宮之浦岳・縄文杉 | 屋久島ガイド協会

4/19の屋久島は大荒れ、雪・アラレが降りました。山は新緑とヤマザクラの共演、白谷雲水峡、太鼓岩から見るヤマザクラは今が見頃。

4月19日、宮之浦岳山頂には積雪 (2011.04.19 屋久島ガイド協会 )
4月19日、宮之浦岳山頂には積雪 (2011.04.19 屋久島ガイド協会 )
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天気・気温

04/20(水) ■宮之浦岳コース(標高1936m)
4/19 雪。北西の強風。淀川登山口で3℃、山頂の気温0℃(11:35)。
■縄文杉コース(標高600~1300m)
4/19 曇り時々あられ。北西の強風。縄文杉デッキ上(標高1300m)の気温4℃(11:20)。
■白谷雲水峡コース(標高620~1050m)
4/19 雨時々あられ、のちくもり 北西の強風 太鼓岩(標高1050m)の気温5℃(13:00) 
鹿児島市の天気予報
明日
曇一時雨
24℃
18℃
明後日
雨のち曇
22℃
17℃
日本気象協会提供 2024年4月29日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

暖かで快適な登山日和が続いていましたが、今日(4/19)は一転、非常に寒く厳しい天候となりました。
白谷雲水峡、縄文杉コースではアラレが、宮之浦岳コースでは雪が降りました。まだしばらく、雪や寒さ対策を考えなければなりません。
ただし、山岳部は新緑とヤマザクラの共演が続いています。白谷雲水峡、太鼓岩からみるヤマザクラは今が見頃で、見事な桜色の絨毯が足元の森を埋め尽くしています。
雨やあられが降っていても、どんなに最後の登りが辛くても、諦めず頑張ってください。太鼓岩にあがった途端、すべての苦労を吹き飛ばしてくれる、最高のご褒美が目の前に広がります。

登山道の状況

■縄文杉ルート
歩行上の問題は特にありません。
※3月から11月末までの期間、町道荒川線入口~荒川登山口の区間は、車両乗り入れ規制が実施されます。登山バスでの移動になりますのでご注意ください。
詳細は以下のURLを参照してください。
http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/

■宮之浦岳、黒味岳方面
縄文杉ルートや宮之浦岳等は、天候により道路状況も大きく変化しますので、ご注意下さい。
淀川登山口~宮之浦岳間は谷や日陰に残雪があります。また、4/19には小花之江河辺りから3~5cmの新たな積雪が見られました。放射冷却による夜間の冷え込みなど、天候によっては新たな積雪、凍結の恐れもありますのでご注意ください。

宮之浦岳山頂~新高塚小屋間は、登山道上に深い残雪があります。特に平石展望所~第2展望所は、積雪のため灌木が道をふさぎ、ヤブこぎになります。
目印のピンクテープがところどころ付いていますが、ルートが不明瞭な箇所もあり、注意深く歩く必要があります。迷った登山者の足跡が多くありますので、ルートを見失った場合は、無理せず明瞭な地点まで引き返して下さい。雪が緩んでいて踏み抜きや崩壊の危険がありますので、注意して下さい。

縦走をする場合、かなりの体力、時間を要します。事前の情報収集をしっかり行い、万全の装備と計画で臨んで下さい。地図やコンパスを使ったルートファインディング能力が必須です。縦走、残雪期の登山経験のない方の、安易な入山はお勧めできません。

県道の通行規制に関する詳しい情報は以下のURLをご確認ください。
http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima

登山装備

靴・カッパ・ザックなど基本装備の万全な防水対策が必要です。暖かくなってきましたが、早朝、夜間はまだ寒さが厳しいですので、事前にしっかり天候を確認し、必要な防寒具もご用意ください。晴れた日の陽射しは強烈ですので、帽子や日焼け止めなど、日焼け対策も必要です。

屋久島での登山は想像以上に行動時間がかかることがありますので、ヘッドライトは必須です。縦走路では、道迷いや、計画通りに避難小屋に到達できないケースも起きています。地図やコンパス、テント、ツェルト等はもちろん、万全の装備をご用意ください。

屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。

注意点

屋久島の各避難小屋は、電気、水道、暖房等ありません。小屋内は非常に冷え込みますが、火災の恐れがありますので、小屋内での火の使用は控えて下さい。
利用スペースはコンパクトに収め、騒音など、迷惑行為にご注意ください。利用後は必ず清掃し、利用前よりも美しい状態で、気持ちよく避難小屋を後にしましょう。
また、避難小屋内にはネズミが頻発しています。ザック内にも入りこみますので、食料は丈夫な食器に入れたり、吊るして保管するなど自衛してください。

お知らせ

その他、積雪情報や登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191)までお気軽にお問い合わせ下さい。

昨年の今頃の様子は?

