宮之浦岳・縄文杉 | 屋久島ガイド協会

雪がかなり緩んできているので、深みに足を取られて膝下ぐらいまで雪にはまる事があり、注意が必要です。

オオゴカヨウオウレン (2011.03.01 屋久島ガイド協会 )
オオゴカヨウオウレン (2011.03.01 屋久島ガイド協会 )
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天気・気温

02/22(火) ◆2/22縄文杉コース 雨のち曇り。微風。縄文杉(標高1300m)の気温+5℃(11:20)。
◆白谷雲水峡コース(標高600~1000m)曇り時々小雨。微風。太鼓岩(標高1000m)の気温+8℃。ところどころ積雪約20cm。
鹿児島市の天気予報
明日
曇時々雨
24℃
18℃
明後日
雨のち晴
21℃
18℃
日本気象協会提供 2024年4月29日 4:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

■縄文杉ルート:ここ数日は屋久島も暖かい日が続いており、登山道上の雪も日に日に少なくなってきてます。そのため、雪もかなり緩んできており、深みに足を取られて膝下ぐらいまで雪にはまる事もありますので、注意が必要です。

雪も少なくなり、登山道脇にはコケや植物達の鮮やかな緑色が少しずつ見えるようになってきました。少し目を凝らして見てみると、緑のコケ中に可憐な『オオゴカヨウオウレン』の花が、場所によっては咲き始めています。屋久島の固有種であるこの花の花期は2月から3月で、山岳部では春先にもっとも早く花をつける植物です。

屋久島の山には徐々に春の足音近づいて来ているようです。

登山道の状況

■宮之浦岳、花之江河、黒味岳など
昨年末からの度重なる大量の降雪で通行止めになっていた「淀川登山口までの林道の通行規制」は解除されました。しかし奥岳(島の高山地帯)は、まだまだ雪は深く残っています。そのため、宮之浦岳などに入るには、十分な冬山経験と技術が必要です。 

県道の通行規制に関する詳しい情報、最新の情報はこちらで確認できます→ 
http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima

縄文杉ルートや宮之浦岳等は、天候により道路状況も大きく変化しますので、ご注意下さい。
 
荒川登山口への登山バスは2月いっぱい運休、利用できませんのでご注意ください。レンタカー等でのアプローチをお考えの方は、荒川登山口までのルートは積雪、凍結時には通行止めになりますので、事前に情報収集を行ってください。

荒川登山口は駐車スペースが非常に少なく、混雑時は登山口手前に路上駐車をすることになります。その場合には他者の通行の妨げにならないように、しっかりと道端に寄せて駐車していただきますよう、ご協力をお願いいたします。

※3月から町道荒川線入口~荒川登山口の区間、車両乗り入れ規制が実施され、登山バスでの移動になりますのでご注意ください。車両乗り入れ規制に関する詳しい情報はこちらで確認できます。→
http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/

縄文杉ルートや宮之浦岳等は、天候により道路状況も大きく変化しますので、かならず事前に現地の最新情報を入手して下さい。

かなりの体力、時間を要しますので、事前に現地の情報をしっかりと下調べし、万全の準備をして挑んでいただきたいと思います。

登山装備

靴・カッパ・ザックの基本装備の防水対策はもちろん、スパッツやアイゼンなど冬山装備もしっかりとご用意ください。
屋久島の冬山は想像以上に行動時間がかかることがありますので、ヘッドライトは必須です。また、靴はかならず防水性のトレッキングシューズをご用意ください。なお、積雪の後の好天時には、樹上の雪が溶け落ちてきて、雨が降っているような状態になります。晴れているからと油断せず、防水対策をしっかりとお願いします。ビニールガッパ、ポンチョは役に立ちませんので、登山用の雨具をご用意ください。

※屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。

注意点

屋久島の各避難小屋は、電気、水道、暖房等ありません。小屋内は非常に冷え込みますが、火災の恐れがありますので、小屋内での火の使用は控えて下さい。
利用スペースはコンパクトに収め、騒音など、迷惑行為にご注意ください。利用後は必ず清掃し、利用前よりも美しい状態で、気持ちよく避難小屋を後にしましょう。
また、避難小屋内にはネズミが頻発しています。ザック内にも入りこみますので、食料は丈夫な食器に入れたり、吊るして保管するなど自衛してください。

お知らせ

その他、積雪情報や登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191)までお気軽にお問い合わせ下さい。

昨年の今頃の様子は?

