結時には通行止めになります。事前に情報収集を行ってください。荒川登山口は駐車スペースが非常に少なく、混雑時は登山口手前に路上駐車をすることになります。スムーズな通行のために、しっかりと道端に寄せて駐車していただきますようご協力をお願いいたします。
・9月初めに倒れた樹齢2000年のヤクスギ『翁杉』は今後、屋久島の森の再生を現地で学べる自然環境教育の場として活用されることになりました。通行には全く問題ありませんが、周囲の足場は不安定な状態のため、危険防止のロープが張ってあります。ロープ内には絶対に入らないようにしてください。
・大株歩道周辺の植生保護施設整備について
12月初めから、大王杉下の水場~高塚小屋、三代杉周辺、永田岳山頂~鹿の沢小屋において、植生保護の施設整備のため、ヘリの資材運搬が行われます。歩行には影響はありませんが、工事へのご理解とご協力をお願いいたします。〔この件に関する問い合わせ先〕:林野庁 屋久島森林環境保全センターTEL:0997-42-0331

■屋久島観光協会 最新登山情報も参考になります。
http://www1.ocn.ne.jp/~yakukan/tozaninfo/index.htm

登山装備

年末年始の荒天で、奥岳(島の高山地帯)は深く雪に閉ざされています。入山者はほぼおらず、トレースもほぼついていません。一般者の入山はお勧めできません。現在奥岳に入るには、相当な経験と装備が必要です。スノーシュー、クランポン、ストックををご用意ください。白谷雲水峡など、比較的低山に行かれる方も、クランポンが必要な場合があります。

北西の冷たい季節風が非常に強く、気温も0℃前後に下がっていますので、ダウンジャケット、フリース、防風ジャケット、毛糸の帽子、ネックウォーマー、防水やウールの手袋などのしっかりとした防寒対策が必要です。またインナーも綿は絶対に避け、ウールや化繊を重ね着して下さい。濡れてしまうと非常に危険ですので、下着、靴下、手袋などは替えを用意しておきましょう。

また積雪の後の好天時には、樹上の雪が溶け落ちてきて、雨が降っているような状態になります。防水対策をしっかりとお願いします。

空気がかなり乾燥していますので、水分、塩分補給は意識的に行いましょう。

現在、屋久島の日の出は午前7時20分ごろ、日の入りは午後5時30分ごろとなっていますが、天候の悪い時は日中でもかなり薄暗くなります。事前にコースの下調べを十分に行い、早めの入下山を心がけ、時間的に余裕のある登山計画を立て実行してください。必ずライト類を携帯しましょう。

※屋久島では、登山グッズレンタルショップ、幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルが可能です。

注意点

屋久島の各避難小屋は、電気、水道、暖房等ありません。
小屋内も非常に冷え込みますが、火災の恐れがありますので、小屋内での火の使用は控えて下さい。
利用スペースはコンパクトに収め、騒音など、迷惑行為にご注意ください。利用後は必ず清掃し、利用前よりも美しい状態で、気持ちよく避難小屋を後にしましょう。
また、避難小屋内にはネズミが頻発しています。ザック内にも入りこみますので、食料は丈夫な食器に入れたり、吊るして保管するなど自衛してください。

昨年の今頃の様子は?

