宮之浦岳・縄文杉 | 屋久島ガイド協会

冬と春の狭間の今しか感じられない屋久島を満喫してください。少し踏み外すと膝や腿辺りまで雪にはまることもありますので、ご注意を。

雪を踏んで (2011.04.01 屋久島ガイド協会 )
雪を踏んで (2011.04.01 屋久島ガイド協会 )
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天気・気温

03/01(火) ◆3/1縄文杉コース 小雨。微風。縄文杉(標高1300m)の気温8℃(11:10)。
◆白谷雲水峡コース(標高600~1000m)霧雨。微風。太鼓岩(標高1000m)の気温11℃。北西の風やや強い、積雪なし。
鹿児島市の天気予報
明日
曇時々雨
24℃
18℃
明後日
雨のち晴
21℃
18℃
日本気象協会提供 2024年4月29日 4:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

■縄文杉ルート:トロッコ道上の雪はほとんどとけ、終点の大株歩道入口付近に少し残っている程度です。トロッコ道に関しては歩行にほぼ支障はありません。大株歩道入口~縄文杉間の登山道上の雪も日に日に少なくなってきてはいますが、縄文杉に近づくに従って、まだかなりの雪が登山道を覆っています。人が歩いたところは雪がしまって固くなっているので、アイゼンなどのすべり止めがなくても歩けるくらいですが、少し踏み外すと膝や腿あたりまで雪にはまることもあります。十分注意して歩くようにしてください。

雪がある分、通常時に比べれば若干歩くのが大変ですが、森と雪のコントラストが楽しめるのは雪がある間だけ。頑張って歩きながらふと顔を上げた時に、雪の白、森の緑、空の青、木肌の茶色などが一斉に目に飛び込んできて、思わず足を止めて見とれてしまうほどです。雪の隙間から力強く顔を出している樹木やコケを見つければ、自然のたくましさや厳しさも感じることができると思います。よく見れば、オオゴカヨウオウレンの白い花も、登山道脇に1cm程度の可憐な花を咲かせています。

ぜひ、冬と春の狭間にある、今しか感じられない屋久島を満喫してください。

登山道の状況

■宮之浦岳、花之江河、黒味岳など
昨年末からの度重なる大量の降雪で通行止めになっていた「淀川登山口までの林道の通行規制」は解除されました。しかし奥岳(島の高山地帯)は、まだまだ雪は深く残っています。そのため、宮之浦岳などに入るには、十分な冬山経験と技術が必要です。 

県道の通行規制に関する詳しい情報、最新の情報はこちらで確認できます→ 
http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima

縄文杉ルートや宮之浦岳等は、天候により道路状況も大きく変化しますので、ご注意下さい。
 
荒川登山口への登山バスは2月いっぱい運休、利用できませんのでご注意ください。レンタカー等でのアプローチをお考えの方は、荒川登山口までのルートは積雪、凍結時には通行止めになりますので、事前に情報収集を行ってください。

荒川登山口は駐車スペースが非常に少なく、混雑時は登山口手前に路上駐車をすることになります。その場合には他者の通行の妨げにならないように、しっかりと道端に寄せて駐車していただきますよう、ご協力をお願いいたします。

※3月から町道荒川線入口~荒川登山口の区間、車両乗り入れ規制が実施され、登山バスでの移動になりますので、ご注意ください。車両乗り入れ規制に関する詳しい情報はこちらで確認できます。→
http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/

縄文杉ルートや宮之浦岳等は、天候により道路状況も大きく変化しますので、かならず事前に現地の最新情報を入手して下さい。

登山装備

靴・カッパ・ザックなど基本装備の万全な防水対策が必要です。また、現在、縄文杉コースなど比較的低山では、スパッツやアイゼンなどの冬山装備がなくても登れますが、天候等によっては必要になる場合もあります。事前に情報を確認してください。

屋久島の冬山は想像以上に行動時間がかかることがありますので、ヘッドライトは必須です。

※屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。

注意点

屋久島の各避難小屋は、電気、水道、暖房等ありません。小屋内は非常に冷え込みますが、火災の恐れがありますので、小屋内での火の使用は控えて下さい。
利用スペースはコンパクトに収め、騒音など、迷惑行為にご注意ください。利用後は必ず清掃し、利用前よりも美しい状態で、気持ちよく避難小屋を後にしましょう。
また、避難小屋内にはネズミが頻発しています。ザック内にも入りこみますので、食料は丈夫な食器に入れたり、吊るして保管するなど自衛してください。

お知らせ

その他、積雪情報や登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191)までお気軽にお問い合わせ下さい。

昨年の今頃の様子は?