先週は低気圧の大雨のため交通規制もありましたが、一昨日昨日は春らしい陽気となりました2023.04.19

縄文杉ルートでサクラツツジが見頃。GWは時間と気持ちに余裕を持って新緑の森を楽しんで下さい2023.04.26

GW中の人気登山道は人多くすれ違いに注意し、行動時間に余裕を持つなど安全登山を心がけて2023.05.03

GWはコロナ前の賑わいを取り戻してきたようです。小屋泊や色とりどりテントで賑わいました2023.05.10

シャクナゲ登山が増える時期。車は現地の表示に従い、駐車禁止区域に駐めないで下さい2023.05.17

屋久島もそろそろ梅雨入りの時期。傘と雨具は必携です。島内の交通機関や道路の最新情報に注意2023.05.24

屋久島ガイド協会周辺の過去の様子

  • 縄文杉ルートのトロッコ道沿いに咲くマムシグサ
  • アオモジ
  • ヒサカキ
  • ヤクシマオナガカエデの新芽
  • ヤクシマオナガカエデの新緑
  • ヤクシマゴケ
  • 隣の種子島宇宙センターから打ち上げられたH3ロケット 屋久島から見えました
  • ヤクシマゴケ
  • 春を告げるサツマイナモリの花
  • 桜とモッチョム岳
  • 冬の苔むす森。森の中は雪の白さで普段より明るく感じます。
  • スギバゴケの仲間

屋久島ガイド協会

電話番号:
0997-49-4191
連絡先住所:
〒891-4207 鹿児島県熊毛郡屋久島町1436-56

地図で見る
http://www.yakushima-guide.com/

施設の詳細を見る

関連する山

鹿児島県 / 大隈諸島 屋久島

宮之浦岳 標高 1,936m

 屋久島のほぼ中央に位置し、九州の最高峰。山体は四万十層の基盤岩に貫入した花崗岩で、山容は女性的である。  屋久島は九州本土最南端の佐多岬から70kmの黒潮洗う中にある。南北25km、東西27km、周囲わずか105kmのハート型をしたこの島には、1500m以上の高峰が11座、1000mを超える山が30座以上もあり、洋上のアルプスである。  海岸線からは、宮之浦岳などの高峰は見ることができないので、奥岳とも呼ばれ、これらを囲む前衛の峰を前岳と呼ぶ。また、宮之浦岳、永田岳、黒味岳を三岳(みたけ)、または御岳と呼び、翁岳、安房岳(あんぼうだけ)、投石岳(なげしだけ)、筑紫岳(ちくしだけ)を含めて八重岳とも呼んでいる。  屋久島の骨格をなす山々の稜線は、宮之浦岳からほぼ四方に延びる。全山花崗岩からなり、山頂近くは風化、浸食された奇岩、怪石が多い。一帯は低いヤクザサに覆われ、矮小化したヤクシマシャクナゲが点在し、花期の6月上旬には登山者の目を楽しませてくれる。  豊富な雨量により渓谷も発達し、山肌を深く浸食しながら島の中央から無数の河川が海に注ぐ。宮之浦岳を源流とする宮之浦川、小揚子川、安房川などは日本有数の峻険な谷である。  山頂西側の花崗岩の割れ目には、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を祭る宝珠大権現の社があり、宮之浦にある益枚(やく)神社の奥宮として、古くから島民の岳参り信仰の中心となった。春は日帰りで五穀豊穣、国家安穏、延命息災を祈願し、秋は大願成就のため2泊3日で参詣した。必ず各集落から参拝し、女人禁制で登られていた。  昭和40年代まで安房川中流域小杉谷を中心に、伐採が盛んに行われた。島の南東の安房集落から小杉谷まで軌道が敷かれ、トロッコによって屋久杉を運搬していた。現在では輸送手段がトラックに変わり、島の四周に林道が延び、これを利用した登山コースが多い。  花崗岩の山頂からの展望は抜群。島とは思えない雄大なスケールで、島の山岳はもとより、晴天時には遠く九州本土佐田岬や開聞岳、口永良部(くちのえらぶ)島、種子島も浮かんで見える。  島の中央宮之浦岳への登山道は四方に拓かれ、代表的なコースは、楠川―小杉谷―縄文杉を眺め、宮之浦岳まで約20km、12時間。永田―鹿之沢―永田岳―宮之浦岳は約14km、9時間。他に栗生―花山歩道―鹿之沢。湯泊―湯泊歩道―花之江河(はなのえごう)―宮之浦岳。尾之間―尾之間歩道―花之江河。屋久杉ランド―安房歩道―花之江河などがあるが、一般日帰りコースは、淀川登山口(よどごうとざんぐち)―花之江河―宮之浦岳、約8km、所要5時間などである。山小屋は淀川、石塚、鹿之沢、高塚にある。

ユーザーの登山記録から