先週は低気圧の大雨のため交通規制もありましたが、一昨日昨日は春らしい陽気となりました2023.04.19

縄文杉ルートでサクラツツジが見頃。GWは時間と気持ちに余裕を持って新緑の森を楽しんで下さい2023.04.26

GW中の人気登山道は人多くすれ違いに注意し、行動時間に余裕を持つなど安全登山を心がけて2023.05.03

GWはコロナ前の賑わいを取り戻してきたようです。小屋泊や色とりどりテントで賑わいました2023.05.10

シャクナゲ登山が増える時期。車は現地の表示に従い、駐車禁止区域に駐めないで下さい2023.05.17

屋久島もそろそろ梅雨入りの時期。傘と雨具は必携です。島内の交通機関や道路の最新情報に注意2023.05.24

屋久島ガイド協会周辺の過去の様子

  • 縄文杉ルートのトロッコ道沿いに咲くマムシグサ
  • アオモジ
  • ヒサカキ
  • ヤクシマオナガカエデの新芽
  • ヤクシマオナガカエデの新緑
  • ヤクシマゴケ
  • 隣の種子島宇宙センターから打ち上げられたH3ロケット 屋久島から見えました
  • ヤクシマゴケ
  • 春を告げるサツマイナモリの花
  • 桜とモッチョム岳
  • 冬の苔むす森。森の中は雪の白さで普段より明るく感じます。
  • スギバゴケの仲間

屋久島ガイド協会

電話番号:
0997-49-4191
連絡先住所:
〒891-4207 鹿児島県熊毛郡屋久島町1436-56

地図で見る
http://www.yakushima-guide.com/

施設の詳細を見る

関連する山

鹿児島県 / 大隈諸島 屋久島

宮之浦岳 標高 1,936m

 屋久島のほぼ中央に位置し、九州の最高峰。山体は四万十層の基盤岩に貫入した花崗岩で、山容は女性的である。  屋久島は九州本土最南端の佐多岬から70kmの黒潮洗う中にある。南北25km、東西27km、周囲わずか105kmのハート型をしたこの島には、1500m以上の高峰が11座、1000mを超える山が30座以上もあり、洋上のアルプスである。  海岸線からは、宮之浦岳などの高峰は見ることができないので、奥岳とも呼ばれ、これらを囲む前衛の峰を前岳と呼ぶ。また、宮之浦岳、永田岳、黒味岳を三岳(みたけ)、または御岳と呼び、翁岳、安房岳(あんぼうだけ)、投石岳(なげしだけ)、筑紫岳(ちくしだけ)を含めて八重岳とも呼んでいる。  屋久島の骨格をなす山々の稜線は、宮之浦岳からほぼ四方に延びる。全山花崗岩からなり、山頂近くは風化、浸食された奇岩、怪石が多い。一帯は低いヤクザサに覆われ、矮小化したヤクシマシャクナゲが点在し、花期の6月上旬には登山者の目を楽しませてくれる。  豊富な雨量により渓谷も発達し、山肌を深く浸食しながら島の中央から無数の河川が海に注ぐ。宮之浦岳を源流とする宮之浦川、小揚子川、安房川などは日本有数の峻険な谷である。  山頂西側の花崗岩の割れ目には、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を祭る宝珠大権現の社があり、宮之浦にある益枚(やく)神社の奥宮として、古くから島民の岳参り信仰の中心となった。春は日帰りで五穀豊穣、国家安穏、延命息災を祈願し、秋は大願成就のため2泊3日で参詣した。必ず各集落から参拝し、女人禁制で登られていた。  昭和40年代まで安房川中流域小杉谷を中心に、伐採が盛んに行われた。島の南東の安房集落から小杉谷まで軌道が敷かれ、トロッコによって屋久杉を運搬していた。現在では輸送手段がトラックに変わり、島の四周に林道が延び、これを利用した登山コースが多い。  花崗岩の山頂からの展望は抜群。島とは思えない雄大なスケールで、島の山岳はもとより、晴天時には遠く九州本土佐田岬や開聞岳、口永良部(くちのえらぶ)島、種子島も浮かんで見える。  島の中央宮之浦岳への登山道は四方に拓かれ、代表的なコースは、楠川―小杉谷―縄文杉を眺め、宮之浦岳まで約20km、12時間。永田―鹿之沢―永田岳―宮之浦岳は約14km、9時間。他に栗生―花山歩道―鹿之沢。湯泊―湯泊歩道―花之江河(はなのえごう)―宮之浦岳。尾之間―尾之間歩道―花之江河。屋久杉ランド―安房歩道―花之江河などがあるが、一般日帰りコースは、淀川登山口(よどごうとざんぐち)―花之江河―宮之浦岳、約8km、所要5時間などである。山小屋は淀川、石塚、鹿之沢、高塚にある。

ユーザーの登山記録から