先週は低気圧の大雨のため交通規制もありましたが、一昨日昨日は春らしい陽気となりました2023.04.19

縄文杉ルートでサクラツツジが見頃。GWは時間と気持ちに余裕を持って新緑の森を楽しんで下さい2023.04.26

GW中の人気登山道は人多くすれ違いに注意し、行動時間に余裕を持つなど安全登山を心がけて2023.05.03

GWはコロナ前の賑わいを取り戻してきたようです。小屋泊や色とりどりテントで賑わいました2023.05.10

シャクナゲ登山が増える時期。車は現地の表示に従い、駐車禁止区域に駐めないで下さい2023.05.17

屋久島もそろそろ梅雨入りの時期。傘と雨具は必携です。島内の交通機関や道路の最新情報に注意2023.05.24

屋久島ガイド協会周辺の過去の様子

  • 縄文杉ルートのトロッコ道沿いに咲くマムシグサ
  • アオモジ
  • ヒサカキ
  • ヤクシマオナガカエデの新芽
  • ヤクシマオナガカエデの新緑
  • ヤクシマゴケ
  • 隣の種子島宇宙センターから打ち上げられたH3ロケット 屋久島から見えました
  • ヤクシマゴケ
  • 春を告げるサツマイナモリの花
  • 桜とモッチョム岳
  • 冬の苔むす森。森の中は雪の白さで普段より明るく感じます。
  • スギバゴケの仲間

屋久島ガイド協会

電話番号:
0997-49-4191
連絡先住所:
〒891-4207 鹿児島県熊毛郡屋久島町1436-56

地図で見る
http://www.yakushima-guide.com/

施設の詳細を見る

関連する山

鹿児島県 / 大隈諸島 屋久島

宮之浦岳 標高 1,936m

 屋久島のほぼ中央に位置し、九州の最高峰。山体は四万十層の基盤岩に貫入した花崗岩で、山容は女性的である。  屋久島は九州本土最南端の佐多岬から70kmの黒潮洗う中にある。南北25km、東西27km、周囲わずか105kmのハート型をしたこの島には、1500m以上の高峰が11座、1000mを超える山が30座以上もあり、洋上のアルプスである。  海岸線からは、宮之浦岳などの高峰は見ることができないので、奥岳とも呼ばれ、これらを囲む前衛の峰を前岳と呼ぶ。また、宮之浦岳、永田岳、黒味岳を三岳(みたけ)、または御岳と呼び、翁岳、安房岳(あんぼうだけ)、投石岳(なげしだけ)、筑紫岳(ちくしだけ)を含めて八重岳とも呼んでいる。  屋久島の骨格をなす山々の稜線は、宮之浦岳からほぼ四方に延びる。全山花崗岩からなり、山頂近くは風化、浸食された奇岩、怪石が多い。一帯は低いヤクザサに覆われ、矮小化したヤクシマシャクナゲが点在し、花期の6月上旬には登山者の目を楽しませてくれる。  豊富な雨量により渓谷も発達し、山肌を深く浸食しながら島の中央から無数の河川が海に注ぐ。宮之浦岳を源流とする宮之浦川、小揚子川、安房川などは日本有数の峻険な谷である。  山頂西側の花崗岩の割れ目には、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を祭る宝珠大権現の社があり、宮之浦にある益枚(やく)神社の奥宮として、古くから島民の岳参り信仰の中心となった。春は日帰りで五穀豊穣、国家安穏、延命息災を祈願し、秋は大願成就のため2泊3日で参詣した。必ず各集落から参拝し、女人禁制で登られていた。  昭和40年代まで安房川中流域小杉谷を中心に、伐採が盛んに行われた。島の南東の安房集落から小杉谷まで軌道が敷かれ、トロッコによって屋久杉を運搬していた。現在では輸送手段がトラックに変わり、島の四周に林道が延び、これを利用した登山コースが多い。  花崗岩の山頂からの展望は抜群。島とは思えない雄大なスケールで、島の山岳はもとより、晴天時には遠く九州本土佐田岬や開聞岳、口永良部(くちのえらぶ)島、種子島も浮かんで見える。  島の中央宮之浦岳への登山道は四方に拓かれ、代表的なコースは、楠川―小杉谷―縄文杉を眺め、宮之浦岳まで約20km、12時間。永田―鹿之沢―永田岳―宮之浦岳は約14km、9時間。他に栗生―花山歩道―鹿之沢。湯泊―湯泊歩道―花之江河(はなのえごう)―宮之浦岳。尾之間―尾之間歩道―花之江河。屋久杉ランド―安房歩道―花之江河などがあるが、一般日帰りコースは、淀川登山口(よどごうとざんぐち)―花之江河―宮之浦岳、約8km、所要5時間などである。山小屋は淀川、石塚、鹿之沢、高塚にある。

ユーザーの登山記録から