先週は低気圧の大雨のため交通規制もありましたが、一昨日昨日は春らしい陽気となりました2023.04.19

縄文杉ルートでサクラツツジが見頃。GWは時間と気持ちに余裕を持って新緑の森を楽しんで下さい2023.04.26

GW中の人気登山道は人多くすれ違いに注意し、行動時間に余裕を持つなど安全登山を心がけて2023.05.03

GWはコロナ前の賑わいを取り戻してきたようです。小屋泊や色とりどりテントで賑わいました2023.05.10

シャクナゲ登山が増える時期。車は現地の表示に従い、駐車禁止区域に駐めないで下さい2023.05.17

屋久島もそろそろ梅雨入りの時期。傘と雨具は必携です。島内の交通機関や道路の最新情報に注意2023.05.24

屋久島ガイド協会周辺の過去の様子

  • 縄文杉ルートのトロッコ道沿いに咲くマムシグサ
  • アオモジ
  • ヒサカキ
  • ヤクシマオナガカエデの新芽
  • ヤクシマオナガカエデの新緑
  • ヤクシマゴケ
  • 隣の種子島宇宙センターから打ち上げられたH3ロケット 屋久島から見えました
  • ヤクシマゴケ
  • 春を告げるサツマイナモリの花
  • 桜とモッチョム岳
  • 冬の苔むす森。森の中は雪の白さで普段より明るく感じます。
  • スギバゴケの仲間

屋久島ガイド協会

電話番号:
0997-49-4191
連絡先住所:
〒891-4207 鹿児島県熊毛郡屋久島町1436-56

地図で見る
http://www.yakushima-guide.com/

施設の詳細を見る

関連する山

鹿児島県 / 大隈諸島 屋久島

宮之浦岳 標高 1,936m

 屋久島のほぼ中央に位置し、九州の最高峰。山体は四万十層の基盤岩に貫入した花崗岩で、山容は女性的である。  屋久島は九州本土最南端の佐多岬から70kmの黒潮洗う中にある。南北25km、東西27km、周囲わずか105kmのハート型をしたこの島には、1500m以上の高峰が11座、1000mを超える山が30座以上もあり、洋上のアルプスである。  海岸線からは、宮之浦岳などの高峰は見ることができないので、奥岳とも呼ばれ、これらを囲む前衛の峰を前岳と呼ぶ。また、宮之浦岳、永田岳、黒味岳を三岳(みたけ)、または御岳と呼び、翁岳、安房岳(あんぼうだけ)、投石岳(なげしだけ)、筑紫岳(ちくしだけ)を含めて八重岳とも呼んでいる。  屋久島の骨格をなす山々の稜線は、宮之浦岳からほぼ四方に延びる。全山花崗岩からなり、山頂近くは風化、浸食された奇岩、怪石が多い。一帯は低いヤクザサに覆われ、矮小化したヤクシマシャクナゲが点在し、花期の6月上旬には登山者の目を楽しませてくれる。  豊富な雨量により渓谷も発達し、山肌を深く浸食しながら島の中央から無数の河川が海に注ぐ。宮之浦岳を源流とする宮之浦川、小揚子川、安房川などは日本有数の峻険な谷である。  山頂西側の花崗岩の割れ目には、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を祭る宝珠大権現の社があり、宮之浦にある益枚(やく)神社の奥宮として、古くから島民の岳参り信仰の中心となった。春は日帰りで五穀豊穣、国家安穏、延命息災を祈願し、秋は大願成就のため2泊3日で参詣した。必ず各集落から参拝し、女人禁制で登られていた。  昭和40年代まで安房川中流域小杉谷を中心に、伐採が盛んに行われた。島の南東の安房集落から小杉谷まで軌道が敷かれ、トロッコによって屋久杉を運搬していた。現在では輸送手段がトラックに変わり、島の四周に林道が延び、これを利用した登山コースが多い。  花崗岩の山頂からの展望は抜群。島とは思えない雄大なスケールで、島の山岳はもとより、晴天時には遠く九州本土佐田岬や開聞岳、口永良部(くちのえらぶ)島、種子島も浮かんで見える。  島の中央宮之浦岳への登山道は四方に拓かれ、代表的なコースは、楠川―小杉谷―縄文杉を眺め、宮之浦岳まで約20km、12時間。永田―鹿之沢―永田岳―宮之浦岳は約14km、9時間。他に栗生―花山歩道―鹿之沢。湯泊―湯泊歩道―花之江河(はなのえごう)―宮之浦岳。尾之間―尾之間歩道―花之江河。屋久杉ランド―安房歩道―花之江河などがあるが、一般日帰りコースは、淀川登山口(よどごうとざんぐち)―花之江河―宮之浦岳、約8km、所要5時間などである。山小屋は淀川、石塚、鹿之沢、高塚にある。

ユーザーの登山記録から