現在、山岳部は相当の積雪があり、入山が難しい状況ですが、屋久島には他にも低くても魅力的なコースがあります。
天気・気温
■宮之浦岳コース:年末より、積雪のため、淀川登山口までの車道が通行止めになっています。ヤクスギランドまでの県道も、1/16より再び通行止めとなりました。積雪は相当あり(吹き溜まりなどでは数mある可能性)、一般登山者の入山は非常に困難です。
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
現在縄文杉コースをはじめ、奥岳は雪のため入山が難しい状況です。しかし、屋久島には低くても魅力的なコースがあります。千尋の滝が登山口、短いコースながらハードな登り、頂上はオーシャンビューの絶景と言うモッチョム岳。尾之間温泉が登山口、亜熱帯の森を抜けると美しい滝があり、歩き終えたら温泉、という蛇の口滝コース。ヤクシマザルやヤクシカに囲まれながら、世界遺産登録地域の西部林道をのんびり歩き通す、なんていうのも面白いですね。参考にして下さい。
2011年、1/1~1/19の屋久島の天候をアメダスの数値から振り返ってみました。まず19日間で、雨天が11日。1日の最高気温は7℃~13.7℃、最低気温は2℃~7.8℃でした。1日の平均気温がもっとも低かったのが、1/16で、4.8℃でした。これはふもとの屋久島空港の観測点の数値です。気温の低い日には低地でも、雪、あられが降りましたが、山岳部は大雪に見舞われています。大陸からの北西の季節風が厳しく、体感温度はさらに下がります。もちろん、全国の他の地域では氷点下を下回っている、という話をニュース等で聞くと、屋久島はまだまだマシなんだなと思いますが…寒いです。
登山道の状況
※1/19日現在の情報。天候により状況は大きく変化しますので、かならず事前に現地の最新情報を入手して下さい。
■宮之浦岳、花之江河、黒味岳など:相当の積雪あり。一般者の登山は非常に困難です。11/19現在、荒川三叉路~ヤクスギランド~淀川登山口までの車道が積雪のため通行止めになっており、入山不可能な状態。開通までにはまだしばらくかかる見込みです。
■縄文杉ルート:相当の積雪あり。一般者の登山は非常に困難です。11/19現在、荒川登山口までの車道が積雪のため通行止めになっています。また、白谷雲水峡入口(標高620m)で積雪15-20cm、辻峠を越えての入山も相当困難です。事前に状況を確認してください。県道の通行規制情報は以下で確認できます。
http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima
・12月1日より、荒川登山口への一般車両の乗り入れが可能となりました。3月より運行されていた登山バスは運休となり、利用できませんのでご注意ください。荒川登山口までのルートは積雪、凍結時には通行止めになります。事前に情報収集を行ってください。荒川登山口は駐車スペースが非常に少なく、混雑時は登山口手前に路上駐車をすることになります。スムーズな通行のために、しっかりと道端に寄せて駐車していただきますよう、ご協力をお願いいたします。
■屋久島観光協会 最新登山情報も参考になります。
http://www1.ocn.ne.jp/~yakukan/tozaninfo/index.htm
登山装備
南国のイメージの強い屋久島ですが、標高の高い山岳部は豪雪地帯です。年末年始の荒天、さらなる積雪で、奥岳(島の高山地帯)は深く雪に閉ざされています。体力、冬山経験のない方の入山はお勧めできません。現在奥岳に入るには、相当な経験と装備が必要です。しっかりと事前の情報収集を行い、雪山の装備、ワカン、アイゼン、ストックをご用意ください。
アイゼンは6本爪以上が良いです。屋久島の山岳は急傾斜ですので、スノーシューよりワカンの方が使いやすいです。
白谷雲水峡など、比較的低山に行かれる方も、ゴムスパイク、アイゼン、ストックが必要な場合があります。
北西の冷たい季節風が非常に強く、気温も0℃前後に下がっていますので、ダウンジャケット、フリース、防風ジャケット、毛糸の帽子、ネックウォーマー、防水やウールの手袋などのしっかりとした防寒対策が必要です。またインナーも綿は絶対に避け、ウールや化繊を重ね着して下さい。屋久島の雪は水気を含んで重く、崩れやすい雪質です。濡れてしまうと非常に危険ですので、下着、靴下、手袋などは替えを用意しておきましょう。また靴はかならず防水性のトレッキングシューズをご用意ください。
なお、積雪の後の好天時には、樹上の雪が溶け落ちてきて、雨が降っているような状態になります。防水対策をしっかりとお願いします。ビニールガッパ、ポンチョは役に立ちませんので、しっかりとした雨具をご用意ください。
空気がかなり乾燥していますので、水分、塩分補給は意識的に行いましょう。
現在、屋久島の日の出は午前7時15分ごろ、日の入りは午後5時35分ごろとなっていますが、天候の悪い時は日中でもかなり薄暗くなります。事前にコースの下調べを十分に行い、早めの入下山を心がけ、時間的に余裕のある登山計画を立て実行してください。必ずライト類を携帯しましょう。
※屋久島では、登山グッズレンタルショップ、幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルが可能です。
注意点
屋久島の各避難小屋は、電気、水道、暖房等ありません。小屋内は非常に冷え込みますが、火災の恐れがありますので、小屋内での火の使用は控えて下さい。
利用スペースはコンパクトに収め、騒音など、迷惑行為にご注意ください。利用後は必ず清掃し、利用前よりも美しい状態で、気持ちよく避難小屋を後にしましょう。
また、避難小屋内にはネズミが頻発しています。ザック内にも入りこみますので、食料は丈夫な食器に入れたり、吊るして保管するなど自衛してください。
昨年の今頃の様子は?
先週は低気圧の大雨のため交通規制もありましたが、一昨日昨日は春らしい陽気となりました2023.04.19
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シャクナゲ登山が増える時期。車は現地の表示に従い、駐車禁止区域に駐めないで下さい2023.05.17
屋久島もそろそろ梅雨入りの時期。傘と雨具は必携です。島内の交通機関や道路の最新情報に注意2023.05.24
屋久島ガイド協会周辺の過去の様子
屋久島ガイド協会
- 電話番号:
- 0997-49-4191
- 連絡先住所:
- 〒891-4207 鹿児島県熊毛郡屋久島町1436-56